チェーンソーの不調確認手順
不調という場合、初めに確認するのは@燃料、A点火、Bキャブレター、Cエンジンの4点です。
(文字ばかりで読むのが大変で済みません)
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@燃料
燃料が古くないか確認しましょう。

A・水分が入っていないか、白濁していないか、日光の当たる場所に長期に置いていなかったか、
 ベットボトルで保管していなかったか、チェンソー内にずっと入れっぱなしだったか、の確認です。

B・混合は正規に作ってあるでしょうか。
 薄い混合や濃い混合、あるいは高速回転エンジン用混合オイルでは無いもので
 混合を作っていないでしょうか。

*.高負荷用混合オイルを使用します(チェンソー用と書いてあれば大丈夫です)
     オートバイ用の混合オイルは低負荷用(回転数が低いエンジン用)が多いため、
     高速で回転するチェンソーではエンジンの焼き付きが起こる可能性があります。
*.混合ガソリンは日数の経過で分離してしまったり
   空気中の水分を吸収してしまうために不良になります。
     まずは燃料を新しくしてみてください。
     さらに保存しているものが目視で透明ならばよいですが、濁っていたり、
     ガソリンを保存している缶の底が見えないようなら使用は避けてください。
     
     悪いガソリンを使用すると、使用後大体1分もするとエンジンが不調になります。
     焼き付くこともありますので注意が必要です。
     
夏場で一ヶ月、冬場で二ヶ月が保存の目安でしょう。
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A点火に関して
火花が出るかどうかの試験の危険性等

最近の電子点火方式はプラグにスパークする時の瞬間が目視出来ないくらい細いです。
また大気圧ではスパークするがエンジン内部では力が無くてスパークしないということもあります。

(シリンダー内の高い圧力の中でスパークするだけの強い力が必要です)
    
火花が出ているかどうかのテストはアースがしっかりと出来ないことが多いですので
 やらない方が良いと思います。

 アースが出来ていないと電子ポイント内で作られた高電圧の行き場が無くなり
 モジュール内部でスパーク消化する場合があり、その場合はモジュールが故障することがあります。

○漏れ出たガソリンに引火する可能性があります。

結論としては、まずはスパークしていると思ってください。
(電子ポイントが不良の場合の確率が極めて低いということです)

火花が出ているかどうかの推測方法
   →クリーナーをはずして、キャブレターのところから混合ガソリンを
     (スポイトのようなもので)数滴入れて、スターターを引いてみてください。
     入れすぎると被ってしまって逆にかからなくなりますので注意してください
     それでエンジンが始動すればたぶん電子ポイントはOKのはずです。
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Bキャブレター
 最近のスチールチェンソーはリミッター付キャブ搭載機種が増えてきましたので、
 調整がとても分かり易くなってきました。
 最近のスチールチェンソーの場合は高速H調整スクリューは止まるまで戻すだけです。
 大体3/4回転くらいで止まる機種が多いでしょうか。

リミッター付きキャブの調整
 リミッターが付いているキャブレターは最近の環境配慮型に多いです。
 この場合の調整の考え方としては、
 キャブレター内部で8割ほどの燃料制御をしていますので、残りの2割ほどの
 調整をすることになります。
 
 ですのでリミッターが付いていないキャブのような感覚で調整をしますと、
 あまり変化が無いように感じられるかも知れません。
 また高速の設定にしてあるため、Hスクリューは一回転ないしは一回転よりも少ない開度で止まり、
 それ以上回らない場合が多いです。


 低速Lの調整はアバウトとなります。
 およそ1回転〜1.5回転戻し、あるいはそれ以上でも、
  調子の良いところを見つければ大丈夫です。
通常キャブの調整
 調整は慣れれば分かってきます。
  燃料調整用スクリューを閉め込んで、そこから1回転戻しで
  様子を見てください。HとLがありますが両方そうしてください。
高速回転にするにはHのスクリューを締めていきます
 ただしメーカーの指定する回転数(一分間に大体8000〜15000回転でメーカーによって
 違います)は守ってください。
 それ以上にしてしまうとエンジンの焼き付きの恐れが出てきますので注意が必要です。
 調整している内に分からなくなってしまったら調整スクリューを一旦閉めこんでから
 1回転戻してください。そこから新たに調整スタートです。

Lの調整は、ふきが悪いとかアイドリングが安定しない等の場合に調整します。
 スローで回転がフラついてなんだか止まりそうな場合は、
 大体3/4回転戻し位から徐々に開いていきますと、だんだんと回転が上がっていきます。
 一番回転が上がった位置に止めて、そこから少しだけ開きます。
 10度くらい〜90度(1/4回転)くらいまでを目安にふかした際にボトボトと言わずに
 スムースに吹き上がって行くところに合わせます。
 
 アクセルをふかしたときに高速回転にスムーズに移行しない場合は更に少しづつ開いていきます。
 (かなり開いてもダメな場合は故障している可能性が高いです、およそ1回転半以上開く場合は
 故障の可能性が高くなります)
 あまり開きすぎると低速ですぐに停止したり、逆に高速回転にスムーズに移行しなくなります。
 色々と調整して分からなくなりましたらまた元に戻したところから始めれば大丈夫です。
 

LAの調整は単に空気の流入量の加減だけです
 チェーンが止まっていてエンジンがスロー回転を維持している所がベストです。
   
調整しても不調の場合→修理店へ(たぶんキャブレター内部の不良です)
(最近の傾向としてキャブ調整は修理専門的には「リッチ量調整」を合わせることがあり、その場合回転計が必要となります)
(MS241という機種はキャブレター調整が出来ません、スロー調整も含めて全てコンピューター管理です)
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Cエンジン
正常ピストン
最近良く売れているチェンソーは軽量タイプが多いですので、
このエンジンの焼き付きによる不良は確認が難しいです。
完全に焼き付いていますとスターターが引けませんので分かりますが、
軽度の焼き付きですとスターターがスルスルと引けますので、
一見エンジンは良いように思えます。

確認方法@→マフラーが外せるタイプでしたら、マフラーを外してピストン表面の
傷を見てください。
縦筋が何本も出来ていたらエンジン不良と考えて良いと思います。

確認方法Aスターターだけを持ち、チェンソーを持ち上げてみる
(大型機種や旧型機種で本体が重い場合に有効な方法です)


   〔ア〕.スルッスルッとゆっくりと本体が下に下がっていく→正常→2以下を
       読んでください。
       あるいはスターターをゆっくりと引いてみて1回引く間に圧縮ポイントが
       何回か感じられれば大丈夫と思います。
  
       
焼き付きピストン
   〔イ〕.スーっと下がってしまう→異常→修理店へ持ち込みましょう。

       ★まったく下がらない場合は、軽量のため下がらない場合と焼きついていて
       下がらない場合があります。
      焼きついて下がらない場合はスターターを引いても重いか引けないので分かります。

     ★ただし最近の機種は軽量のタイプが増えてきました。
       その場合は下に下がることはありません。
       右写真のスチールMS200も軽いため下がりません。
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D.チェンソーの保管方法
E.不明なことがありましたらご相談コーナーへお気軽にどうぞ。