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村指定史跡 前鬼山由緒
役の行者(小角(おずぬ)が大峯山を拓いた時(白鳳三年・676)その弟子、義寛と義賢の夫婦が修験道の行場守護の命を受け、この地(前鬼)に住みついた。(前鬼村誌)
この夫婦に五人の子(五鬼)があって五鬼熊(行者坊)・五鬼童(不動坊)・五鬼上(仲之坊)・五鬼助(小仲坊)・五鬼継(森本坊)と称し、代々館を構え連綿として、この修験道の聖地を守護して来たが、時代の変遷と共に明治の末期から、つぎつぎと姿を消し、今は、わずかに五鬼助(小仲坊)だけが残って、単身、千三百余年の法灯を護っている。 下北山村教育委員会 |