閑有日記
閑有日記

小人閑居して不善をなす

パロパロ閑居して、日記をなす



2000年4月3日(月)

セミナー受講秘話その1
先々週の金曜日に社命を受け、とあるセミナーを受講することとなった。けっこう収穫の多いセミナーであった。むろん日記のネタである。

          第一話 化粧

新幹線料金節約のため、快速電車でセミナー会場の東京へ、自分の乗る駅は始発駅に近いので余裕で座れる。

途中、年頃30歳ははるかに超えているであろうと思われる女性が乗り込み、自分の横に座る。
おもむろに化粧道具を取り出したか思うと‥‥見る間に化粧を始める。

自分にとってそれはまるでおもちゃ箱に見えた。ほとんど初めて目にする小道具ばかり。なんと楽しそう。自分の心は童心に返っていた。
まじまじ見ては失礼と思いながら、目は彼女に釘付け。道具を巧みに操り、見る間に変貌を遂げてゆく。おや‥‥30を超えているとは失礼だっただろうか‥‥

言葉を失った・・・・見事な変身技であった。

2000年4月4日(火)

セミナー受講秘話その2
          第二話 途中下車の旅

社命により、とあるセミナーの受講。イナカモノには東京はあまりに複雑でわからないところだ。

地下鉄なんとか線、銀座で下車。出口に第一勧銀があり・・・・しばらく行と・・・・どうも様子がおかしい。
交番があったのでお巡りさんに尋ねる。

『このところに行きたいのですが‥‥』
『ちょっと待ってください‥‥』

なんとお巡りさんにもわからないような複雑なところらしい。地図を出してきたが‥‥
『この道をまっすぐ行くと大きな公園、日比谷公園に出ますから‥‥そこがこの地図のこの道の2本手前になります。信号がありますのでここを曲がってまっすぐ行くと‥‥‥‥歩くにはちょっと遠いですよ』

案内図の説明を良く見たら‥‥銀座で下車ではなく、乗り替えであった。

・・・・( ̄□ ̄;)・・・・途中下車の旅、またたのしからずや・・・・

2000年4月5日(水)

セミナー受講秘話その3
          第三話 行列

講習会場は、結婚式のできる立派なホテルであった。
こんなホテルは、一生のうちどれほど足を踏み入れることがあるか。さすが‥‥都会は違う。
さっそく受付を済ませよう。

おお、もう人が行列を作っているではないか。

次々と手続きを済ませ会場へ、あと三人で自分の番である‥‥

おや‥‥何か書かれている‥‥○×試験会場‥‥

( ̄□ ̄;)‥‥ぜんぜん違う受付であった。

2000年4月6日(木)

セミナー受講秘話その4
          第四話 控え室

案内状を良く読むと受付は3階、あやめの間とあった。早合点して、へんな行列に10分も並ぶことになって‥‥もっと落ち着いて行動しなければ‥‥

3階あやめの間
ロビーがあった。ビジネスマンは身なりが大切。さすが都会のビジネスマン、礼服のようなスーツで身を固め‥‥田舎者の自分の身なりが‥‥異様に浮いてみえる。

さて‥‥受付はと見れば‥‥○○家親族控え室・・・・おや‥‥どうみても結婚式の親族控え室ですね‥‥

でもあやめの間の表示が‥‥と思ったら‥‥その下に矢印が‥‥紛らわしい‥‥

これですべて合理的な説明がついた。
あやめの間のように見えた部屋は、別の名前で結婚式の親族控え室であり、
都会のビジネスマンではなく結婚式に参列する親族で、礼服ようなスーツではなく礼服。

・・・・もっと落ち着いて行動しなければ・・・・

2000年4月7日(金)

セミナー受講秘話その5
          第五話 アドバイス

セミナー開講にはまだ15分ある。まだ誰も来ていない。
受付の人に尋ねた。

『席はどこでもいいのですか。では一番前に‥‥でも一番前で寝ていたら、怒られますかね』
『いえ、一番前はけっこう目立たないですから、大丈夫ですよ』

( ̄□ ̄;)‥‥冗談で言ったつもりが、マジで取られたような気がする。


‥‥しかし‥‥

彼女のアドバイスはたいへん役立つこととなった。

2000年4月8日(土)

セミナー受講秘話その6
          第六話 こぼれ話

『パロパロ君、何だねこの報告書は‥‥高い金払ってセミナーに行かせたんだよ』

『ハハハハ・・・・いや〜Aさん(いつもお世話になっている上司である)、あのセミナーはろくなものじゃありません。品質は極めて悪いですよ。それが証拠に何が何だかさっぱりわかりませんでした』

『セミナーの品質が悪いんじゃなくて、君の頭が悪いんだろ』

『それを承知で、私を受講させたのではないのですか?』


『‥‥すまん。私の重大なミス、おもいかぶりだった。猿でもわかるセミナーならば何とかなると思っていたのだが‥‥』

2000年4月10日(月)

実録桜祭り 第一話
最近日記の質が低下しているということをひしひしと感じている。いわゆるネタ切れ。
こんな時にありがたいかな・・・・桜祭りというのが行われる。これぞ天の傀儡(かいらい)地の助け。さっそくネタを仕入れるための取材(?)に出かける。

          第一話 人ごみ

のどかな田舎町ではあるが、たまに行われる祭りに集まる人のいかに多いことか。

半月前にOFF会で行った新宿の人出を凌駕するほどの人だかり。これで我が町、玉村も都会の仲間入りである。

もし都会と違うところがあるとするならば、周りがビルの谷間でなく、田んぼの真ん中にあるということであろう。

2000年4月11日(火)

実録桜祭り 第二話
          第二話 フリーマーケットその1

祭りにつきものはテキ屋さんの出店であるが、出店しているのは3〜4軒。その代わりフリーマーケットがかなり幅を利かせている。

もともとフリーマーケットのフリーとは自由を意味するfreeではなく flea、血を吸う虫、ノミを意味する。つまりノミがついているような粗末な古着を売ったのがその始まり・・・・そんなことはさておいて・・・・

フリーマーケットがはやるようになって久しいが、近年は取り引きされるものは、とてもフリーマーケットとは思えぬようなものまで登場しているとか。


ここ玉村もその例外ではない。しかしここには、ノミが出そうな古着が山ほど・・・・みんなが忘れているフリーマーケットの原点がここにある。

2000年4月12日(水)

実録桜祭り 第三話
          第三話 フリーマーケットその2

フリーマーケットで扱われているものは古着ばかりではない。中には別のを扱っているところもある。食器、置物、子供のおもちゃ。古色蒼然、掘り出し物が・・・・といいたいところだが、もともと家でいらなくなったものを売っているのであるから・・・・中には、こんな物まで売るつもり?という店も。
さすがにひやかし客もいない。

『あんたの要らないものは、他人もいらないのだよ』

そう思ったのは、自分ばかりではないようだ。

2000年4月13日(木)

実録桜祭り 第四話
          第四話 フリーマーケットその3

フリーマーケット
もし自分が出店するとしたら・・・・

1.パロパロ画廊コレクションのうち、東寺・五重塔、安曇野・雪景色
2.10年前に買った東芝製BSチューナー
3.パソコン用15インチモニター
4.DSUが内臓されていないターミナルアダプタとDSU
5.28.8kbpsモデム
6.SISC切り替えスイッチ
7.結婚式の式出物にもらった各種食器etc
8.快気祝etcでもらったタオル
9.ラベンダー畑から収穫した、JPG写真集(謎)

欲しい人は掲示板へカキコしてください。

そんなわけで、自分がいらないものは、やっぱり他人もいらないのである。

2000年4月14日(金)

実録桜祭り 第五話
          第五話 人生と抽選会

桜祭り会場ではゴミ減量再資源化運動の一環として、牛乳パックの回収抽選会を行っている。10枚で1回抽選に参加できる。がらがら回して、色が着いた小さな玉が出てくるやつ。

家にあった牛乳パックをかき集めてきた。3回ほど引ける。
自分の前の人、3回やって、6等(末等参加賞、ポケットティッシュ) 5等(トイレットペーパー) 4等(ペーパータオル)と順にいいものをもらっている。
次に引く自分は・・・・いやが上にも・・・・期待してしまう。この順でゆくと3等(洗剤)、2等(米5kg)、1等(上州黒毛和牛ステーキセット)・・・・

しかし現実は厳しい、3回とも末等・・・・

人生なんてこんなものさ・・・・
失意のままポケットティッシュを3個もらって足取りも重くその場を離れる・・・・

次の刹那・・・・チャリンチャリンチャリン・・・・一等大当たり〜〜〜
振り向けば自分の後に引いた人が・・・・

そう・・・・人生なんてそんなものさ・・・・

2000年4月17日(月)

タイムカプセル
『今の工場の姿をタイムカプセルに残そう、そして西暦2000年に取り出そう』15年前、そんなイベントが行われた。
そのタイムカプセルが本日開けられた。

職場と構成員の紹介、各自のコメント入りポスター、15年前作ったそんなものが収められていた。はるか昔の出来事に思えた。

自分はまだ25歳、青雲の志高く、野心に燃えた企業戦士であった。そんな頃のコメントがそこに。

『世の中銭や!』

( ̄□ ̄;)・・・・青雲の志高く・・・・野心に燃えた企業戦士であった・・・・はずであったのだが・・・・(-"-;)

2000年4月18日(火)

続人生と抽選会
工場創立30周年イベントが就業時間終了少し前から体育館で行われた。
30周年式典とは、どこにでもあるようなお偉方の祝辞の披露。

式典終了後、抽選会が行われる。多少イベントめいたことをやった後であるため、一時間ほど待たねばならないので帰る人も多いが、半数くらいの人が残った。

賞品は総額30万円。1000円〜1万円までの商品券、100名の人に当たるのだが・・・・

今まで数多くの抽選会に出ているが、当たったという記憶はほとんどない・・・・先日の桜祭りでも辛酸をなめている・・・・今回もだめであろうと思いながらもどこかで期待している抽選会。


こんなことはじめから分かっていたことであるが、一時間待った末、今回もハズレ。
まあ人生なんてこんなもんさ・・・・また同じことを自分にいい聞かせつつも・・・・やはり帰り道の足取りは重かった。

2000年4月19日(水)

つばめの場所取り
『つばめ』といってもこの日記に登場する年上の女性にかわいがられる若い男のことではない。

我が家の玄関の軒下には、自分がつばめなら真っ先に選ぶであろうと思われる営巣のベストポイントがある。
本来つばめが巣を作るということは、その家の繁栄の証ということで縁起の良いものとされるが、玄関につばめの糞を撒き散らかされるのはつらい。

天気の良かった昨日のこと、そろそろねらわれる頃という胸騒ぎ・・・・帰宅してライトで照らしてみると、つがいでベストポイントに並んでいる。場所取りである。

『ここは営巣禁止ですよ!』

気の毒ではあったが、強制退去と営巣禁止の処置をさせてもらった。

2000年4月20日(木)

責任を持って・・・・
大学生の就職活動はすでに終盤戦だと思われるが・・・・
自分の勤める会社も一丁前に技術系の学生を募集している・・・・が・・・・悲しいかな学生には相手にされない弱小、零細企業。
自分の職場のA主任技師もはるか昔彼が卒業した大学、研究室を回るらしい。

『Aさんは不在ですか・・・・会社案内のパンフレット持ってきたのですが』
『今日、明日と出張ですので、来週月曜日にならないと出てきませんよ、机の上に置いてって下さい』
『エ〜でも・・・・ビール券が入ってますので』
『そ・そうですか、では私が責任を持ってあずかりましょう』
『やっぱり月曜日にもってきます』

責任を持ってあずかると言ったのに・・・・

2000年4月21日(金)

コトブキ退職
分析エンジニアのお姉さんの部下(森喜郎(仮名))が会社を辞めるらしい。

『お姉さんがいじめたんじゃないですか‥‥『森くん、‥‥この報告書はなんなの‥‥』とかなんとかいって』
『私も‥‥会社辞めるかもしれない』
『エッ、コトブキ退職ですか。それはおめでとうございます』
『そうやって、パロパロさんがいじめるから‥‥』

『あッ、それはたいへん失礼しました。しかし、もしお辞めになっても、不肖このパロパロが責任をもってお姉さんを引き受けますので‥‥』

『私‥‥絶対に会社辞めない』

2000年4月24日(月)

勘違い
通勤途中にあるしだれ桜
色は濃いピンクで八重咲き。鮮やかみごとである・・・・しかし・・・・
桜の花にしてはずいぶん長持ちしている、しかも最近ますます濃い色になってきた。桃色である。葉っぱの形が違うではないか。

・・・・じつは桜ではなく桃の花であったことが判る。

こんなことを間違えたくらいで、日本の歴史が変わるわけでなし、パロパロが非常識だったということが再認識されたということぐらいであるが・・・・

知らないこととは言え、ホームページのコンテンツにまでしてしまった。

暇つぶしコーナーの写真の解説は、大間違いでした。お詫びして訂正いたします。

2000年4月25日(火)

モバイラー
会社で自分にあてがわれているパソコンが新しくなった。
Pentium 3 600MHz スーパーTFT15型。しばらくオフライン使用であったが、先週、管理部門の人がLANを設定してくれて、やっとオンラインで使用できるようになった。

『今まで使っていたパソコンは来週中にうちの部署まで持ってきてください』
『エ!・・・・あそこエレベーターありました?』
『2階まであります。そこから4階までは自力で持ってきてください』
『・・・・・・・・』

かくして自分は17インチディスプレイ、デスクトップパソコンを持ち歩く強力なモバイラーになることとなった。

2000年4月26日(水)

悠久
花粉症予防のために?コーヒーカップを洗わないというA氏、その甲斐あって、この春も花粉症にはかからなかったようである。

『コーヒーカップ、またずいぶん風格が出てきたね』

『こないだ漂白してもらったばかりなんだけどね』

『こないだ・・・・って、確かあれは一月中頃だよ、もう3ヶ月以上経ってるよ』

『そんなに経ってるっけ?』

人間の営みなど、一刹那のできごと、たった3ヶ月の期間、コーヒーカップを洗わずに使ったところで何も驚くことはない。
きっと彼の体には日本人が縄文の昔から受け継いでだ悠久の血が流れている。そしてその志はまさにコーヒーカップに現れている。

2000年4月27日(木)

嫁入り
となりの職場のゆみちゃんが結婚するらしい。

分析エンジニアのお姉さんとそんな話をしていたが‥‥
『あの娘はいい子ですよ、人当たりはいいし、めんどうみが良くて、親切で、積極的で‥‥そんな良い娘だから、すぐに嫁にいっちゃうんだよね』

『‥‥ということは残っている人は‥‥』




『‥‥エェ、私は意地は悪いし、めんどみが悪くて、性格も悪いですよ〜』


‥‥そんなに卑下しなくとも‥‥

2000年4月28日(金)

休日返上
奉職18年にして初めての9連休。何しようか・・・・いろいろ思いを馳せていたが・・・・

好事魔多し、連休を前にしてたいへんな問題が舞い込んできた。

なんと顧客製造ラインに影響が及ぶという大品質問題が・・・・休みどころではない。休日を返上して不良対策とあいなった。

幸い自分は第一当事者ではないので、気は楽であるが・・・・休日出勤を余儀なくされてしまった。

『いや〜こんなこともあるかと思って、
     連休は空けておきましたよ・・・・ハハハ・・・・(´ヘ`;)ハァ〜』

palo@wind.ne.jp
Akiary v.0.51