チェーンソーの草創期

☆昔からもっと楽に早く木を切りたい、という要望があったようで、
実に様々な機械が発明されたようです。
エンジン式が発明されてからは実に色々なメーカーが色々なチェンソーを作っています。

 スチールの草創期としては、スチール創始者のアンドレアス・スチール氏が作った電気仕様のものがそれまで
使われていたものよりはるかに軽く作られたので、良く売れたようです。
軽くと言っても64Kgもありました。
1926年のことでした。

★ その一年後エンジン式が作られました。


スチールA3(1927年)

初期のものはたいへん重く、二人でやっと使用できたようです。
重さは電動と同じ64Kgもありました。
そしてそれから2年後の1929年に重量を軽くしたエンジンチェンソーを発売しました。
一人用が完成したのは1950年のことで、当時としては画期的な発明でした。
それでも重さが19Kgもありました。

★ 今現在では改良が進み、たいへん軽量となっていて3〜4kg台のものが主流となっています。

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ドイツのスチール社が製造している小型プロ用モデルです。
《形式 MS201 3.9s 35.2t 切断長 35p》
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 日本での最初の輸入はアメリカ製のマッカラーというメーカーのものだったそうです。
(昭和27年頃から輸入されていたようです)
チェンソーが大きく普及していくのは昭和34年の伊勢湾台風の時に
倒れた大量の木材を処理するためだったということです。
昭和29年の洞爺丸台風という説もあります
 

★ 初期には必要性も手伝ってその普及の速さは驚異的だったようです。
しかし1台十数万円もしたそうですから、たいへん高額なものだったのです。

 当時の平均給与が1〜2万円前後ですから、その高価さは驚きです。
(それでもチェンソーがあれば、1日1万円程も稼ぎ出せたそうですから、
すぐに元が取れたのでしょう)

そしてその後たくさんのメーカーのものが輸入されました。

★ 外国のメーカーはいくつかありますが、日本に入ってきているのは
最盛期は10社近くあったものが、今では3社程となっています。
(国産メーカーの台頭と木材需要の減少で外国メーカーは
次第にその姿を消していったのです)

★ 現在、日本のメーカーは一応4社ありますが、
だいぶ編成が変わってきました。
新ダイワと共立は合併して「やまびこ」というブランドになっています。
(まだ暫定的に各々のブランドは残しています)
ゼノアはハスクバーナに吸収合併されて社名が「ハスクバーナ・ゼノア」となっています。
田中は一度倒産してその後日立工機が買い取り「日工タナカエンジニアリング」となっています。
そしてその各々のメーカーから各日本のメーカーへOEM供給されています。

国産メーカー

1.新ダイワ工業→やまびこ
2.ゼノア→ハスクバーナ・ゼノア
3.共立→やまびこ
4.日工タナカエンジニアリンク

(DIYで販売されているものの内で日本製は、必ず上記4社より.OEM供給されたものです。)

★ 現在その性能の良さで市場に支持されている外国メーカーは2社ほどです。

外国メーカー

1.スチール
2.ハスクバーナ

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