製作編
写真があったり、ヘタなイラストがあったり、見ずらくてスンマセン(汗)
■ 部品を集めましょう
ここで使う部品は次のとおりです
エナメル線(10m位) あまり太い(例えば直径1mm)と作りずらいですから、0.5mm前後が良いと思います。 (100円) |
ビニールコード(2.5m) 下の写真にあるACプラグとともに、アンテナとして使います。これもあまり太くなくて10芯のものです。長さも適当でかまいません。 (100円) |
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ACプラグ 安物で結構です (105円) |
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バリコン 単連(たんれん)と言うものを探しましたが、なかったので2連を買いました。 2連の場合、配線は写真の左と中央、または左と右端の2つを使います。左端の端子は必ず使います。 それとダイヤル(つまみ)も忘れずに。 (バリコン 280円) (ダイヤル 100円) |
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ゲルマニウム・ダイオード(左側) IN60、SD46等の種類がありますが、ゲルマ・ラジオ用ならなんでもOKです。 (35円) コンデンサー(右側) |
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クリスタル・イヤホン ゲルマ・ラジオで使えるイヤホンは、クリスタル・イヤホンでなくてはなりません。 これ以外のもの、ヘッドホン等では放送を聞くことができませんので注意してください。 (250円) |
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筒(直径4cm、長さ7〜8cm位) これ、何だかわかりますか? |
● その他
・木の板 10cm×10cm 位の四角い板。もっとも丸でも三角でも何でもかまいません。スプレーで塗装したりするのも面白いかもしれません。
・画鋲 頭がプラスチックのものより、ごく普通のものの方が工作しやすいです。
● どこで買えばいいのかしら
エナメル線やビニールコードはDo It Yourself のお店で買えますが、ここで使う部品で特殊なのはバリコン、ゲルマニウム・ダイオード、コンデンサー、クリスタル・イヤホンかと思います。これらの部品は普通の家電屋さんでは、まず売っていないでしょう。
Do It Yourself のお店で、電気工作のコーナーのあるところなら売っているかもしれません。東京近郊にお住いでしたら秋葉原が良いでしょう。中央線ガード下にある、ラジオ・センター、ラジオ・ストア、ラジオ・ガーデンで見つかると思います。
思いますと書いたのは、残念ながら上記部品のうち、コンデンサー以外は特殊な部品の部類になっているからです。
私は行ったことはないのですが、大阪の日本橋の電気街も有名です。通販でしたら、ここでおそらく入手できるでしょう
科学教材社
東京都千代田区神田錦町2-5 Tel.03-3291-7271
● 工具は
ハサミ、ドライバー、ペンチ、接着剤(両面テープ)、カッターナイフ、紙ヤスリ
■ ノウハウ
ビニールコードの切り方
まず、1のように固い台の上にビニールコードを乗せて、カッターナイフで先端から1cm位のところを切ります。この時、中の芯線をなるべく傷つけない様に注意してください。 その後、2 の様に芯線をよじって先端をまとめます。 *ウルトラC カッターで切るかわりに、ライターの火であぶってからでもOKです。でも熱いけれど、すぐ指でつまんで引っ張らなくてはなりません。 |
エナメルのはがし方
エナメル線のエナメルは、紙やすりで充分こすって落とします。先端から1cm位の部分で良いです。 カッターでこすってエナメルを落としても良いです。 |
画鋲を使った線の接続方法
まず、あらかじめ台に画鋲を打ちますが、少々隙間を空けておきます。 エナメル線や、ビニールコードをつなぎます。もちろんこの時、エナメル線の先端は紙やすりでみがいてエナメルを落としてあること、ビニールコードのビニールは剥いてなくてはなりません。 線は先端を、J またはU の形に曲げて、鋲の針に引っ掛けます。 |
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必要な線を引っ掛けたら画鋲を強く押し込みます。 その後、不用に伸びている線があったら切り取ります。 |
■ 注意
ケガにはくれぐれもご注意!!
■ 工作開始!
● コイルを作る
まず、筒の端から2cm位のところに、キリなどで1mm位の穴をあけます。 次にエナメル線を10〜15cm位、筒の上から通して筒の端で上に戻して、再び穴に通します。 |
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エナメル線を巻きます。全部で80〜90回位です。 右巻きでも左巻きでも、どちらでもかまいません。 なるべくぴったり巻いてください。 *巻数は多少違ってもかまいません。 |
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エナメル線が途中で終わった場合、別のエナメル線とつなぎます。筒の方は、エナメル線が解けない様にセロテープなどで固定しておいてください。つなぐ線は、お互いにエナメルを落としておかなくてはなりません。1cm程度エナメルを落とし、互いによじります。 |
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さらに巻きつづけますが、80回位になったら、また筒に穴をあけて、最初と同じようにエナメル線を通します。 | |
これでコイルはできあがりです。エナメル線の先端を、紙やすりでみがいて、エナメルを落としておいてください。その後、先端を J または U の字に曲げておきます。 | |
作ったコイルを板に取り付けます。コイルの内側から画鋲で止めてください。この時、エナメル線を傷つけない様に注意して下さい。 (これは完成した状態です。) |
● アンテナを作る
まず、ドライバーでネジを取り、ACプラグを開きます。先端は2つは不要なので、片方を取り去ります。 片方を取るのは、万が一コンデンサーなどが触れて、ショートするのを防ぐ意味もあります。 |
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ビニール・コードの片方のビニールを剥いて、コンデンサーの足に絡ませます。その後、コンデンサーの足をビニール・コードのビニール部にからませて固定します。 | |
コンデンサーの片方をACプラグのネジにしっかり固定します。 その後、隙間にコンデンサーをはめ込みます。 蓋をしますから、蓋にあたらないように注意してください。 |
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蓋をしめてできあがりです。ビニール・コードの片方の先端も1cm位ビニールを剥きます。 |
■ 注意
このアンテナは、ACコンセントに差し込んで使います。コンデンサーは必ずつないでください。さもないと感電の危険があります。
またコンデンサーがつないであれば感電はしないと思いますが、ACコンセントにつないだ状態では、絶対にぬれた手で、ビニールコードの先端に触らないで下さい。幼児がいる家では特にご注意ください。
● バリコンを加工する
エナメル線の先端のエナメルを落としてバリコンの端子に巻きつけます。2〜3回で充分です。 もし余計な線が出たら、矢印のあたりで切り取ります。 |
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バリコンの端子をペンチなどで曲げて、エナメル線が抜けないようにします。 | |
このようになります |
● クリスタル・イヤホンの加工
クリスタル・イヤホンの先端にプラグがついているときは、その付け根あたりで切ってしまいます。 | |
クリスタル・イヤホンのコードを適当な長さまでほぐし、先端のビニールを剥きます。また、それ以上ほぐれない様にエナメル線の残りがあれば、付け根に巻いておくのも良いと思います。 |
● 取りつけ
部品の取り付けはこんな具合です。バリコンはセメダインとか、両面テープで固定してください。 |
● 配線
コイルの先端はU、あるいはJの字型に曲げたでしょうか? ゲルマニウム・ダイオードの先端も。同様にして下さい。 |
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配線と言うほどのものではないので、この図を見て組んでください。 ● は画鋲です。 エナメル線とか、ゲルマニウム・ダイオードの線とか、太さが違いますので、つなぐ時は、細い線が宙に浮いて外れない様、しっかりつないで下さい。 |
● 完成
バリコンにダイヤルをネジで止めて完成です。 ま、こんな具合ですよ。 |
■ 聴き方
アンテナの先端をACコンセントにつないでください。そうしたら、ダイヤルをゆっくり、ゆっくり、ゆっくりまわします。そうすると何やら音が聞こえるはずです。
私の住んでいるところは、東京から100kmほど離れています。やっと何と言っているかわかる程度の音量で2局受信できました。
もし、音が聞えないなら、配線でつなぐ個所のエナメル線が充分落としていないことが考えられます。
あるいは、上の写真で左にある画鋲2個に手が触れていないでしょうか?
とくに左の上の画鋲に触れていると電波がゲルマニウム・ダイオードに行かずに、あなたの体を通ってしまうので受信できないことがあります。
上の写真で右側にある画鋲に触ってみてください。音が大きくなることがあります。ここはアースと言って、受信電波を逃がすところです。手で触ると逃げやすくなるのです。
放送局からごく近いところに住んでいるのなら、ここで作ったようなアンテナではなく、下の様にACコンセントにつないである、別の電気器具のACコードにアンテナ線を巻きつけても受信できると思います。大体50回くらいアンテナのビニール・コードをぴったりと巻きつけます。
アンテナのビニール・コードとコンセントにつながれているACコードとの間がコンデンサーとなるためです。(この方法では、私のところでは受信できませんでした。)
● 終わりに
いかがでしょうか?
おもしろかったですか?
こんなオモチャでも立派に、無線通信の基本となるものなんですよ。もし興味をもたれたら、トランジスターを使った1石(トランジスターを1個使用)ラジオや、スピーカーの鳴る2石、あるいは実用的なスーパーヘテロダイン回路をつかったラジオなんかもどうでしょうか?
ハンダ付けができさえすれば、いずれも組み立てキットが販売されています。*スーパーヘテロダインとは、受信方式の一つで、現在のラジオ回路そのもです。