いおうざん
医王山
やくおうじ
薬 王 寺
 徳島県下の札所を総称して発心の道場というが、それもこの薬王寺で終る。瀬戸内海に臨む鳴門から始まつた旅も太平洋に出て高知県へと入る。薬王寺は観光地としても有名だ。海亀の来る日和佐の町を見渡せる山にどつしりと腰をおろしている。境内には厄除け坂や本堂、平和と幸福を願う塔が建つている。火事の折にみずから飛び去つて難を逃れた後向き薬師の話が残つている。(太陽)
 女厄坂
 男42、女33、還暦61の厄坂がある。この石段の下には薬師本願経が埋められており、自分の数え年の数だけ一段、一段厄銭を喜捨しおまいりしながら上る。厄銭はひろわずに。厄をひろうことになります。(四国へんろ)

 お寺の石段には、小銭がいつぱい置かれています。石段を上がりきった左に厄除けの鐘があり、年の数だけつくと厄が落ちるといわれています。
 瑜祇(ゆぎ)塔
 瑜祇(ゆぎ)塔へは、61段の還暦厄坂をのぼつていきます。
 本堂
 726年(神亀3)聖武天皇の勅願により行基が開創し、815年、42歳の弘法大師が厄除けの薬師如来を刻んで本尊としたという。以来、朝廷から町人まで多くの人々に信仰されてきた。火災により遭難した本尊が大伽藍の再興後戻つたため、本尊が2体あり、1体は「後ろ向き薬師」とよばれ、本堂の裏側から拝む。(週刊古寺をゆく)

 
 大師堂
 61段の還暦厄坂は、瑜祇(ゆぎ)塔へ続く
 瑜祇(ゆぎ)塔からの眺めはすばらしい。町並みと日和佐川が真直ぐに湾に向つてのびていきます。ここ日和佐の大浜海岸はアカウミガメの産卵地として有名です。
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