…………チェーンソー部位簡単説明………

@アクセルスロットル
エンジンの回転数が変わります。
自動車のアクセルと同じです。
A安全ロック
これを押さないとアクセルが使えません。
木の枝等に当たって不用意にチェンソーが
高回転になってしまうことを防ぐものです
Bプライミングポンプ
ちょっと見にくいですがドーム状の押しボタンがあります。
少し使わないでいるとキャブレターの内部が乾いてしまい始動が悪くなります。
その場合にこの
ポンプで強制的にガソリンをキャブ内に送りこむ装置です。
これがあると無いとでは始動性がだいぶ違ってきます。
Cエンジン
赤いカバーの内部に収まっています。
熱放散のためのフィンがたくさん付いています。
空冷ですのでファンによって起こされた風が通過してシリンダーの熱を取り去ります。
排気量によりエンジン出力が違います。
このエンジンを構成しているピストンとシリンダーも色々なメーカーがあります


最新のSTIHL 2-MIX エンジン
(層状掃気エンジン)は下記に詳しく
Dデコンプ
スターターを引いた時に重いと感じる時に押します。すると
スタートが軽くなります
これが付いていない機種もあります。

F固定ナット
バーを固定します
一般的にはナット固定なのですが写真のものはスチールのC型といって
工具不要のものです。上部にチェーン張りの調整ダイヤルも付いています。
Eブレーキガード
チェンソーを使用する上で気をつけなければならないものにキックバック
というものがあります。
不用意にバーの先端部分で材木を切断しようとするとバーが使用者の方へ
勢い良く飛んでくるというものです。
これは大変危険なので、その場合に
瞬時にチェーンの回転を止めてしまうのが
ブレーキガードです。
このガードが付いている機種を選ぶのが良いでしょう。
Gバー&チェーン
真中の板がバーです。
その周りにギザギザに見えるものがチェーンです。
このチェーンには刃が何枚も付いていて、材木を切断します。
またチェーンはバーの長さにより機種の大小により刃の枚数や種類が違ってきます。

 世界的には
スチールオレゴンという2大チェーンメーカーがあります。
ほとんど全てのチェンソーはこの2社のチェーンを装着しています。
国産チェンソーやハスクバーナチェンソーはほとんど全てオレゴン製です。
スチールチェンソーは自社製スチールチェーンを装着しています。
Hクリーナー部
ゴミの侵入を防ぎ綺麗な空気をシリンダー内に供給するためにあります。
材木の切りくず等が詰まりますので時々掃除する必要があります。

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Iキャブレター
燃料を制御してエンジンの回転を安定させるものです。
キャブレターもメーカーが色々とあります。
全てのチェンソーは必ず何処かのキャブメーカーのキャブを装着しています。
ワルボロ、ビン、ティロットソン、ザマ等々があります。

各々に個性的な性格があり、最近のものでは環境に配慮して最適なクリーン燃焼状況を
保つために燃料調整ネジが付いていないものも出てきました。
ヨーロッパ排ガス規制〔EUステージU〕の基準を達成するために各チェーンソーメーカーは努力しているようです。

また排ガス規制を睨んで、最近のキャブレターは7〜8割ほどの燃料制御を内部で処理してしまうタイプが増えてきました。
つまり最適な燃焼効率を保つためにある程度自動でやってしまおうという設計思想です。
調整スクリューの役目は残りの2〜3割ほどの燃料調整となり、いままでの調整方法とは違う調整が
必用となってきています。

写真のキャブは
コンペンセーター付きといってクリーナーにゴミが多量に詰まっても
それを関知して燃料を自動的に制御してエンジンの快調さを保つというものです。

スチールの多くの機種に装備されています。

Jエムトロニクス

最新のスチールテクノロジーではコンピューターによる自動制御という機種が出てきています。
MS241というタイプです。
超小型発電機を備えており、その発電によりコンピュターを動かし、
そのコンピューターでキャブレターや点火タイミングを制御しようというものです。
これはチェンソー等に適用が予定されているヨーロッパ排ガス規制〔EUステージV〕を睨んでの開発ということになります。
このキャブレターには燃料調整用のスクリューが無く、
コンピューターによる自動制御システムになります。
気圧や気温、エタノール入りのガソリン等も感知して常に最適なエンジン状態になるように制御してくれます。

KSTIHL 2-MIX エンジン:

STIHLの新型は全て層状掃気というエンジンを搭載しました。

排気ガスをより綺麗にするシステムで、
ヨーロッハ排出ガス規制をクリアーするための仕組みです。

2サイクルエンジンの宿命は、燃焼ガスを排出する時に、
未燃焼ガス(混合気体)で押し出すということです。
その未燃焼ガスがその際にどうしてもマフラーより少し出てしまいます。
ならばその中間に空気を挟み、空気で燃焼ガスを押し出すようにしよう、
という考え方です。

図の青い矢印が空気です。

このテクノロジーは、今までの2サイクルエンジンよりも燃料の消費量が最大20%削減され、排出ガスも大変綺麗になりました。