ことひきざん
琴 弾

じんねいん 
神 恵 院
 
 このお寺の裏の琴弾山頂から見下ろすと、浜辺に「寛永通宝」の銭型があります。
 四国霊場は八十八ケ所の分院からなる四国病院である。どんな病気の人も、心に悩みや傷みをもつ人も、分院を巡っているうちに、自らに冶され癒される。遍路してそうした功徳のいただけるのは、邪念を去り、信仰ひとすじの澄んだ気持ちで、弘法大師の加持力、おかげを信じてゆく精神作用ばかりでなく、科学的(医者のほうからいう)にいっても、歩くことが最もよい健康法であるからいやされる。身体の病気を治す病院はほかにもあるが、心身とも治す病院は四国病院のみである。
(「四国八十八札所順路記」西端さかえ 薯 )
 

 
「山門」
 68番神恵院、69番観音寺はひとつの境内に二札所、というめずらしい札所です。
 納経所
「本堂」
 琴弾山の中腹に68番と69番の札所が同居する。この2寺は、山頂に建つ琴弾八幡宮の別当寺であった。
 法相宗の僧日証は、703年(大宝3)海上で琴を弾く翁を見つける。翁は宇佐八幡大明神と名のったため、山頂に琴と舟を祀って琴弾八幡宮を開き、その本地仏の阿弥陀如来像を安置した。その別当寺に弘法大師が訪れ、阿弥陀如来像を安置、神恵院と名づけて霊場とした。
 明治初年の神仏分離令によって、八幡宮から分かれた。
 (「週刊 古寺をゆく」)
「本堂」
「本堂」



「大師堂」
「大師堂
 
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