ほうしゅざん
宝 殊 山

しんしょうじ
津 照
 

 「山門」
 25番津照寺は、室津港の街中にあり本堂は、急な石段を登りあげた山上にあります。参道右手に大師堂があり、仁王門は124段の石段の途中にあります。この石段はとにかく長く、高く、急で、やっとの思いで登りあげました。境内から室戸漁港や室津港を見下ろす津照寺は古くから船乗りの信仰を集めた寺です。ここ室戸には「室戸の海洋深層水」というヒット商品があります。
 「仁王門」
 本堂は、この急な参道を登りあげた山上にあります。長い石段の途中にある朱色の門が、色鮮やかに目に入ります。石段の勾配はきつく、うしろに転げ落ちそうになります。ゼイゼイ荒い息をきらしやっと登っていきます。
 「本堂」
 潮の香漂う室津港。その港を見下ろす小山に建つ寺は、弘法大師が807年に、豊漁と海の安全を祈って開創したという。本尊延命地蔵菩薩は大師の作と伝える。「今昔物語」巻17には、室戸港の名で、本尊が人々に堂の野火を知らせた霊験が記されている。また、本尊は「楫取り地蔵」の異名をもつ。暴風雨で遭難しかけた土佐藩主山内一豊の船を、僧の姿をした本尊が無事に帰還させたというのがその由来。海上安全の守り本尊としてあつい信仰を集めている。
(週刊古寺をゆく)
 眼下に室津港を見下ろせる境内。旧道の商店街にあり正面の建物は、商工会館。
 「大師堂」
 
 そてつの老木
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