閑有日記
閑有日記

小人閑居して不善をなす

パロパロ閑居して、日記をなす



2000年5月1日(月)

開設一年を目前に
昨年の5月連休にプロバイダーにホームページの申請をした。
アップする方法もHTMLのほとんどわからずに始めたホームページ。数ヶ月で閉鎖と思われたが、けっこうがんばった。

開設当初に比べコンテンツも増え、こんなものかなと思えるようなホームページになってきた。
ホームページも成長するのである。そして自分自身もホームページと共に成長してきた。

気がつけば一年で3kgも成長していた。

2000年5月2日(火)

ワックスと借金
まだ世の中がバブルの余韻に浸っていた頃、莫大な借金を抱えて購入した我が家。

購入した時の喜びは忘れられない。これからも使うのだからとお徳用のワックスを買い込んで
・・・・一生懸命に床を磨いたことが思い出される・・・・

あれから8年

その時買ったワックスで今日、久々にワックスをかける。まだ2/3以上残っている。
ワックスと借金どちらが先になくなるのやら・・・・(´ヘ`;)ハァ・・・・

2000年5月3日(水)

午前様
夜中、雨戸をどんどんたたくような音がする。
こんな時間に、酔っぱらいでも悪さをしいるのか。

どうも隣の家らしい・・・・ご主人が午前様で締め出しをくらって、雨戸をたたいているのだろうか。気の毒である。奥さんも意地悪をしないで入れてやれば良いのに・・・・さすが、かかでんかの地である。

『今までどこをほっつき歩いていたの・・・・』
『・・・・オレが悪かった』
そんな光景が繰り広げられているに違いない。

優しそうな奥さんだが・・・・人は見かけによらないものだ。

今日庭いじりをしていると、昨夜と同じ雨戸をたたくような音。
なんと隣の犬が、犬小屋の壁をノックしているではないか。

夜中の物音は、想像力をたくましくさせる。

2000年5月4日(木)

駐車料金
バイクで長瀞(ながとろ、埼玉県、荒川の上流、岩畳で有名な景勝地、自宅から50分くらい)に行く。
駐車料金、バイクは一日200円である。

『いくらですか』
『200円です』
『あれ・・・・細かいのがない・・・・千円もない、一万円しかないや』
『じゃぁいいよ、サービス』

じつは、去年もこの手を使った。

2000年5月5日(金)

疲労
朝から良い天気であった。
久々に布団を干すべく二階の物干しを掃除する。布団を掛けるところを雑巾で拭く。
空気は乾燥しており、布団を干すには絶好の天気である。

しばらくして物干しに出てみると・・・・布団が風で飛んで、庭の片隅まで飛ばされている。

布団がふっとんだ。

まもなくホームページ開設一年、そろそろ疲れが出てきたようだ。

2000年5月8日(月)

連休明け
だいたい、朝の夢見が良くなかった。
眉毛を片方剃られるという夢。
連休明けの仕事について何かを暗示しているような・・・・


顔を洗う。鏡に映った顔には・・・・( ̄□ ̄;)



長い一週間になりそうだ。

2000年5月9日(火)

お世辞
リストラにより、部署の再編・統合が進んでいる。
以前隣の職場にいたAさん、この一年の間に3回事務所がかわり、最近また自分の近くの事務所に来た。

内線電話帳をみながつぶやいていた。

『部署の名前もずいぶん変わっちゃったんですね』
『そうそう、ここ数年でみんな変わっちゃったよ、かわらないのは、Aさんの美しさくらいかな』

『そんな‥‥(^^)』

『それと、私の口のうまさ』
『( ̄□ ̄;)』

2000年5月10日(水)

罵詈雑言
仕事上付き合いのある隣の職場のA氏

『パロパロさん、教えてくださいよ』
『私より、あなたの上長のほうがずっと詳しいよ』
『だって、こんなこと聞いたら、『おまえ早く仕事覚えろよ』と怒られそうだから』

『へ〜、彼がそんなことをね。『・・・・おまえこの会社で何年メシ食ってるんだ。この服もこの体の脂肪も肉も、全部会社からもらったお金のおかげでできてるんだろう』とかいうんだ・・・・』

『( ̄□ ̄;)・・・・そんなひどいこと言うのはパロパロさんだけですよ。』

『やっぱり・・・・(‐"-メ)』

2000年5月11日(木)

愛煙家
同僚のA氏、新幹線で出張らしい。
同行の人に切符を予約してもらったようだ。

『ちゃんと喫煙席にしてくれた?』

彼はヘビースモーカーである。

『だいたいJRも国鉄時代に莫大な借金を作ったくせに、その付けを進んで肩代わりしてやろうという喫煙者にもっとやさしくすべきだよな』

『そうそう、喫煙車なんて書き方やめて、旧国鉄債務返済ご協力、ご支援者専用車両なんて書かれたら、タバコの値段が3倍になっても喜んで吸い続けるでしょ?』

・・・・少しばかり意地が悪かったかもしれない。

2000年5月12日(金)

青焼きコピー
古い資料を整理していたら、昔の青焼きのコピー(この表現で判らない人も多いかもしれない)が出てきた。

職場の後輩(入社3年目を迎えた若い娘である)が珍しそうに見ている。


『私、このコピーをする機械見たことがないんですよ』
『そうか・・・・このコピーがなくなってからしばらくたつからね、Aさん(分析エンジニアのお姉さん)、どれくらいたちますかね』

『さ〜私も見たことないから』


『エッ( ̄□ ̄;)・・・・こんなところで見栄張ってどうするんですか・・・・』

2000年5月15日(月)

プレゼンテーション
今日、アメリカのお客さんが来て工場を査察する。そして自分がそのお客さんに、自分の職場の業務の内容を説明する、いわゆるプレゼンテーションすることになった。その顛末についてシリーズである。

          第一話  プレゼンテーション

たいへんな問題が持ち上がった。アメリカの顧客が、工場を査察に来る。
しかも、自分の働く職場がその査察の対象になっているという。
それだけではない。その査察の前に職場の紹介をしなければならない。

とりあえずプレゼンテーション資料を作らねば・・・・

『あわびじねすぷろせじゃいずしょうん・・・・』

『それを英語で言えばいいんですよ。』

『英語で言ったつもりなんだけど・・・・ボソ』

2000年5月16日(火)

にんにく臭
今日はパロパロホームページの開設一周年、The First Annivarsaryなのです。今日は何かカキコして頂きたく、掲示板でお待ちしてます。

          第二話  にんにく臭

外国人の挨拶は、礼ではなく握手から始まる。

Nice meet you

・・・・あなたはにんにくの臭いがしますね・・・・
というようなことをいわれた。

・・・・エッ・・・・

なんと自分は軍手をして握手をしていることに気づいた。
それどころか、すげ笠をかぶり野良着姿で・・・・農作業をしていたかっこうで挨拶しているではないか。そう言えば・・・・今までにんにく畑の草取りをしていたのだ。

夢というのは妙にリアルである。

2000年5月17日(水)

一寸先は・・・・
          第三話 一寸先は・・・・


夢にまで見ているのに、危機感もなく準備も遅れ気味、同僚からも『大丈夫?』の心配という声が上がる。
ありがたい話であるが・・・・であれば手伝ってくれてもよさそうなものであるが・・・・

『でもさ、人間一寸先は闇というじゃありませんか、ひょっとして明日大地震が起きて工場が倒壊したプレゼンテーションどころじゃないし、そうなったらせっかく準備した資料もまったくのムダ仕事になるでしょう。明日でも間に合うなら、明日やればいいよ』

『いいな、そう思える人って・・・・』

どうやら自分は、得な性格らしい。

2000年5月18日(木)

仕事を家庭に・・・・
          第四話 仕事を家庭に・・・・


粗末ではあるが、一応プレゼンテーション用の資料はできた。
その資料を見ながら英語でプレゼンテーションはできるはずもなく、500wordくらいの英語の原稿を作ってみた。これを練習すればいいわけである。

週末でもあるし、家にもって帰ってゆっくり練習しよう・・・・鞄に原稿を入れる。


週が明けて・・・・会社で鞄を開けると原稿が・・・・



そういえば・・・・家で練習するつもりだったんだな・・・・

2000年5月19日(金)

後悔先に・・・・
          第五話 後悔先に・・・・

とうとう運命の当日がやってきた。
とりあえずごあいさつを・・・・軍手をしていないことを確認して握手。

『Nice meet you』

あれだけ余裕をくれていた自分であるが、実際にお客を相手にすると・・・・胸がドキドキ、耳がジャンジャン、頭がドンドン・・・・なさけないものである。

『Now I introduce our business procedure・・・・』

『Oh・・・・unbelivable, give me a break.』

『Oh my god!!』


こんな光景が脳裏をよぎった。

2000年5月20日(土)

案ずるより・・・・
          第六話 案ずるより・・・・

『どうでした、プレゼンテーション?』

『いあや〜、我が生涯に於いてかつて、こんなにうまくいったことがあったでしょうか。まるで・・・・母国語を話すかのごとく・・・・、まさにシナリオ通り』

『本当ですか?信じられないな?』

          ・・・・・・・・・・・・ break ・・・・・・・・・・・・

『聞きましたよ・・・・プレゼンテーション、お客さんは日本語ペラペラで、全部日本語で良かったんですってね』

『だから言ったじゃないですか(^^ゞ・・・・まるで母国語を話すかのごとく・・・・』

2000年5月22日(月)

モニター
パソコンのトラブル、誰もが経験したことがあると思います。今年に入って経験したトラブル事例を紹介し、こんな対処方法もあるということを参考にしていただければ幸いです。

          第一話 モニター

自分はパソコンの専門家ではないのだが職場の同僚にはすいぶん頼られているようだ。

『パロパロさんモニターの映りがおかしいんですが見てもらえませんか』
ハードのことまではわかりません・・・・と答えるべきであった。

『それはモニターの横っ面にビンタを2・3発食らわせれば・・・・』

昔のテレビではあるまいし・・・・まさか実行に移すとは・・・・人を疑うということをしない人だ。

『パロパロさんありがとうございます。おかげで直りました。』

まさか精神力でパソコンが直るとは思わなかった。

2000年5月23日(火)

スキャナー
          第二話 スキャナー


『パロパロさん、スキャナが壊れてしまったのですが、見てもらえますか』

パソコンの専門家でも、スキャナの専門家でもないのだが、モニターをビンタでよみがえらせたという実績が知られ、自分に相談が持ちかけられた。

実際、ものを見てみるとギアに何か挟まっているのかセンサ−の部分が移動しないだけである。
これはギアの部分にちょっと刺激を与えればいいことで・・・・

『喝〜っ』

すでにOA機器修理専門家の名声をほしいままにしている。

2000年5月25日(木)

MAC
          第三話 MAC


『パロパロさん、MACが起動しなくなったんです、みてもらえませんか』

職場にはもうかなり古いMAC LC630 がいまだ使われている。Winとは違い、MACの起動スイッチはキーボードのところにある。

『起動スイッチ押しても、反応しないんです』

『どれどれ・・・・これは・・・・敵は本能寺にありなんて言うからね・・・・キーボードではなくて、パソコンの本体に喝を入れる・・・・喝〜っ』
『ジャーン(MACの起動音)』
『・・・・ほれ見事に起動した』

『ス・・・・すごい!!』

2000年5月26日(金)

ハードディスク
          第四話 ハードディスク

隣の職場のA氏のパソコンが壊れた。
ハードディスクがクラッシュしたということである。すでにWinパソコンに詳しい人がさじを投げてしまい、絶望的な状況。バックアップを取っていなかったので、長年のデータが・・・・うたかたのごとく消えて・・・・A氏の青ざめた顔・・・・

そんなところに自分が通りかかった。

『ハードディスクが壊れてしまって・・・・バックアップ取ってなかったんですよ・・・・』

このところの荒業が評判になり・・・・いまやOA機器修理の第一人者となった自分のこと、ここは一肌脱がねばなるまい。

『どれどれ、私に任せなさい。これはハードディスクのモーターが回ってないのですよ。ハードディスクの本体に喝を入れるとなんとかなります』

カバーを外し、スイッチを入れてハードディスクの本体をねじ回しの柄の部分で。
『コンコンコン』

・・・・奇跡的にハードディスクが回り出し・・・・

またもや、精神論でパソコンを直すという伝説を築いた。

2000年5月26日(金)

悠久
花粉症予防のために?コーヒーカップを洗わないというA氏、その甲斐あって、この春も花粉症にはかからなかったようである。

『コーヒーカップ、またずいぶん風格が出てきたね』

『こないだ漂白してもらったばかりなんだけどね』

『こないだ・・・・って、確かあれは一月中頃だよ、もう3ヶ月以上経ってるよ』

『そんなに経ってるっけ?』

人間の営みなど、一刹那のできごと、たった3ヶ月の期間、コーヒーカップを洗わずに使ったところで何も驚くことはない。
きっと彼の体には日本人が縄文の昔から受け継いでだ悠久の血が流れている。そしてその志はまさにコーヒーカップに現れている。

2000年5月27日(土)

プリンターその1
          第五話 プリンターその1

精神力でパソコンを直すという評判が職場に浸透した。

『ちょっとみてくれないかな〜』と職場の先輩のA氏。
それは装置に組み込まれたWin3.1のパソコン。

『プリンターがうまく印刷してくれないんだよ』

『Win95もろくに判らないのに、Win3.1なんて判るわけないじゃないですか、でもここは、一発喝を入れると直るかも知れませんよ ・・・・喝〜っ』


そしてそのプリンターは二度と動くことはなかった。

2000年5月29日(月)

プリンターその2
          第六話 プリンターその2

先日のプリンター修理でもう懲りていると思うのだが・・・・まだ自分の精神力修理法に期待している人がいる。まだまだ人望は厚い。

『パロパロさん、みてもらいたいものがあるのですが‥‥』

突然職場の同僚から呼びだされる。

『見るだけなら‥‥』

とついてゆく

『プリンターの設定がおかしくて印刷できないんです』
『ふ〜ん、良く分からないけど・・・・ここはひとつ喝をいれる・・・・』


『( ̄□ ̄;)・・・・けっ・・・・結構です。他の人に頼みます。』

2000年5月30日(火)

置き傘
先日会社を辞めた、環境分析の森喜郎(仮名)君と自分は同じロッカーである。


『彼はまた会社に出てくるるの?』
『もう辞めたんだから、会社になんて出てこないでしょ、どうしてですか?』
『いや〜』


彼が辞めたあとはそのロッカーに残ったものは、自分のものだけであるはずだが・・・・傘の数がやけに多い。全部で10本ある。自分の置き傘は2本、残りは彼の傘であるはずだが・・・・

あの傘は全部自分のもの( ̄ー ̄)・・・・積善の家に余慶あり。普段の行いの賜。思わぬところに幸運が・・・・


しかし・・・・冷静に考えたら・・・・10本傘があったところで・・・・(-"-;)・・・・

2000年5月31日(水)

クロ太郎のともだち
通勤途中のサイクリングロードで、白とグレーの毛並みの良い猫がカラスと向き合っていた。
そばを通りすぎる・・・・猫は2〜3歩土手の方へ歩く。カラス近くの別の枝に飛び移る。猫とカラスは動いてもなお見つめ合っている。


オオ、よく見るとクロ太郎(閑有日記3月3日参照)ではないか。
どうやら猫の友達ができたらしい。


この猫の名前は・・・・とっさには思いつかなかった。

palo@wind.ne.jp
Akiary v.0.51