◎ 炭窯の作り方大正式改良型木酢液採取装置簡易炭窯


平成12年度特別普及指導活動事業(炭窯・炭焼き)
*目  的 

 燃料革命で生産量が減少していた炭が天然資源の有効利用や環境問題、そして健康志向の面から見直されてきました。
炭焼き文化を世代を問わず伝えていくため、富岡市と妙義町に位置する大桁県有林内において森林ボランティア等を対象とした炭焼き体験教室(築窯・製炭)を開催しました。

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(完成した炭窯)

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(これだけの炭が焼けました)

*日  時
*薪炭材調達: 9月下旬〜10月初旬
*予定地準備:10月19日
*築   窯:10月20日〜25日
*製   炭:11月16日〜11月26日
*炭窯の仕様
*窯部・・直径:2.0m、長さ:3.0m、高さ:1.5m
*焚口・・幅:0.6m、高さ:0.8m奥行:0.6m
*収炭量・黒炭25俵出し、250〜300kg(つめた量の6分の1になります。)
*仕様図
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(竹炭も焼いてみました)

*必要資材

資 材 名

規     格

数  量

備     考

窯用粘土 良質粘土 1.0m3 窯底部及び窯側面ブロック積みの外塗りに使います。2t車1台分。
川砂 20kg 5袋 粘土を敷いた後に撒いて、踏み固め時に靴にくっつくのに防ぎます。
軽量ブロック 12×19×39cm 160個 窯側面に使います。穴には軽石・焼き土・セメントを混ぜたものを詰めます。
大谷石 30×90×15cm 6個 焚き口部に5個使います。煙道部に1個を割って加工したものを使います。
セメント 25kg 15袋 軽量ブロックの穴詰め、ブロックの目地、天井などに使います。
軽石 細かいもの 1.5m3 軽量ブロックの穴詰め、ブロックの目地、天井などに使います。
焼土 古い窯の土 0.5m3 軽量ブロックの穴詰め、ブロックの目地、天井などに使います。
耐火レンガ   60個 焚き口部の障壁用です。
土管 素焼き6寸 2本 煙道用2本、出来れば5寸も1本欲しい。(予備1本)

*作業手順

作 業 名

作   業   内   容

計測・荒堀 窯を作る位置を決定し、作業幅の余裕を持って荒堀をします。深さ1.2m程度に掘ります。
窯の配置計測 詳細な位置を決定します。
地均し 地均しをした後、丸太を並べて行きます。下の地盤と縁切りするためです。
地盤打ち固め 丸太の上を粘土を使って地盤の打ち固めをします。煙道口に向かって3%程度の傾斜を付けます。
点火室づくり 大谷石を縦に2枚並べて幅60cmの点火室を作ります。上の1枚は内側を三日月型に削ります。
煙道口づくり 大谷石の小割りをしたもので排煙口を作ります、立てる石は裏側を削ります。ここに素焼きの土管を立てます。
窯側壁づくり 軽石6:焼土3:セメント1で練ったものを穴に詰め、横に8段積み上げます。外側に粘土を張り付け埋め戻します。
天井型枠づくり 丸太で窯壁の高さに型枠を作り、切子等で天井の形を作り、紙などで覆います。棚置き法と言います。
天井打ち上げ 軽石6:焼土1:セメント1で練った天井材を一気に打ち上げます。よくつき固めることが肝要です。
乾燥 1週間ほど乾燥させた後、型枠材を燃やし内部を乾燥させます。この後炭材を入れて初窯となります。

*作業状況写真

@安全祈願 
窯安全祈願.JPG (77393 バイト)

A窯位置だし 
窯配置.JPG (67021 バイト)

B窯底づくり・粘土打ち
窯底粘土.jpg (40581 バイト)

Cブロックの穴埋め
窯ブロック穴埋め.JPG (42744 バイト)

D窯底づくり・仕上げ
窯底仕上げ.jpg (41723 バイト)

E窯側壁1段目
窯一段目.jpg (37754 バイト)

F排煙口
窯排煙口.JPG (41087 バイト)

G煙道部分
窯煙道土管.JPG (47950 バイト)

H側壁打ち上げ
窯側壁粘土.JPG (38978 バイト)

I焚き口
窯焚き口.JPG (50008 バイト)

J棚置き法
窯棚置き.JPG (49495 バイト)

K天井型枠・紙を敷いたところ
窯天井型枠.JPG (51122 バイト)

L天井の打ち上げ
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M乾燥のため火入れ
窯乾燥.jpg (34584 バイト)

*炭焼き

@炭材の詰め込み
炭材入れ.jpg (33784 バイト)

A焚き口に障壁を作ります。上部に拳一つ程の隙間。
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B焚き口の前にもレンガを積んで点火の始まり。
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C着火したら煙が無色(3〜4日)になるまで置きます。
炭窯点火2.jpg (27995 バイト)

D窯口と排煙口を塞いで消火します。
火消し作業 .jpg (31312 バイト)

Eレンガを崩して取り出し作業に入ります。
炭取り出し作業2.jpg (27499 バイト)

F窯の中に炭が見えます。
炭取り出し作業4.jpg (28059 バイト)

G炭だし作業は真っ黒になります。
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● 木酢液の採取装置

煙突の中を昇った煙が冷えて木酢液がたれる穴をあけます。
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アルミの煙突を角度をつけて固定します。
mokusaku-2.jpg (47306 バイト)

窯の煙突の上に煙の採取装置を設置します。
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設置完了、長さ10mの装置です。
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● ドラム缶で作る簡易炭窯

ドラム缶を加工して正面に火口をつけます。反対側に排煙口。

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火口に一斗缶で覆いを作ります。

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火口の周りをブロックで覆って焚き口を作ります。

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煙突をつけて埋め戻します。焼き方は普通の炭窯と同じです。

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● 長学寺アジサイ会の炭窯

富岡市・長学寺の炭窯

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 富岡市上高尾にある長学寺では檀家の人達でアジサイ会をつくって寺の清掃や社寺りんの整備などを行っています。このほど県の補助を受けて20俵出しの炭窯を作りました。

 周りを大谷石で囲い、内側にブロックその間に粘土と軽石を詰めた白炭窯に近いものです。

炭窯では松ぼっくりや花なども焼けます。空き缶に焼きたいものを入れ隙間を籾殻で詰めて焼きます。取り出すときに注意しないとこわれてしまいます。

山茶花やバラも焼いてみました

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長学寺の窯で焼いたカボチャ・バナナ・リンゴです。

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