2002年12月21日(土)

色々考えたけど、
やっぱりイスラエルに行くことにした。

アンマンから結構近い、
30分でキングフセインボーダーへ。
パスポートにハンコを押されると、
シリアとかスーダンとか、
ムスリムの国には入国出来なくなってしまうので、
頼んで別紙に押してもらう。

イスラエル側のイミグレはかなりうざかった。
意味のわからない質問ぜめ、
武器持ってるかとか、アホかっちゅうの。

ボーダーから首都エルサレムへ。
旧市街に荷物を置いて、
お金を両替しに新市街へ行く。
途中道に迷って、
ユダヤ人地区を通ったんだけど、
なんだか凄い所だった。

白黒映画の中に迷い込んだようだった。

建物といいユダヤ教特有の全身真っ黒で変な帽子かぶって、
もみ上げのところに髪の毛を巻いてる所といい、
違う世界に迷い込んだような不思議な感じ。

今日は土曜日だから、
ユダヤ教の休息日らしい。
休息日は何もしないことになってるんだって、
だから道を聞いても誰も教えてくれなかった。

1人だけ休息日のことを教えてくれただけで、
ユダヤ人全員にしかとされた。

12月22日(日)

やっぱりこの時期エルサレムは寒い。
曇ったり晴れたりしてるんだけど、
日が当たらないと白い息が出るほど寒い。

エルサレムはユダヤ教、イスラム教、キリスト教、
どの信者にとっても聖地だ。
旧市街も壁の中にユダヤ教とイスラム教と
キリスト教とアルメニア正教って、
4つの地区に分かれてる。

ここは聖地って言っても特別だ、
問題が起きない方がおかしい。

昔建てたものだし、
色んな宗教の人が支配してたこともあり、
教会がキリスト教地区にあるとは限らない。
キリストが十字架持って歩いた道は、
今はムスリムの商店街になってる。

旧市街は本当に面白い。

少しあるけばムスリムがいて、
通りを越えたらユダヤ人がいて、
嘆きの壁はユダヤ人が祈ってて、
でも壁の向こうの岩のドームはムスリムの物。
キリスト教の人が十字を切るとき、
右から左だけど、アルメニア正教はその逆である。

そんな人達がこの狭い一角に一緒に住んでいる。
恐ろしいことだ、ここは大変だよ。

12月23日(月)

パレスチナにも行ってみたくなった。
エルサレムから1時間位、
国境を越えてパレスチナのガザへ。

昼間だったからかもしれないけど、
危険なこともなくガザを周れたな。
たまに「これはアパッチにやられた」とか、
「これはF16がメチャメチャにした」とかって所はあったけど。

パレスチナ人はみんないい感じの雰囲気で
普通に生活してた、
エルサレムより人が明るい。

それにしてもパレスチナ人はいい人だ、
物価も安いし、ガザに泊まってもよかったかも。
この辺で危ないところは、
エジプトとの国境近くとか、
ウエストバンクだろう。

そういえばアラファルト議長の家は、
国会より大きかったぞ。

12月24日(火)

クリスマスをベツレヘムで迎えようと
イスラエルにきた日本人と話をしてたら、
オーストラリアの話になったんだけど、
なんと3年前にタスマニアで会った人だった。
お互い雰囲気が変わってて、
全然わからなかったみたい。

こんなこともあるんだ。

オリーブ山に行って、
エルサレムの町を見下ろす。
まったくクリスマスっぽい所がない。
さすがにクリスマスイブだから、
どこもアーミーでいっぱいだ。
20歳位の普通の格好(私服)をした女の子が、
M16持って町を歩いてるんだから、
恐ろしい国だよな。

ケーキを食べてシャンパン飲んで過ごす。

24時からマリア永眠教会でミサがあるので、
誰もいない夜の旧市街を通って教会へ。
夜の旧市街もいい、
でも逃げ道がないから危ないかも。

ミサは絵に出てくるような儀式だった、
クリスマスにキリスト教の聖地でミサに参加できるなんて、
タイミングよかったな。

12月25日(木)

クリスマスだから、
キリストが生まれた所ベツレヘムに行く。

エルサレムから30分くらい、
昨日はパレスチナ人とか外国人がデモをやって
だいぶ賑わってたみたいだけど、
今日は雨も降ってたし静かだった。

生誕教会はクリスマスを祝う人達でほぼいっぱい、
パイプオルガンと合唱団がいい感じ、
教会自体もいい。

キリストがまさに生まれた場所っていう所に、
今は小さい部屋があるんだけど、
なんかの皮に描いた絵とか、
ロープで上下できるランプとかなかなかお洒落でした。

キリスト教徒にはこんな素晴らしい所はないでしょう、
半泣きになってる人とかもいた。

帰りはチェックポストまで歩いたんだけど、
この町はほとんどパレスチナ人だな。
エルサレムも近いし、
チェックポストもあるし、
普段は結構危ないところなのかもしれない。

≪JORDAN≪≫JORDAN≫