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民話の里、遠野市に秋の訪れを告げる遠野まつりは14、15の両日行われ、地域の誇る郷土芸能59団体、約5000人が市内中心部の商店街や遠野郷八幡宮を舞台に、華を競った。
初日は目抜き通りを歩行者天国にしてのパレード。威勢のいいみこしが先頭を切って祭りムードを盛り上げ、華やかな「南部ばやし」が登場。金冠を頭に乗せ、赤い襦袢(じゅばん)姿の女子小中学生が笛、太鼓などのおはやしに合わせ、京都の「祇園ばやし」を取り入れたと言われる優美な町方踊りを披露した。
しし踊りは、南部ばやしとは対照的に激しい曲調に乗り勇壮な舞い。躍動感あふれる神楽、明るい民謡調の山口さんさ、軽快な田植え踊りも次々に繰り出した。5月の遠野さくらまつりで予定されていた女殿様・清心尼公の行列も加わり、沿道に詰め掛けた大勢の観衆は、郷土芸能の一大祭典に見入っていた。
最終日の15日は会場を遠野郷八幡宮に移し、遠野南部流流鏑馬(やぶさめ)と郷土芸能の馬場めぐりが行われた。(岩手日報ニュースから)
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