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じゃず雑話


■ ブルース
ブルースは別にジャズやロックだけのものではなく、かつては日本の歌謡曲にもありました。「ありました」と書いたのは、私は最近の歌謡曲はサッパリ知らないからです。

古い話で恐縮ですが私が大学生のころ、ダウンタウンブギウギバンド(宇崎竜堂リーダー)と言うバンドがありまして、スモーキング・ブギーなる歌を歌っていました。私のとぼしい歌謡曲の知識では、これが本邦唯一の正統(!)ブルースによる流行歌です。ちなみに○○ブルースと言うタイトルの歌謡曲がよくありますが、それらはタイトルだけのブルースで、本当意味でのブルースなんてまずありません。

ブルースのコード進行はきわめて単純です。C(ハ長調)のブルースならC、F、Gのコードだけです。(下の画像)さすがにジャズ演奏ではこれから発生した、もう少し複雑なコードを使いますが、基本的にはこの三種類のコードだけです。また1コーラスの小節数も12小節を基本に、14、あるいは16小節のカワリダネ・ブルースもあります。

有名なブルース曲には、古くはカウント・ベイシーのワン・オクロック・ジャンプ、グレン・ミラーのイン・ザ・ムード、チャーリー・パーカーのナウズ・ザ・タイム、ビリーズ・バウンスなどがあります。いずれも単純なリフ曲です。

かつてブルースは、ジャムセッションには欠かせないものでした。そりゃそうでしょう。キーさえ決まれば自然とコードも決まってしまい、あとはソロの順序、コーラス数、テンポさえ決めれば譜面なんて無用で、いきなりアドリブに入れるのですから。(昔のジャズメンには譜面が読めない人が結構いたようですので、そんな人向きなのかも知れません。)

 



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