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■ 耳の訓練

アンプに限らず、オーディオ機器というものはお金さえかければ、全てが解決するわけではありませんが、ある程度以上の音質を求めるなら、どうしてもそれなりのお金が必要になります。そしてその「ある程度の音質」の基準は、自分自身で設定しなければならないし、それをどれ位のレベルで設定するかがまた問題になります。

私は学生時代、ジャズバンド(サークル活動)でトランぺットを吹いていました。アマチュアの演奏ですが、毎日楽器の音を聴いていたわけです。私の演奏能力はサテおき、この経験によって私の中に自然に、「この楽器はこのような音がするのだ」と言うような一種の「音の基準」ができました。貴重な体験です。このためオーディオ装置の評価にあたっては、どうしてもその「基準」と実際に聞こえる音質を比較してしまいます。
「この楽器はこんな音ではない」。時々そう思います。

「基準作り」の方法のひとつは、コンサートでもライブハウスでも、なんでも良いからできる限り頻繁に生演奏を聴くことだと思います。アマチュアの演奏でもプロの演奏でもかまいません。聴くのと聴かないのとでは天地の開きがあるように思えます。できれば設備の整ったコンサートホールが望ましいのですが、なかなか難しい問題です。

しかしコンサートホールも場所によって音質がガラリと変わるのはご承知のとおりです。
また音自体がマイク、ミキサー等のPA装置から聞えるのですから、その音を以って『原音』とするのは間違いです。

オーディオの目的とは原音再生ですが、LPやCDに記録された音がどんなものか知っているのは演奏家と録音スタッフだけなのですから、普通の人には原音再生は無理といえば無理なのです(笑)

ですから適当なところでダキョー点を見つけることが肝心なのです。

『木を見て森を見ない』という言葉があります。また『バランス感覚』という言葉もあります。

4.5畳や6畳の部屋に足の踏み場もないような大型スピーカーをいれる

アンプにはやたらお金をかけるがスピーカーはお粗末・・・等々

何かヘンじゃありませんか?

それと録音された年代別にオーディオシステムを用意している人(つまり例えば'70年代以前用と'80年代以降用と別々に装置を用意している人)もいますね!

オーディオがお粗末でも、音楽を楽しむことは可能です。
そんなにお金があるのなら、そのお金を合わせて一式最高級なものを買えば良いのにと思いますがねえ(笑)


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