イナゴ捕り・イナゴの佃煮 

秋の稲刈り後、季節限定の食料調達を兼ねた野遊びにイナゴ捕りがあります。
ちょっとしたレジャーとして、そして野趣に富んだ食材の確保として・・・仲間と毎年、何回かはイナゴ捕りに出かけます。
ここでは、イナゴ捕りの様子、佃煮の作り方を中心に書いていきます。

 イナゴ捕り

田んぼの畦などで、早朝の露が降りてイナゴの羽根がまだ濡れている間は動きがにぶいので、この時間帯を見計らってイナゴ捕りをします。
ゆっくりとイネ科の植物が多い畦を歩けば、驚いてモソモソ、ピョーンと居場所を教えてくれますので飛んで逃げる方向、つまり頭側から素早く捕まえます。
捕まえたイナゴは手ぬぐいを縫って袋状にして竹筒を括り付けた入れ物に入れます。この竹筒が袋から逃げ出すのを防いでくれるのです。
イナゴは驚くと動くものにしがみつくのでしょうか、メスにオスがしがみつくのでしょうか、何故かはよく分かりませんが、大きなイナゴに小さなイナゴがオンブして2匹一緒になることが往々にあります。このオンブしている2匹を捕まえることは非常に効率的で嬉しくなってしまいますね。

普通にイナゴと呼ばれているのはコバネイナゴ(イナゴ科)で、イネの葉を食べる害虫とされていますが、最近は農薬散布の影響で水辺近くの湿った場所に移ってイネ科の植物を食べて暮らしていることが多くなったようです。
このため、耕地整理が行われた田んぼよりも、水が湧き出している昔ながらの谷津田のような場所の方が生息密度は高いようで、私たちもそのような場所を選んでイナゴ捕りを行っています。

 イナゴの佃煮
イナゴのつくだ煮の作り方は、

@捕まえて布袋に入れたまま1日程、生かしておいてフンを排泄させます。
Aそして、ちょっと可哀想なのですが、そのまま熱湯を掛けるか蒸し器で蒸します。
B蒸し上がったイナゴはザルに広げて天日で1日干します。
Cからからに乾かないうちに、羽根と足(ギザギザがある部分・ここが一番面倒くさい)を取ります。
Dさらに、ザルに広げて2〜3日以上乾燥させます。

E乾燥させたものを鍋に入れ、油でサッと炒りあげます(この工程をやらない場合もあります)
F水・酒を入れて軟らかくなるまでじっくり煮ます。
G醤油を加えて煮詰め、最後に砂糖や水あめなどを加えて甘辛く煮あげれば完成です。
 (辛いのが好きな人は一味や七味を入れる人もいます)

バッタ類の一見グロテスクな形のままの佃煮はチョット引いてしまいますが、独特の風味のある佃煮は酒のつまみによく合います。
そして5〜6匹分が卵1個以上の栄養価があると言うのですから・・・秋の味覚として珍重!!

応用:イナゴの佃煮を海苔で2〜3尾巻いて、楊枝で止めて天婦羅粉をちょっとつけて揚げるとこれが旨い!

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