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電流の三作用


電流には大きく分類して磁気、発熱、化学の働きがあり、これを電流の三作用と呼んでいます。


■磁気

電線に電流を流すとその周囲は磁気を帯びます。小学校のころ、理科の実験にあった電磁石を思い出してください。

この時磁気の向きは電流の進行方向に向かって右側に発生します。(左図の上)

これはちょうどネジを右に回すと締め付ける方向に進むのと似ています。発見した人の名前をとって

アンペール右ネジの法則

といいます。

アンペールの名前は電流の単位(アンペア)にもなっています。また磁気が影響を及ぼす範囲を磁界といいます。


まっすぐな電線ではなくコイルに電流を流すと磁界は左の図の青い線のようになります。
紙の上に砂鉄をまいて、下から磁石を近づけると砂鉄は磁界に沿ってこのような線を描くことはご存知かと思います。

このコイルの中に磁石に反応する金属、例えば釘を入れると磁界はさらに強力になります。これが電磁石です。


■発熱

下の図で丸い部分は電球だと思ってください。ヘタな絵でスンマセン(汗)

あるモノに電流を流すとその抵抗に応じて熱が発生します。抵抗とは簡単にいえば、電流を通しにくさの度合いを指します。
またこの時発生する熱をジュール熱といいます。

この熱を応用したものはたくさんあります。電熱器、電気釜、ドライヤー、電気ストーブなどです。またモノの種類によっては熱だけではなく光も発します。それが電球です。
蛍光灯は管内での放電現象なのでこれとは別の原理になります。


■化学

化学作用の代表的なものが電気メッキです。

容器に電解液(電気の流れを良くする)を入れて、電極として銅メッキならプラス極に銅の棒、マイナス極にはメッキする金属物にします。

するとプラス側の銅からは銅のイオンが電解液に溶け、銅イオンはプラスですからマイナス側に引き寄せられます。
このため、マイナス極としている金属には銅の膜ができるのです。


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