むろとさん
室 戸 山

ほつもさきじ
最 御 崎 寺
 
「展望台」より
 「空海」の名は、15才で求聞持法の修行をした第21番太龍寺で「空」と、19才のとき室戸岬の洞窟に籠り、苦行の末に悟りを開いた室戸の「海」からとった。(ガイド談)
 弘法大師修行の地、最御崎寺は、高知県の東南端・室戸岬の先端の山の上にあり、南方には太平洋が開けます。山門のわずか先には、室戸の灯台がそびえます。
高知港から2時間、80キロあります。
 後方に風力発電の風車が見えます。高知では風力発電がさかんだそうです。
 「山門」
 24番最御崎寺(通称東寺)は、室戸岬の先端の山の上にあります。駐車場から坂を登り詰めて山門を入れば本堂です。山門からわずか50メートル先には室戸岬灯台があり、室戸岬の全景を一望できます。
 「本堂」
 室戸岬の樹林のなかに建つ土佐路最初の札所。近くの洞窟「御蔵洞(みくらどう)」は、青年僧空海が苦行のすえ、初めて悟りを開いた聖地である。807年、唐から帰朝してふたたび当地を訪れた弘法大師は、嵯峨天皇の勅願により、堂宇を建て虚空蔵菩薩を刻んで安置した。以来、皇室の祈願寺、足利幕府の安国寺として、多くの崇敬を集め時勢は栄えた。平安時代の作になる木造薬師如来坐像、木造月光菩薩立像、大師が唐から請来したと伝えられる石造如意輪観音像ほか、名宝も多数所蔵する。(週刊古寺をゆく)
 「太師堂」
 「本堂・多宝塔」
 境内周辺には、熱帯植物が繁っていて、南国情緒に溢れていますが、風があり少し肌寒い日となりました。
 「御蔵洞」と「御厨人窟」
 最御崎寺からR55を室戸岬へ進み、幕末の志士中岡慎太郎の銅像、たこの足のように根を国道までひろげ、枝をのばしている亜熱帯植物「アコウ(たこの木といわれている)」を見ればすぐに「御蔵洞」と「御厨人窟」があります。19才の弘法大師は、この「御蔵洞」で修行され苦行の果てに悟りを開かれました。近くには、像高16メートルの青年大師像が奉安されています。
 
「御蔵洞」
 
御蔵洞(御厨人窟)・神明窟。みくらどうは、唐から帰朝した19才の大師は、岬の突端の洞窟に籠り、苦行の末に悟りをひらいた。御蔵洞(みくらどう)は、入り口は約3.5M、奥行きは18Mある洞窟で、大師はここで修行され、阿波の太龍寺で得られなかった「求聞持の法」を苦行のすえ成就されました。(「四国遍路」より)
「御厨人窟」
 室戸から阿波の第23番「薬王寺」までは約82キロ。2時間以上かかります。
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