変数・演算子

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変数

1.【変数】

　　プログラムの実行中に値が変化するものを変数といいます。変数とは値を格納して
　おく、入れ物のように考えていいと思います。


2.【型の宣言】

　　JavaScript における変数の型の宣言は、Ｃ言語のように明確な区別はなく、かな
　り曖昧なもので、

var a=3; 　　var B="Hello";

　というように整数型も文字列などもすべて var でおこないます。また、

function abc() 　　{ 　　　　var a; 　　　　var b;

　などのように関数内に宣言すると変数 a,b は関数 abc() 内だけで有効なローカルな
　変数となります。

var a; 　　var b; 　　function abc() 　　{

　とすると全ての範囲において共通に使用できるグローバルな変数になります。また、

var a,b=3;

　といったようにカンマで区切ることによって、まとめて宣言することができ、b=3 の
　ように宣言時に初期値 3 を与えることもできます。
　データのサイズは全て８バイト( もしかしたら違うかも？ )。

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演算子

1.【算術演算子】

　　加減乗除を行うものを算術演算子といい、これはどの言語にもある標準的な演算子
　です。

演算子 はたらき 優先順位 - 負符号 1 * 乗算 2 / 除算 2

演算子 はたらき 優先順位 % 余り 2 + 加算 3 - 減算 3

　[例]　c = 13 * a + b % 3


2.【関係演算子】

　　関係演算子、if 文などで条件判断をするためのものです。

演算子 はたらき 優先順位 < 大きい 1 >= 大きいまたは等しい 1 < 小さい 1

演算子 はたらき 優先順位 <= 小さいまたは等しい 1 == 等しい 2 != 異なる 2

　[例]　if( a > b ) a=0;
　　もし a が b より大きいなら、a に 0 を代入します。


3.【論理演算子】

　論理演算子は、複数の条件判断を組み合わせるときに使用します。

演算子 はたらき 優先順位 ! NOT 1 && AND 2 || OR 3

　[例]　if( a >= b && c != 100 ) a=0;
　　もし a が b 以上、かつ c が 100 でないならば a に 0 を代入。


4.【インクリメントとディクリメント演算子】

　　インクリメント演算子が ++、ディクリメント演算子が -- です。これらは、

i++; 　　I--;

　と使用し、それぞれ

i = i + 1; 　　i = i - 1;

　と働きが同じで、1 を加算したり、減算したりする演算子です。


5.【ビット演算子】

　　ビット演算子は、数値を 2 進数で表した "1" または "0" の各ビットごとの演算
　のことを言います。16 進数の 0xf0f0( JavaScript では 16 進数ということが分
　かるように、16 進数値の前に 0x をつけます。)を 2 進数で表現すると
　1111000011110000 となります。これらの各桁の操作することをビット演算といいま
　す。
　　ビット演算子には ~、&、|、^ があり、これらはそれぞれ否定、論理積、論理和、
　排他的論理和のことです。これらの真理値表を以下に示します。

否定(NOT) a a~ 1 0 0 1

論理積(AND) a b a&b 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 1

論理和(OR) a b a|b 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 1

排他的論理和(XOR) a b a^b 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 0

　[例]　論理積　a & b　a = 0xff1a、b = 0x7fff
　　a    　　1111111100011010　　//0xff1a
　　b    　　0111111111111111　　//0x7fff
　　a & b　　0111111100011010


6.【シフト演算子】

　　左シフト a << b で a の各ビットを b ビット左へシフトします。あいた右の b
　ビットには 0 が入ります。
　　右シフト a >> b で a の各ビットを b ビット右へシフトします。あいた左の b
　ビットには 1 が入ります。Ｃ言語の場合、変数が符号なしの場合に 0 が入り、符号
　ありの場合に符号桁が入っていたが、JavaScipt の場合、変数に型がないので常に
　1 が入っているみたいです。

　[例]　左シフト　a << 3　　a = 0xff1a
　　a     　　1111111100011010　　//0xff1a
　　a << 3　　1111100011010000


7.【代入演算子】

　　代入演算子とは = のように右辺の値を左辺の変数に、代入するといったもので
　= 以外にも JavaScipt にはいくつかあります。例えば a = a + 3　といった式は、
　a += 3 と書くことも可能です。+= も代入演算子です。他に、

+=、-=、*=、/=、%=、<<=、>>=、&=、|=、^=

　などがあります。


8.【条件演算子】

　条件演算子には ? と : があり、使い方は、

c = ( a < 0 ) ? b : -b;

　これは、もし a が 0 より小なら c = b、そうでないなら c = -b となります。

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