2004年

        笠ヶ岳

【メンバー】石井、山本、若田部
【日程】平成16年7月7日
【山域】尾瀬
【山名】笠ヶ岳
【ルート】前橋(5:00)−鳩待峠(7:25)−原見岩(8:10)−オヤマ沢田代(8:40)−笠ヶ岳(10:20)−片藤沼(11:30)−オヤマ沢田代(13:05)−鳩待峠(14:15)−花咲の湯−前橋
【天候】晴れ
 キスゲのシーズン前の平日だったこともあり、鳩待峠は閑散としていた。風のないさわやかな登山日和、オヤマ沢田代に向かう尾根道に入る。道端の舞鶴草はすでに花が終わっている。ひと汗かき終わるころ木道となり樹林の切れ間より、笠ヶ岳が見事な乳房状の姿態を見せて我らを誘う。ひと休みしたいなと思うころぽっかりと開けた原見岩に着く。岩の上で腰掛けると、コバイケイソウを前景にもやに霞む尾瀬ヶ原が見渡せた。池塘が朝日を反射して、鏡がはめ込まれているかのように散らばり輝いていた。
 再び樹林帯の道となり、滑りやすい蛇紋岩が多くなってくる。オヤマ沢を過ぎると道は緩くなり、やはりぽっかりと開けた分岐点のオヤマ沢田代に着く。純白のワタスゲが一面に揺れている。オヤマ沢田代は笠ヶ岳とほぼ同標高であり、ここから笠まで、緩やかに下り、緩やかに登って、最後に乳房状のピークへ急登することになる。
 分岐すると木道はなくなり、やわらかな歩きやすい道となった。ところどころ樹林が切れ、笠ヶ岳がよく見えるようになり、花が多くなってくる。タテヤマリンドウが帯状に道端に咲く。ヒメシャクナゲとトキソウの咲く小笠をトラバースし、樹林帯の最低鞍部を越えると笠ヶ岳直下のお花畑に出る。チングルマの群落、ジョウシュウアズマギクが点々と、ムシトリスミレが隠れ咲き、マルバイワシモツケがハイマツの間に白い花を咲かせている。
風化した蛇紋岩の急斜面をホソバヒナウスユキソウ、ミヤマウイキョウ、リンネソウを跨ぎ登り、アキアカネが群れ飛ぶ山頂に立つ。
山頂の朽ち果てた標柱は、27年前の楢俣川遡行の帰路、記念撮影したときの山名板の残骸であろうか。眼下に楢俣渓谷をのみこんだ濃紺のダム湖がよく見える。直下には、ヘイズル沢を越えてまだ地図に載っていない林道が原生林を切り裂いて延びている。
 帰路片藤沼に立ち寄る。湯ノ小屋方面の道は入山者が少ないのであろうか、タテヤマリンドウが道にはみ出して咲いていた。同じ道を戻り、花咲の湯で汗を流して帰前する。
 記録手帳の2ページが花の名前で埋まってしまった。派手さはないもののいつまでもそっとしておきたい山である。
イブキジャコウソウ
イワハゼ
オオバタケシマラン
コバイケイソウ
ジョウシュウアズマギク
タカネシオガマ
タカネナデシコ
タカネニガナ
タカネバラ
チングルマ・ハクサンイチゲ
ツマトリソウ
ネバチノギラン
ハクサンチドリ
ハリブキ
ホソバツメクサ
ホソバヒナウスユキソウ
マルバイワシモツケ
ミヤマダイモンジソウ
ムラサキタカネアオヤギソウ
モウセンゴケ
モミジカラマツ
ワタスゲ