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エルフ

 森の妖精の一種。亜人間(デミ・ヒューマン)の代表的な種族のひとつでもあります。
 エルフは大概のファンタジー作品に登場する、人気者です。

 外見的な特徴は、アーモンド型でつり上がり気味の目、とがった耳、痩身、背が高い(時には、低い)、そして、総じて美形であることが多いようです。
 身長に関しては、作品によってまちまちなのですが、概ね、人間よりも長身であるようです。あるいは、背が低いと言う場合は、まだ成長途中であるが故なのかもしれません。これについての理由は後述します。
 また、ひげが生えないのも、外見的特徴でしょう。彼らは、どんなに高齢になろうとも、ひげが生えないのです。

 主な能力として、まずインフラビジョンに、焦点を当ててみましょう。インフラビジョンというのは、暗いところでも周りを見ることが出来る能力です。見えている映像は、赤外線カメラのような白黒であるとも言われているので、色の判別までは出来ないようです。また、ほんのわずかな光でもあると、インフラビジョンは使えないそうです。
 次に上げるのは、体さばきです。彼らは、非常にすばやく動き、また、手先も器用です。その代わりに、力は人間に比べると多少劣ってしまいます。ですが、その身軽な体さばきを利用して、武器を使用した戦闘でも活躍することが出来ます。
 そして、エルフたちは皆、魔法を使うことが出来ます。使用する魔法は、主に精霊の力を借りた魔法を好みます。その他には、いわゆる魔法使いが使用する魔法を使うことも多いようです。
 彼らの寿命も、能力と言ってもいいでしょう。妖精全般に言えることですが、特にエルフは長命で知られています。大抵は、200〜1000年。場合によっては、事故死や病死でもしない限り、永遠に生きることもあります。前述した、成長の話ですが、寿命が長い分、彼らの成長もゆっくりしたものになります。さらに、その長い寿命ゆえに、彼らの時間感覚は人間よりもゆったりしたものだとも言われます。
 最後に、エルフの生殖能力に触れてみましょう。一般的なファンタジー世界では、人間との間に子供をもうけることが出来る亜人間は、エルフだけです。あるいはそれは、エルフと人間の美的感覚が比較的近いために、両者が結ばれることが多いのかもしれません。また、両者が結ばれる場合、人間の男性と、エルフの女性と言う組み合わせが多いようです。
 そして、両者の間に生まれた子供はハーフ・エルフと呼ばれ、両者の特徴を兼ね備えています。ですが、ハーフ・エルフはどちらの社会からも爪弾きにされ、孤独な幼少時代を送ることも多いのです。

 エルフは森の妖精であるため、森と共に生きます。そして、森に異種族が入り込むことを嫌い、森に魔法をかけて森の中まで入ってこないようにするのです。特に人間が入り込むことを非常に嫌い、時には殺してしまうこともあります。これは、人間に木こりや狩人がいるためで、彼らが森から大切な樹木や動物を奪っていってしまうためです。最も、殺すレベルに達するまでに、何度も警告は出しているはずです。基本的に、彼らは自衛のため以外の争い事は、好まないのですから。
 時折、人間社会で暮らすエルフがいますが、彼らはエルフの中でも、変わり者の部類に入ります。

 今まで述べてきたエルフは、J.R.R.トールキンによって作られたエルフのイメージが色濃く残っています。その、さらなるエルフの原典は北欧神話に登場するアールヴ(リョース・アールヴ:白い光のアールヴ)に求められます。
 のちの時代に下り、北欧からヨーロッパ各地に伝わったアールヴはエルフと呼ばれるようになり、その姿は小さくなり、同じく森の妖精であるフェアリーのようになっていきます。性格もまた、いたずら好きへと変わっていったのです。

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