山の果実

※ 更新記録:オオウラジロノキ(オオズミ)を追加(平成20年11月26日)
       ムクノキを追加(平成20年11月24日)
       マメガキを追加(平成20年11月15日)
       ガマズミを追加(平成20年11月 6日)

山の果実(36類:あいうえお順)
アカモノ

ツツジ科シラタマノキ属の標高の高い所に生える矮性の常緑低木です。初夏に赤い萼の白い釣り鐘型の花を咲かせます。秋に赤く熟した実を付けますが、これは赤い萼が多肉質になって果実を包んだものです。甘酸っぱい味がして食べられますが、生食は1〜2個程度を味わうだけにしておきましょう。果実酒で味わう人もいますが、高山植物のため沢山採るのは慎んだ方が良いでしょう。
アケビ

果実は口が開いた頃に中の果肉を生食します。甘くて美味しいのですが種が少し邪魔になります。
外の皮は薄切りにしてナスやシイタケと油いためにしたり、シイタケやひき肉を炒めた具を詰めてテンプラやフライにしたりするのも変わった味で趣があります。(山菜ページから一部再掲)

イチイ

イチイ科イチイ属、各地の深山に生える常緑針葉樹で雌雄異種。
高木で幹は直立、樹皮は赤褐色で縦に浅く裂けます。葉は線形、果実は赤くへそのある球形の果肉に包まれています。
果肉には毒がなく甘くて食べられますが、中の黒い種子には毒が含まれていると言われますので要注意です。(樹木ページから再掲)

イチョウ

言わずと知れた銀杏(ギンナン)です。炒って塩味で食べるのが普通ですが、茶碗蒸しの具、ギンナンご飯、天婦羅(かき揚)いろいろにつかえます。

この外種皮の臭いは凄いですよね、そしてかぶれます。また、この硬い中種皮を簡単に割って食べる方法は、紙封筒に入れて塩を一つまみいれて、くるくると巻いてレンジで3〜4分回しますと、ポンポンとはじけて出来上がります、試してみてください。

ウワミズザクラ

秋、赤く熟す前の実を塩漬けや果実酒にします。アンズの種の中身のような味がして一風変わった風味が味わえます。果実酒は漬けすぎないようにするのがコツです。漬けすぎると苦味が出ますので少なくとも2週間ぐらいで実は出しましょう。(山菜ページから一部再掲)
オオウラジロノキ(オオズミ)

秋というか初冬というか、11月下旬頃ほんのり赤く熟してきます。しかし、寒さや風で落ちることも多く、これを拾ったり、枝先のものを採取して果実酒にします。硬くて渋くて酸っぱくて生食には不向きですが果実酒は絶品です。
バラ科リンゴ属です。ウラジロノキに似ていて大きいのでオオウラジロノキですが、前者はナナカマドの仲間、こちらはリンゴの仲間です。
オトコヨウゾメ

スイカズラ科の低木、ヨウゾメは=ガマズミですが、食べられないので男が付いた(何で???)そうです。ガマズミは上向きに沢山の花・・・実をつけますがオトコヨウゾメは1〜2個の実を下垂させます。
生食は酸っぱい味がします。この味が果実酒向きで結構いけます!
オニグルミ

クルミ科の落葉高木で葉は羽状複葉です。小葉は毛が密生し厚みがあります。穂状の花を着け、秋にはブドウの実を思わせる実を付けます。緑色に見える部分は果肉で熟すと茶色から黒色に変わり落下します。中は写真のような核果で中にある種子を食べます。脂分が多く、そのまま食べて美味しく、クルミ味噌やお菓子などいろいろに使われます。
ガマズミ

スイカズラ科ガマズミ属、日本各地の山地に生える落葉低木です。別名ヨツズミ(枝が3つに別れ元を含め4本に分かれるからでしょうか)と呼ばれています。ズミは酢実から来ているそうですが、名前のとおり生で食べると甘酸っぱい味がしますが、結構美味しいですよ。
この実で果実酒を作る人もたくさんいます。綺麗に赤く染まって、適度の酸味を持つ果実酒を楽しんでいます。
カヤ

イチイ科の常緑針葉樹。
秋、緑色の外種皮に包まれた楕円形の実を付け、熟すと赤紫色に変化します。核果の中にある種子はアーモンドのような味がして非常に美味しく食用になります。昔は食用油や灯火、頭髪油として、また寄生虫駆除薬として使われていたそうです。
同じ仲間のイヌガヤも実は細長くなりますが食べられます。
ガンコウラン

ガンコウラン科の標高の高い所に生える矮性の常緑低木です。6月頃に目立たない花を咲かせます。秋に黒い実をつけます。小さな実ですがビタミンやミネラルが多いそうです。味は渋みのある甘酸っぱさです。ジャムや果実酒にもしますが、高山植物で鳥などの大切な餌なので沢山採ることは控えましょう。
クリ

秋にイガの中に硬い実をつけます。野生のクリはシバグリまたはヤマグリと呼んで粒は栽培ものに比べると小さいですが、味は濃厚です。
最近は、クリタマバチの被害で自生が減りましたが、山の動物達にとっても大切な食料です。人間が拾い過ぎないようにしなくては・・・。
クロウスゴ

ツツジ科スノキ属の標高の高い所に生える落葉低木です。6〜7月に壺型の淡い緑から淡い紅色の花を咲かせ、秋に名前のように黒い実を付けます。クロマメノキに似ますがクロウスゴの実は花の落ちた痕が五角形の臼の様に凹んでいます。味は甘酸っぱく食べられます。ジャムや果実酒にする人もいますが、高山植物なので沢山採ることは控えましょう。
クロマメノキ

ツツジ科の低木で標高の高い地域に生えます。ブルーベリーの日本版ですね。
浅間山周辺にも多く生えていて、この地域ではアサマブドウの名で親しまれています。生食・ジュースやジャムで食べます。
私の母の実家(旧軽井沢)のT百貨店ではこの実をゼリー飴にして売っていますが、限定品で他では売っておらず販売数も少ない一品でした。最近、採集が出来なくなって製造は中止になりました。
ケンポナシ

クロウメモドキ科ケンポナシ属の各地に生える落葉高木です。長く伸びた枝に広卵形できょ歯のある葉を互生させます。樹冠はひろがって、樹皮は灰褐色で縦みぞがあります。夏、枝先に散生花序を着け、薄緑の5弁の花を咲かせます。秋に球形の果実をつけますが、その果柄が膨らんでいます。この果柄に甘みがあって熟した梨の様な味がして食べられます。果実酒などにも使用されます。干したものを煎じて飲むと二日酔いに効くと言われています。

コケモモ

ツツジ科スノキ属の標高の高い所に生える矮性の常緑低木です。初夏に紅がかった白い釣り鐘型の花を咲かせます。秋に赤く熟した球形の実を付け、甘酸っぱい味がして食べられ、果実酒で味わう人もいます。高山地帯では自然保護の観点から採るのは慎んだ方が良いでしょう。

サルナシ

マタタビ科マタタビ属:各地に生える落葉ツル植物。ツルは腐りにくいため「かずら橋」をつくる材料やカゴなど工芸品に使われます。5月〜6月に白い花を咲かせますが雌雄異株です。秋に円形の果実を着け甘酸っぱい味がして食べられ、特に霜が降りた後の実は柔らかく甘みも増して非常に美味しいと思います。もちろん果実酒やジャムでも絶品です!
キュウイフルーツと同じ仲間で、別名のシラクチヅルのシラクチは猿の別称で和名と同じく猿の食べる梨、蔓と言うことです。
サンショウ

ミカン科の落葉低木。葉は若いうちにとって佃煮にします。
サンショは小粒でピリリと辛いのは実のことです。赤く色づき始めた実を乾かし、中の種子を取って皮を細かくした粉末を山椒と呼ぶそうです。ウナギの蒲焼にふりかけて食べますよね!
また、熟しきらない青い実とジャコやシラスを一緒に油いためした後、醤油と砂糖で煮た佃煮も美味しく、ご飯が何杯も進んでしまいます。そして、幹はスリコギ棒にします。(山菜ページから一部再掲)
シラタマ

ツツジ科シラタマノキ属の標高の高い所に生える矮性の常緑低木です。夏に赤身を帯びた白い釣り鐘型の花を咲かせます。秋に白く熟した実を付けますが、これは白い萼が多肉質になって果実を包んだものです。甘酸っぱくサロメチールの独特な味がしますので好き嫌いがあるので生食は1〜2個程度を味わうだけにしておきましょう。果実酒で味わう人もいますが、高山植物のため沢山採るのは慎んだ方が良いでしょう。
スダジイ

ブナ科シイ属の常緑広葉樹です。スダジイの堅果は2年かけて次の年の秋に成熟します。この実は生であく抜きをしなくても食べられます。ナッツの味で栗の味を淡くしたような感じですかね・・・。炒って食べればさらに美味しいでしょう。
炊き込みご飯やこの実を練りこんだパンやクッキーに加工する食べ方も美味しいと言われています。
チョウセンゴミシ

モクレン科マツブサ属、比較的冷涼な山地に生える落葉つる低木。
秋に房状の赤い実をつけます。実は甘酸っぱく全体的に塩味がするので五味子と呼び、よく塩漬けにして食べます。旧軽井沢では昔、この塩漬けを子供相手に売っていたそうです。
ツノハシバミ

カバノキ科、山中に生える落葉低木。
実は写真のように角を持つことからツノハシバミと名がつきました。緑の皮の中にどんぐりのような実があって、その中はカシューナッツのようで、脂味があって美味しい果実です。
ツルコケモモ

ツツジ科のツル性の常緑低木で高山の湿原などのミズゴケの間に生育しています。茎は弱々しい針金状で、花冠が反り返った小さなピンクの花を付けます。秋、透き通った赤に染まった結構大きめの実を付けます。酸味が強く生食は1〜2個で十分といった感じですがジャムや果実酒にすると美味しいそうです。でも、高山の湿原に生える植物ですので採取は控えましょう

ナツハゼ

ツツジ科スノキ属、丘陵地に生える落葉低木。
秋に黒褐色の球形の実を房状につけます。
味は結構酸っぱいのですが、ブルーベリーよりも美味しいかもしれません。

ボケ(クサボケ)

バラ科ボケ属、各地に生える落葉小低木。ボケは中国産、クサボケは国産のボケだそうです。
春に赤い花を咲かせ、9月〜10月に写真のような実を付けます。この実をシドミとかジナシとか呼んでいます。カリンと同じように良い香りがして果実酒にします。
マタタビ

マタタビ科マタタビ属、林縁部などに生えるツル性低木。
秋に長楕円形の果実を着けます。実は食べられますが青いものは辛く、黄色く熟すと多少甘くなります。
写真左のように凸凹の形になったものは虫こぶ(アブラムシ)で、こちらの方が漢方薬として利用されます。

この実を食べると疲れていたものが旅が続けられたので、また旅が出来るというところから付いたと言われていますが、虫こぶになった実が握り拳のように見えるのでマタタブ(手を握りしめるの古語)から付いたのが本当のようです。
マメガキ

カキノキ科カキノキ属、中国からの渡来だそうですが、家庭の庭先や畑の端など各地に生えている小さな実のカキです。コガキとも呼ばれています。
秋に円形の果実を着けます。防水のための渋を取るのに使っていたそうで、霜が降りる前の実は渋くてとても食べられませんが、霜が降りたらとても甘くなります。
少し干しぎみにして果実酒を造るとおいしいそうですが、試してみたことはありません。

ムクノキ

ニレ科、身近な山野に普通の高木です。
秋に円形の黒っぽい果実を着けます。霜が降りる頃に少し萎び気味になった時に食べられます。水気が少なく干しブドウのようでほんのりと甘みがあります。
よく似た木にエノキがありますがエノキの実は熟すと赤く(これも食べられます)、ムクノキは葉脈の数が多いことや毛が葉の両面にあることなどが区別点です。
また、乾燥した葉を研磨材として使うそうです。そう言えば葉が硬くザラザラしていますね。

モミジイチゴ

バラ科キイチゴ属、山野に生える落葉低木。
果実は黄色く熟し食用、ジャムなどに利用します。別名のキイチゴは木イチゴ?黄イチゴ?どちらなのでしょうか。ラズベリーなどもこの一種です。

下の写真:同じバラ科のクマイチゴ、ニガイチゴ、ナワシロイチゴなども食べられます。
クマイチゴ
ニガイチゴ
ナワシロイチゴ
ヤマグワ

クワ科クワ属、日本全国に分布する落葉高木。
初夏に黒紫色の実を付けますが、私たちの地域ではドドメと呼んでよく食べました。口の中が真っ赤に染まって、これを食べたことが直ぐ分かってしまい、親に怒られたものです。横文字で言うとマルベリーでアントシアンがたくさん含まれているそうです。
ヤマノイモ(ムカゴ)

ヤマノイモ科の多年生つる性植物で、ヤマイモとも呼んでいます。この地下茎を掘り出して食べるのが普通です。繁殖は種のほかに、葉の脇にムカゴを付けて無性繁殖しますが、このムカゴも食べられます。茹でて塩味で、テンプラで、串焼きで・・・といろいろな食べ方をしています。

でも、これを果実の分類に入れていいのか???

ヤマブドウ

ブドウ科ブドウ属、各地に分布するツル植物。
9月下旬から10月上旬に掛けて熟します。生で食べても美味しく、ジャムや果実酒でもいいですね。
しかし、山の動物達の大切な餌でもあるので彼らの餌を横取りしないように留意しましょう。
ヤマボウシ

ミズキ科ヤマボウシ属、ヤマグワとも呼ばれ、果実は集合果で8月下旬頃から赤く熟します。果肉はオレンジ色でとても甘い味がします。野生動物、特にクマの好物ですので、あまり横取りしないように遠慮しましょう。

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