自然薯(ヤマノイモ)掘り

秋も深まり、雑木林の葉も落ちて、黄色く枯れたジネンジョの葉やツルが目立ちはじめた頃がジネンジョ掘りの季節です。
ツキやスコップを持ってヤブの中へ入っていき、ツルをたどって生え際の土をどけるとアンズと呼ばれる部分が見つかります。周りの灌木を刈りはらってから芋を傷つけないように慎重に掘り下げていきます。芋は石や根の障害物をよけながらあちこちに曲がりくねって生えていることが多いので大変な作業となります。時には1.5mや2mを掘らなければならない大物に行き会うこともあって、これを先端まで無傷で掘り上げたときの喜びは何ものにも代え難い喜びとなります。

最近は、テレビなどでジネンジョの良さが宣伝され、それを求めて多くの人が勝手に里山に入って掘っていくことが増えましたが、山の所有者に断って、自分が食べる分だけ掘るようにし、掘った後の穴は元のように埋めていくのが最低のマナーです。
そして、掘る時にアンズから食べられる太さまでは土に付けたま残して埋め戻せば、数年後にはまた掘ることが出来るので、このような心配りも欲しいですね。

yamaimo1.jpg (32223 バイト) ヤマノイモ(自然薯)

ジネンジョ(自然薯)はヤマノイモ科の多年生つる性植物で、ヤマイモとも呼んでいて、この地下茎を掘り出して食べます。葉の脇にムカゴを付けて無性繁殖しますが、このムカゴも食べられます。

ヤマトイモとかナガイモと称して売られているものは中国原産のヤマノイモの仲間で細長いものがナガイモ、丸いものがツクネイモ、扁平で下が広がったものがヤマトイモ(イチョウイモ)で、こちらは畑で大量生産されています。
 
ジネンジョはすり下ろして箸で持ち上げると、餅のように上がってしまうほど粘りが強いのが特徴です(おろし金を使わず、すり鉢で直接するとキメが細かくなります)。これをだし汁や卵を入れて、ゆるめにのばしてトロロ汁にして食べるのが普通ですが、野風味を楽しむには、濃いまま醤油を掛けて食べるのも良く、他には苔に包んで揚げ物、千切りにしてわさび醤油やウメ味噌でと、いろいろな食べ方を楽しめます。
ヤマノイモ
(ヤマノイモの種)
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見分け方

ヤマノイモ(ジネンジョ)とトコロとの見分け方は、ヤマノイモの葉は同じところから左右に出る対生で、種は写真のように三つの翼が正円に近い形をしています。

一方、トコロの葉は互い違いに出る互生で、3つの翼を持った種子が細長い楕円なので区別が付きます。

もちろん、地中を見れば一目瞭然で、ヤマノイモは上記写真のように細長く、トコロの根はゴツゴツした塊がいくつもあります。
また、トコロの仲間は苦みがあり、それほど強くはないのですが毒性が有るのでご注意を・・・。

オニドコロ
(トコロの種)
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