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オーディオの将来

私は、年に何回かは市場調査(?)のため秋葉原へ行きます。また、オーデイオ関係の雑誌もよく読みます。
そこには300Bをはじめとする管球式アンプが、オーソドックスなデザインも中にはありますが、時には良く言えばユニーク、悪く言えばメチャクチャなデザインで、しかも異常なほどの高価格で販売されているものもあります。このようなアンプを見ると、いったい客層はどのような人達なのか、あるいは誠に失礼ながら、このようなアンプメーカーは私が無知なのかもしれませんが、ほとんどが知らない、聞いたことのない会社です。今後とも真空管の供給体制は大丈夫なのか、などとつい余計なことを思ったします。

何年も、いや何十年も前から「真空管はそのうちなくなってしまう」と言われつづけてきました。幸いなことに現在でも生産している国はありますし、入手も比較的容易です。
しかし、だからと言って今後もこの状態が続く保証はどこにもありませんし、真空管に限らず、オーディオ業界そのものの未来も決して明るいものとは思えません。今年(2000年)、タンゴ・トランスと三栄無線が相次いで廃業しました。自作派には困ったことです。
オーディオ以外の事業に活路をみいだしている一部の企業は別として、ほとんどの専業メーカーは業績不振にあえいでいます。この先古くはSPからLPへ、最近ではLPからCDに主流が変化したように、何か特別の技術が開発されない限り、オーディオ業界はジリ貧なのではないでしょうか。


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