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  青春マンガ考98

青春マンガ考98
 今井雅晴
平成10年1月元旦、新聞各紙にマンガの人気主人公が掲載された。
何故か今年はマンガブームになるぞ!と直感した。私の青春の想い出です。
街/46号 左誌掲載/私のカット
顔/29号 左誌掲載/私のカット
                      
 マンガブーム再来である。このブームは今年の元旦の新聞誌上にトヨタ自動車の宣伝でマンガの神様・手塚治虫のキャラクターが使われていたので直感した。

それ以来、同宜伝のシリーズで他のマンガ家のキャラクターが登場する。

 その後、NHK/BSTVで「マンガ夜話」として4夜連続シリーズが2度にわたって放映されたことでも感じられた。そんな折り、4月にコミック誌「コミックアルファ」が創刊される。また、今年になってからマンガに関するムック誌も多くの出版社から発行され続けている。

 この「百匹目の猿現象」はあっという間に飛び火し、あらゆる分野にも見受けられた。私の専門の建築の分野でも、建築雑誌「建築知識」にも普及し、毎月の同誌の表紙に人気マンガ主人公が登場する。折りしも同誌は今年で創刊40周年の記念号である。

 登場したキャラクターをl月号から整埋してみると「鉄腕アトム、天才バカボン、少年ケン、鉄人28号、あしたのジヨー、サイボーグ009,ゲゲゲの鬼多郎、サスケ、ルパン三世、パ一マン」等、懐かしい眼りです。作者は皆さんで想い出して下さい。

 そんなある日、書店で風水の火付け人・怪人?荒俣宏著の「漫画と人生」(集英社文庫)を見つけ、早速購入する。そして、第一部・倉庫に埋もれた夢「貸本屋まんが本のこと」の一節に触れた瞬間、私自身、懐かしさのあまり、中学時代の世界にタイムスリップしてしまった。さらに発見したことは、荒俣氏自身、真剣にマンガ家を志したいきさつが書かれてあったことである。氏はマンガを描くための資料として、数多くの海外文献を収集していた。生憎、幸か不幸か氏はマンガが家にはなれなかったが、その結果が現代の超人・荒俣氏の博学の原点がここから誕生したのである。私も荒俣氏と同世代の生まれである。

今まであまり嫌なことにも会わず、自由奔放に生きてきたように思われる。そんな中で小学生の時は、小学館の雑誌と月刊誌「少年」を毎月講読していた。中でも毎月7、8冊の漫画本の付録が楽しみだった。中学に入り、l年の後半に友達と貸本屋に行き、劇画に出会い、感動する。今までのマンガとタッチが違っていたのである。

又、この頃、「少年サンデー」、「少年マガジン」の二誌が週間少年マンガ誌として発刊されます。マンガブーム到来である。そんなある日、劇面誌「摩天楼」にカットをハガキに描いて投稿した所、何故か私のカットが数カ月後、その本に掲載されました。

となりますと、勉強はそっちのけで、学校から帰って来ると劇画を描きまっくていた毎日が続きます。別にマンガ家になろうとは思っていませんでしたが、投稿する私のカットが次々掲載されるので、その感動の余り、その劇画の世界に没頭していました。当時、投稿したカットが本に載りますと、その記念にプロの劇画家の原画が送られてきます。これがまた快感でした。記念に最後に掲載してみました。

この劇画ブームは大阪から始まりました。当時、大阪の日の丸文庫から現代まんが集「影」と時代劇まんが集「魔像」という本が毎月発行され、貸本屋に並びました。そして、「影」からはさいとうたかおや辰已ヨシヒロが誕生して、「劇画工房」を設立させ、劇画(げきが)という新語を流行させる。また、「魔像」からは平田弘史や宮地正弘がいた。時代劇を描かせたら天下一品でした。その後、劇画誌として「街」、「Gメン」、「顔」等が発行されます。

私も相変わらずカットを投稿し続けました。そして、2年間で約35回程本に掲載されます。読売新聞の群馬版の教育・婦人欄のカットも8回程掲載されました。

当時、何故かぺンタッチには自信がありました。ここに、当時のスクラップノートがありますが、これも懐かしい限りです。記念に、今回一挙公関してみました。また、当時人気だったのは、「新人作家募集」のコーナーだった。荒俣氏も「漫画と人生」の中でも書いているように、氏もマンガ家になろうと投稿してたようでした。私もストリー物を1作投稿しましたが、これは落選。当時のまんが家の大半は小学生のころから絵を描き始め、中学卒業してプロになるケースがほとんどでした。当時の新人作家としてその後活躍しでいるプロに水島新司、真崎守がいます。また、当時私は「劇画研究会」という全国規模の劇画の会を発足させ、会報を毎月ガリ版印刷で発行していました。会員数30名の会でした。ここに当時の会報が何冊かありましたので掲載してみました。こんな毎日が中学3年の春まで続いていましたので、将来は何になるか考えてもいませんでした。

 しかし、良きにつけ悪きつけ、今となって考えてみると必要必然の原理から今の自分の原点となっている感がします。この頃の「物事に熱中する」というエネルギーは今だに続いているようです。小学生の頃は、グリコとカバヤの賞品集め、そして切手収集、高校の頃はハワイアンのギター、大学では奇術研究、社会に出てからは建築設計の仕事を通して易占学、情報整理学の研究、そして最近は気の世界、風水の世界をさまよっています。
 会員の皆さん、人生は一度限りです。人生を楽しく生きるコツはよく働き、自分のやりたいこととすることです。「持続は力なり」です。

 今年はテレビでも多くのマンガ家の特集が放映されたし、出版界でも多くのマンガ家の全集が発行されました。また、今年の総決算として、10月3日から12月13日まで東京都現代美術館で「マンガの時代」展が開催されています。

私は12月12日に行って来ます。今年は元旦の直感通りマンガブーム再来でした。

私自身、最近はあまりマンガを見る機会もありませんが、マンガが文化を創っていることも事実ですし、分析してみても面白いと思っています。

今回は頁数の関係上、あまり内容を展開できませんでしたが、いつか機会をみて「マンガ再考」を書いてみたいと思っています。

 今年は私にとって、何故かマンガ、ハワイアン、マジックブームを感じました。そして、私の心の中は、力道山、007シリーズがありました。これらも12月に入り、朝日新聞( 12/6日躍版)に掲載されたり、NHK/BSTVでシリーズが放映されます。

懐かしい限りで、感謝しています。 皆さん、良いお年をお迎え下さい。
 
1998年師走/今井雅晴記
マンガの時代 虹19号/原画
さいとうたかを原画 石川フミヤス原画
今となっては、若き時代の思い出です。
 

  劇画の世界/その後

その後、このサイトを見た方から連絡がありました。漫画研究会の氏でした。それが縁で、その会報に私の原稿が数回掲載されました。下記はそのシリーズからの再録です。
 

  アニメシアター

あそびの世界として、アニメシアターを構成しました。力を抜いてゆっくりご覧下さい。
どこかに1コマひっかけています。そのコマを探しながら、お楽しみ下さい。






(アニメシアター)







このコーナーは、私が遊び感覚で構成した、私のアニメコーナーです。
各制作者の皆さんの好意により完成しました。 3.2.1
.スタート!
























(宇宙/地球)時空間/時の流れを感じて下さい。





















(足跡)誰の足跡?/もしや、あなたの祖先のかも
























(プロレス)あなたは、すべてのわざをご存じですか?

















(都会)都会の中に潜む何かを感じて下さい。

































(私の仕事)製図版、T定規と定規は必須ツールです。



























(映画館)ここではなつかしいムービーを無料公開します。


















(演奏会)皆さんも大声でいっしょに歌って下さい。











(信号)交通戦争/皆さんも事故に気をつけて下さい。














(パーラー)最後は、パッと元気に終わりましょう。











(エピローグ)お疲れ様でした。また、お会いしましょう!













構成・演出/今井雅晴
 

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