Index 過去の記録

なんでも雑記帖(2006年版)


キューブくん

今日新作アンプ『キューブくん』の紹介文をアップしました。
今まで何台アンプを作ったことか・・・覚えているだけでも10台はあります。

紹介文にも書きましたがこのアンプは、オーディオにおけるアンプの比重は決して高くないことをあらためて私に教えてくれました。あんなに適当に作ったアンプでも、そこそこの音質で聴くことができるのですから。
まったくアンプとは一体何なのでしょうね?

私は、オーディオはあくまでLPやCDを聴くための手段であって、オーディオの所持が目的であってはならないと考えます。ですからアンプ作りは楽しいけれど、すでにある程度以上のアンプ(300Bアンプのこと)は持っていているし、キューブくんはサブして使えるからこれ以上、他のアンプは必要ないのではないか・・などと思いはじめています。

ある意味、アンプ作りとは空しい作業です。
時間とお金をかけて苦労して作っても、その音を気に入ろうが気に入るまいがその空しさに耐えきれなくなると次のアンプは○○回路にしたいとか、いつかは◎◎方式にしたいなど、キリのないことばかり考えてしまいます。

このままずるずるとアンプを作っていれば、アンプ作りの目的がLPやCDを聴くためではなく、作りたいから作るようになってしまいそうです。そんなお金があったらその分、CDを買った方がいいと思いますわ。もっとも、この300Bアンプが私のアンプ作りの限界なのかも(笑)
そんなワケで私のアンプ作りは当分中止しますし、あるいはこのまま終わりになるかもしれません。


越後オフ会(2006/07/20)

イントロ

7月16〜17日の2日間、新潟の文応さんのお宅で私のアンプと氏家さんアンプの試聴会を行った。
どういうイキサツで試聴会をすることになったのか思い出せないが、5月の国立試聴会と無関係ではあるまい。

7月14日夜。
氏家さんから電話が入る。新作を送ったから心して聴くようにとのこと。

15日夕方。
#7イコライザー、ラインアンプ、メインアンプ。それと試聴用のCDとLPをクルマに乗せる。

16日朝。
春夏くんからの連絡を待つ。JR高崎線の新町駅で9時半ごろの待ち合わせ予定。

9時ちょうど。
携帯電話が鳴る。
春夏くんだろうと思ったら、表示がなぜか公衆電話。
ともかく出たらやはり彼からだ。
あの・・・今大宮駅です。高崎線で事故があって大幅に遅れてます・・・それと昨夜飲み屋に携帯忘れてきました・・・

飲み屋に携帯を置き忘れたなど、私の知ったことではない(笑)
事故?
パソコンのYahooニュースで確認。
北本駅(大宮の北)で人身事故。すべての下り列車が1時間位遅れているとのこと。
一瞬おいていくか、と考えたが思い直した。

10時20分。
そろそろ着くころだろうと新町駅に行く。
列車の到着を待つ間に、カーナビを文応さんの住所にセットする。

○○寺とちゃんと施設名が表示される。
おおっ!と感動。

新町駅の改札口で電車の到着を待つ。
快速電車が止まった。しばらくすると、うんざりしたような表情の乗客がぞろぞろやって来る。
そりゃ1時間も遅れればイヤになるわ。

乗客の中に怪しい男を発見。
春夏くんだ。

なぜか改札口を通らない。
横幅が広がりすぎて通れないのか?・・・いや、よく見たら料金を精算していた。どおりで別の通路のはずだ。

関越自動車道に乗って新潟へ向かう。
春夏くんがタバコを10分おきぐらいに吸うので車内は煙幕をはったようだ。さぞ臭うだろうなあ・・・ファブリーズ持って来ればよかった。ちなみに私は他人のタバコの臭いは大嫌いだ(←ワガママ)。

関越トンネルを過ぎると新潟県だ。
湯沢を通り過ぎたあたりから、新潟平野が横に広がる。
ほぎょぁぁぁぁ・・・・・見渡すかぎり田んぼだぁぁぁぁぁ・・・杉の木がでかい、山が高い〜と、やたら感動しまくる春夏くん。
つられて横を見ると、前を見てくれ〜と心配する春夏くん。

時々強い雨。
まあ天気のことだから文句も言えないが、そのせいでスピードが出せない。
それでも休憩を入れて3時間半ほどで現地到着。

本番

2A3@氏家アンプ(中央の上)と
私のアンプ(下)。右下がクリプッシュ。

イコライザー(上)とラインアンプ(その下)

それにしてもすごいLPとCDの数だ。
すでに来られていたTAKASHIさんと、文応さんの友人でオーディオマニアのHさんに挨拶。

早速試聴会がはじまる。
まず氏家さんの新作300Bウィリアムソンアンプ。

一聴してこれは確かにすごいと思う。
低域から高域まで一本筋の通ったすっきりした音とスピード感。迫力と華麗さが両立している。
風景写真で抜けるような青空の下、手前の草花からはるか遠くの山頂までピントがくっきり合った鮮明な写真を見ることがあるが、イメージとしてはそれに似ている。

茶さん自慢の新作(300B@氏家アンプ)

続いて去年納品された2A3ウィリアムソンアンプを聴く。
周波数帯域の狭さがすぐわかる。音のイメージは300B氏家アンプと全然違って中域がぐっと前に出てくる。ボーカルが少々きつい。プッシュプルってそう言う音だよ、とHさん。

この音はどこかで聴いたことがある。懐かしい音だ・・・そうだ、学生時代聴きまくったジャズ喫茶の音なんだ。
特に毎日のように行った神田の響。
アンプは知らないが、スピーカーはJBLのランサーだった。決して帯域は広くないけれど、これこそジャズの音だと思った。私のオーディオのイメージを決めたあの音に似ている。
次の日久しぶりにランサーの音を聴くことになるとはまさか想像もしなかったね。この時は。

こっちの方が聴き疲れしないよ。TAKASHIさんが言う。
そのとおりかもしれない。

最後に私のアンプ。
氏家アンプに比べると、私のアンプにはこれと言った特徴はない。淡々としていておとなしい。
300B@氏家アンプほどスピード感も迫力もないし、2A3@氏家アンプほど音の太さはない。しかし、音の傾向は2A3@氏家アンプと300B@氏家アンプの中間ではなく、やや300B@氏家アンプに近い。自画自賛ではないが私のアンプは音に品があると思う(自分のアンプに馴れ親しんでいるせいかもせれない)

女性にたとえるならこんなところか(笑)

300B@氏家さん しとやかさと明るさ、元気さをバランス良く持ち合わせる
2A3@氏家さん 元気いっぱいのいけいけガール
300B@上州屋 良家の令嬢

次にLPを聴く。
サンプルLPは Big Blues / Atr Farmer から Whisper Not。

イコライザーとラインアンプは、最初は文応さんのもの。メインアンプは私のもの。
A面を聴き終わって、イコライザーとラインアンプを交換し再び同じ曲をかける。
正直言ってこれほどまでの違いが出るとは思っても見なかった。
音の重厚さ、立ち上がり、品位、滑らかさがまったく違う。

文応さんには申し訳ないけれど、差は明らかですね、と私が言う。
大きく頷く文応さん。

食事

残念ながらTAKASHIさんとHさんは6時前に引き上げる。
文応さん、春夏君と私の3人で食事に行く。早い話が宴会である。

それにしてもよくしゃべったね、3人とも。サイト全般のこと、ローマ帝国のこと、般若心経のこと。
電波状態が良くない中、携帯でマダムさんとmiyukiさんとお話。
その合間にロシア美人のAちゃんを用もないのに呼んだり、写真撮ったり・・・ああ、やだやだ。中年おやじは(笑)

翌日

文応さん宅で最後の試聴をしてから2A3@氏家さんの裏蓋を開けてみる。
写真はすでにラジオ技術で見ていたが、改めてその配線技術の巧みさに驚嘆する。これもロシア美人の影響か。

午後、新潟市内の文応さんの知り合いのレコードショップに行く。3人で行くというので休日にもかかわらず開けていただいた。
スピーカーがJBLランサー101。いや〜この姿、形、音。懐かしいなあ〜♪。

その後北方文化博物館分館へ。
新潟生まれの書家、會津八一の終焉の家であり、遺品と共に良寛さんの書も展示されている。
下の『書の至宝展』もそうだが、なんでこんな風に書けるんだろ・・・・

最後に

私はクリプッシュ(スピーカー)の音ははじめて聴く。
Hさんの話では38cmウーハにホーンを組み合わせているとのこと。
一聴してホーンの音だとわかるがそれほど癖が強くないし、今でも記憶に鮮明なA7ほど大げさな音ではない。
No Trunksとは聴く条件が違いすぎるので一概には言えないが、この音は私の好きな音、ほしくなる音だ。


花見(2006/04/29)

4月16日。
新聞広告で見たバスツアーで長野県高遠市の高遠城跡の桜見物に出かけました。
高遠は関東では桜の名所として有名なところです。

高遠城は元々諏訪一族の高遠氏の居城でしたが、武田信玄が諏訪氏を滅ぼすと武田の支配下に属し、信玄の死後勝頼の弟仁科盛信の居城となりました。武田家の滅亡に先立ち城主以下全兵士が織田信忠の攻撃で戦死したのです。

朝8時30分出発。
ツアーコンダクターのおねい様。
4月に旅行社に入社し新人研修を終えて今日初めてバスに搭乗するという中国ハルピン生まれのKさん。まだ20歳位の清楚なお嬢さんです。

来日して6年。たどたどしい日本語が微笑ましく、バスに乗ったお客さん(ほとんどがおじさん、おばさん)にがんばって〜とエールを送られていました。
かくいうワタシも休憩中、ハルピンって黒龍江省だよねと話しかけたら、そこまで知っている人って珍しいです〜と言われました。

ハルピンにはロシア革命を逃れて亡命してきたロシア人(白系)が多く、その中には優れた音楽家が大勢いたのです。昭和初期、彼等を擁したハルピン交響楽団は来日し、まだ黎明期にあった日本の交響楽団をいろいろ指導したのです。そんな話をしましたが、ハルピンは伊藤博文が暗殺されたところとは、さすがに言えませんでした(^。^)

休憩・昼食を含めて12時30分には到着。
朝降っていた雨は止んで青空が広がります。普段の心がけがいいんでしょう(^。^)

すごい人ごみです。
人を見に来たんじゃなくて桜を見に来たんですが、まあしょうがないですね。

肝心の桜は7分咲きってところでしょうか。
こんなにたくさんの桜を見るのは、学生時代遠くから皇居お堀端(千鳥が淵)を見たとき以来かも。せっかくだから毛氈敷いて茶の湯と俳句を一句ひねりたいものですが、そんな風流なこともできまへんわ。

まあ生まれて初めて中国の人と話をしたし(日本語だったけれど)、目の保養をしたし、結構な一日でした。


見る&話す&聴く (2006/02/24)

早いもので2月も間もなく終わろうとしています。
この『雑記帖』もモノグサしていて全然更新せず、一体何のためにアップしているのかワケがわからなくなっています(笑)
自分の性格上、子供のころから日記というものはつけたことがないし、せめて日ではなく月記でもと思いつつもこのアリサマです。まあ、仕事でも宿題でもないのでテキトーにやっていきますわ。

# & ♭

2月18日(土)は久しぶりに上京しました。目的は『書の至宝展』(開催 2006年1月11日〜2月19日)。

日本と中国の書の展示会です。
去年から開催されることは知っていたので、期間内の適当な日に行こうと思っていました。でもちょうど上杉亜希子さんのライブが2月18日にあるのでこの日になったわけです。

13:00 JR上野駅で降りて東京国立博物館へ。
すごい人だかりです。
整理券を渡されて13:30の入場となりました。

空海、良寛、一休、藤原行成、杜甫、王義之・・・いやはや素晴らしいものです。一つ一つの文字を見れば、もちろん美しいですが決して飛びぬけた美しさだとは思いません。大きさはバラバラ、真っ直ぐにきちんと書かれていたり、曲がっていたり。


それでも全体の調和の見事さはどうでしょう。これはもう目の保養なんてもんじゃありません。文字と文字が自己主張せず、紙の中に融けこんでいるのです。これに比べれば(←比べるな!)、私の書など文字同士が喧嘩しているようなものです。

15:00 秋葉原へ。
ここは東西南北、どこへ行くにも便利なところです。そのため最近は今までになく注目を浴びています。まあ当然でしょうね。

駅前ではメイドの恰好をした女の子数人が、通行人にポケットティッシュを配っています。
駅前のラジオ会館。2Fフロアにあった大型の電気店は撤退し、今ではフィギュアの店になっています。アキバはこれらのことでも注目を浴びています。

私は大学が近かったので、学生のころから秋葉原には年がら年中行ってました。それが時代が変わったといえばそれまでですが、こんなもので注目されるなんて悲しいことです。まったくの話が。
4軒ほどお店に入り、パーツを購入。何ができるか・・できたらアップします。
ちょっと時間が空いたのでコーヒー飲んで一休み。入ったのはメイド喫茶ではありません(笑)

18:00 がんまくくんと中目黒駅前で待ち合わせ。そのまま近くの寿司屋に入りました。
彼は若いに似ずおじさん的なところがあり(爆)、歴史にも詳しいので日本と中国の歴史についての意見交換がはじまります。けっこうあれこれ話しました。

ふと時計を見れば19:20。
おっとっとライブの時間だ。
話は中断。
別にかまわない。そのうちまた会ったら再開するさ。

19:30 ライブハウス楽屋に入ります。席はステージから一番離れた所です。
お久しぶり、と上杉さんに挨拶。

19:40 まずピアノトリオで演奏開始。
続いて上杉さん登場〜♪
オープニングはジャスト・イン・タイム
いや〜のりのりですなあ♪
素晴らしい!

前回10月の前橋でのライブはボーカルとピアノのデュエット。
今回はドラムとベースが入った分、二人共一層自由奔放になったような気がします。

1stステージ終了後、佐藤さんが私等の席に来てくださいました。1回会っただけなのに、私を憶えていてくださったようで嬉しかったです。しばらくすると上杉さんもやって来て4人でおしゃべり。
時のたつのが早いこと。
残念ですが1ステで帰らなくては終電車に間に合いません(泣)。

というわけで帰りましたが、それにしても本当に充実した一日でした。


Index 過去の記録