キャラクター紹介

アーディンと仲間たち
蒼き髪のアーディン マーメノイアでは異質の、蒼い髪と瞳を持つマーメノイド。七色さんごの村で母親と暮らしていた
が突如謎の襲撃を受けて記憶を失い、自分自身を求めて出立しなければならなくなった。その旅立
ちは穏やかな世界の海をかき乱し、そこで暮らす人々の運命を大きく変えていくことになる。
流麗なる短剣セーラ 炎のような赤毛をたなびかせ、大海を渡り歩いてきた腕利きの賞金稼ぎ。珍しい宝物の情報を聞き
つけてやってきた七色さんごの村で、アーディンを襲った兵士の正体に興味を覚え、その運命の旅
立ちを後押しする。その旅はまた彼女が抱える世界への違和感を解消する唯一の道でもあった。
街の情報屋ルーク 首都メーエリアで「ばあさんヤムナ」のお使いとして生計を立てていたが、アーディンに惹かれて
大洋へと泳ぎ出る決意を固める。正確は陽気でまっすぐ。世の中の偏見に流されることなく、自分
自身の力でものの本質を見極める能力を持つ少女で、未来への可能性を大いに秘めている。
祝福されしティアラ マーメノイア世界をすべるメーエリアのプリンセス。贅沢ではあっても束縛の多い生活を続けてき
た彼女の心は、王家に課せられた定めと自由への憧れの狭間で揺れ動いていた。アーディンとの出
会いで、王家と法王院が民衆への弾圧を続けてきたことを知り、道を正すために城を飛び出す。
心優しき拳モーガ 本名はモーガ・スー。鉱山の街バルデスで育った力自慢のマーメノイドだ。騎士に憧れ、メーエリ
アの浄化城の門を叩いたが断られ、アーディンらとともに旅をするようになる。本人にはまったく
悪気はないが、遠慮のないものの言い方をするため、しばしば妹のオルガ・スーをあわてさせる。
信頼深き刃オルガ モーガの妹。真の願いは、育ての親でもあり尊敬する、マーイーグル族の細工師と同様の技術を身
につけることであるが、騎士になることを目標に生きる姉に従って旅をしていた。アーディンにめ
ぐり会った後は、人々のために悩み苦しむその姿に感銘を受け、影より見守る存在となる。

アーディンの冒険を支える人々
悲しき瞳ディアーネ 辺境の七色さんごの村で、周囲の非難に堪えて運命の子アーディンを育ててきた。アーディンの他
人を慈しむ優しい心は、穏やかで物静かな彼女から授かったものだ。突然襲ってきた兵士たちから
アーディンを守るために身を投げ出し、浄化城の地下深くの牢獄へと連れ去られてしまう。
ばあさんヤムナ メーエリアの裏事情に精通しており、その情報を切り売りすることで、「みなしごハウス」の子供
たちを養っている。ルークの育ての親でもある。街のゴロツキや身寄りのない子供を使って、あく
どい商売をしているという噂もあるが……?
誇り高き翼ギリアム たくましい翼で海流を渡るマーイーグル族の英雄。鉱山の街バルデスをマーメノイドから開放する
革命運動の指導者として奔走していたが、無実の罪により捕らえられる。魔道霊士の長や海賊ガイ
アとは、旧知の仲。
隻眼のガイア 世界の海をその尾に従えるマーダック族の海賊。情報と賭博の街メーベガスで、王国に反旗を翻す
ための資金を調達し、ギリアムの活動を支援している。燃えさかる炎のような体と嘴を持つ豪快な
気質の人物で、セーラのことを昔から気に入っている。
静かの海のマーサ 王国きっての権力者、ジハイド卿の末娘。王城の地下で見た肖像画の人物に焦がれ、運命を大きく
狂わせることになる。身も心ももろく崩れやすい気弱な少女で、親友ティアラに従って王城を飛び
出すことはできなかったが、心のブレスを通じて、アーディンたちに貴重な情報を送り続ける。
ムーン 世界の海を自由に泳ぎ回る、巨大なシャチ。大海を行くその姿は、人々の畏怖と崇拝の対象でさえ
あるらしい。セーラとは幼いころからの親友で、ともに長く旅を続けている。行動をともにするよ
うになったアーディンのことも、気づかっているようだ。
寡黙なる翼の者 モーガ&オルガの育ての親。バルデス内でも稀有な指輪の細工技術を持つ最高のマーイーグル族の
細工師。マーメノイドに迫害され、反マーメノイド気質高いバルデスの町で、拾った姉妹を自分の
手元で育て上げた傑物。黙してあまり語らない育ての親の背中は、姉妹には何より温かい親愛の情
に満ちている。
園長シェリエ セーラが育った「子守り渓谷のみなしご院」の園長。かつては、セーラと同じように凄腕の賞金稼
ぎだった。別名・百万の輝きのシェリエ。セーラが今でも母と慕い、何かあると相談にくるのを、
暖かく迎え入れてくれるその姿からは、伝説の賞金稼ぎの雄姿は伺えない。

マーメノイアの支配者たち
黄金の髪のマルレーン
(女王)
女神アフロディテに選ばれた世界の支配者の証、黄金の髪を持つ誇り高い女王。しかし、その政治
力は無に等しく、法王院や王宮の権力者たちの勝手なふるまいを許すこととなり、思わぬ手段で失
脚させられる。
孤独にして輝くもの
アイズマン
王宮随一の騎士で、その能力と忠誠は、アフロディテの名にかけて王家と法王院に捧げられている
冷たい美貌と、それに相反する炎の激情とを併せ持ち、人民の生活を心から憂う正義の人でもある
それゆえに、ともに人々の幸せを願ってきたマザー・マーの変貌には、心を痛めている。
至高たるマザー・マー
(ジェシカ)
マー・ライオン族の長で、長き時に渡り、女神アフロディテの威光を守り続けてきた法王院の最高
神官。その称号「マザー・マー」の名を継いだ彼女は、女神の声を世界に伝える唯一の人物として
尊敬を集め、王家を凌ぐほどの権勢を誇っている。
暗黒天才ジハイド 王国の科学顧問で、マーメノイアでも屈指の大貴族。自治領とさえいえる広大な領地「ジハイド研
究島」で「完全なるマーメノイド」の研究に没頭し、改造マーメノイドを造りあげた。表面上王国
に忠誠を誓ってはいるが、自らの研究を第一に考える人物で、王家と法王院の威光も塵に等しい存
在としか考えていない。
鋭鋒並びなきマーナ
長く力強き尾マーデ
母ジハイド卿の手で改造を受けた機械化戦士。ふたりは、母親が実験材料として自分たちを生んだ
ことに気がついているが、そのことを誇りに変えて戦い続ける。一方で、生身のマーサに心の安ら
ぎを感じ、慈しんでいる。

アーディンの運命を導く者たち
時詠みのリトル・マー
(嘆き貝のハーメール)
マーメノイアを放浪する、盲目の詩人。彼女が唱う唄は、悲しく、そしてはかなく、波間に消える
小さな泡のようなものである。だが、その神秘の声は聴く者すべての心を捉えて離さない。そして
今、彼女は世界の秘密を唱うため、アーディンたちのもとへと旅立つ。
小さき記憶のクリオン
過去の小片のクリオン
美しく輝く光を内に秘めた、心優しい生き物。彼らは、女性種だけのマーメノイドと違い、男性種
と女性種がそろうことではじめて子孫を増やせる。マー・ライオン族と深い縁で結ばれており、そ
の姿は神殿奥の聖域でしか見られないものだといわれていたが……。