- 2002年12月6日(金)
 
 
- ハマからホムスへ。
 それから乗り合いタクシーに乗って、
 レバノンへ。
 
 国境でレバノンVISAは取れるんだけど、
 日本人はただって聞いてた。
 でもなぜか25000レバノンポンドの印紙を買わされて、
 しかも15日のトランジッドしか貰えなかった。
 パスポートに印紙を貼ったから、
 そのお金を入国審査官が持っていくわけでもないし、
 もしかしたら方針が変わったのかもしれないから、
 強く言えなかった。
 
 じゃー入国するなって言われても困るしな。
 
 乗り合いタクシーはトリポリへ、
 バスに乗り換えて首都ベイルート。
 
 都会だ。
 この国って最近まで内戦してたんじゃなかったっけ。
 綺麗な町で車もピカピカじゃないか、
 内戦の傷跡なんて見当たらない。
 
 そして開放的である。
 ムスリムは50パーセントしかいないらしい、
 あとはキリスト教徒。
  - 12月7日(土)
 
 
- やっぱり所々内戦中にやられた建物が残ってた。
 
 表面的には綺麗になっても、
 そう簡単に17年間の内戦を忘れることは出来ないか。
 
 ベイルートは暖かい。
 
 半袖で過ごせるなんて久しぶりだ。
  - 12月8日(日)
 
 
- ビブロスへ。
 
 遺跡自体の規模が小さい、
 2000年以上前にしては立派だな。
 海が目の前だから、
 夕日にうつる遺跡は綺麗だった。
 
 バスに乗ってると、
 もちろんムスリムもキリスト教徒も乗ってくる、
 よくまあ和解したよな。
 今なんてビブロスの横にあった教会のベンチにも、
 ムスリムのおばさんが座ってたし。
 
 同じ民族なのに、
 信じる神が違うだけで殺しあってしまうご時世か、
 ビブロス作った王様も苦笑いをしてるでしょう。
  - 12月10日(火)
 
 
- 昨日は雨だった。
 今日も雨なんだけどちょこっとしか降ってないので、
 今月で期限が切れる、
 ニセ国際学生証を作りにいった。
 
 在学証明証がないと作れませんって言われたんだけど、
 車の免許を見せて、
 これが日本の在学証明証ですって言ったら作ってくれた。
 
 9000レバノンポンド、6ドル。
 
 アスファルトが良くないのか、
 水はけがとても悪い。
 何度も車に水をかけられて、
 帰ってきたときはびっしょりだった。
  - 12月12日(木)
 
 
- シャールヘロウから乗合タクシーでコーラへ、
 それからセルビスに乗って2時間でバールベック。
 
 ほとんど登りで、1000m以上は余裕で登ったはず。
 
 ベイルートは半袖ですごせたのに、
 ここは雪山に囲まれてるので寒い。
 
 北風が雪山から吹いてくるのでホント寒い、
 日は照ってるんだけど、
 冷たい風が体温を奪ってくって感じ。
 
 バールベックの遺跡はギリシャの遺跡より
 素晴らしい物を作れって当時の王様に言われて作ったらしい。
 保存状態もいいし、素晴らしい遺跡ですよ。
 
 柱が太い、それから石がでかい。
 これはどうやって運んだんだかまだ解明されてないみたい。
 今の技術を使っても、
 この石達は動かせないみたい。
 
 それを今から1700年前の人がやったんだからびっくりだよ。
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