すみよいすまいをつくる地相・家相
 地相とは、土地の形状をいい、家相とは家の形態をいいます。人がすまいを建てる時には、敷地を選び、家の間取りや形態を考えて、なるべくすみやすいようにつくることをこころがけます。
【四神相応(しじんそうおう)の地】
四神というのは、東西南北の四方を守る神をいいます。
東=青龍=青い龍=天からの恵みの雨を降らせ、豊作をもたらし家運を隆盛されます。
西=白虎=白い虎=夫婦を円満に導き、女性には子宝と安産を授けます。
南=朱雀=赤い鳥(鳳凰)=その翼で災厄を祓い大いなる福を招きます。
北=玄武=亀と蛇の合体の姿=長寿と富を招く亀と、災厄を寄せ付けない蛇の霊力を合わせ持ち、長寿と繁栄をもたらします。
 この四神相応の地とは、東に清らかな流れのあるものを青龍(清流があると、朝日をさえぎられることがなく、風の通りが良い)、西に交通の便利な道があるものを白虎(広い通りがあれば人の往来が多く活気がある)、南に池のあるものを朱雀(太陽の光がよくあたる)、北に丘陵のあるものを玄武(北風をふせげる)といい、青龍、白虎、朱雀、玄武を四神といいこの四つの条件がそろっている地をいいます。またの名を四神守護の地といいます。日本でも古くから重要視され、桓武天皇が京都の地に平安京を開いたのは、京都が四神相応の地の条件にかなう理想の地だからといわれています。
【すみよいすまいとは安全、衛生、便利、快適なすまいをいいます。】
留意事項 地   相 家   相
安全性 ・ 洪水・土砂崩れ
・ 地震等の自然災害に対して安全か。
・ 交通事故、犯罪等の人為的災害に対して安全か。
・ 風雨、地震等の自然災害に対して安全か。
・ 空き巣等、防犯対策は十分か。
・ 火事などの災害に対して安全か。
衛生性

健康性
・ 日当たりがよいか。
・ 騒音がないか。
・ 大気汚染がないか。
・ 湿気が多くジメジメしていないか。
・ 風通しがよいか。
・ 悪臭公害はないか。
・ し尿・ゴミ処理体制が整っているか。
採光が十分か。
・ 騒音に対して防音が行き届いているか。
・ 湿気が逃げるようになっているか。
・ 風通しがよいか。
・ 病害獣虫に対して万全か。

利便性 ・ 交通機関が整っているか。
・ 生活に必要な公共施設が身近にあるか。
・ 職場・仕事場に近いか。
・ 買い物が近くでできるか。
・ 病気のとき、すぐに治療を受けられるか。
家事労働がしやすいような設計になっているか。
・ 各部屋のつながり(動線)に無駄がないか。
快適性 ・ 冬はあたたかく、夏は涼しいか。
・ 緑が豊富か。
・ 景観がよいか。
・ コミュニテイ形成があるか。
・ 文化的資産が豊富か。
・ 冬はあたたかく、夏は涼しいか。
・ 家族全体の憩いの場となっているか。
・ 住む人の個性が、いかされているか。
【凶線と福線】
【正中線と四隅線】
 主に家屋において宅芯を通る東西南北の線を「正中線」といい、また宅芯を通る東北〜南西線及び西北〜東南線を「四隅線」と呼称する。下図のとおり。
【地形の善し悪し】
 土地特に宅地の平面的な形状は、輪郭や方位上の吉凶と深い関連を持っています。理想的な宅地とは長辺が、短辺の2倍以下の矩形になっていることです。
 北
西
 南
東西に長い矩形(くけい)の土地は大吉相とします。

南北に長い矩形の土地は吉相で悪くありません

北西から南東に長い矩形の土地は吉相です。

北東から南西に長い矩形の土地は凶相です。

長辺が短辺の2倍以上に細長い土地は、あまりよくない「小吉相」です。

正方形・三角形・隅部が鋭角になっている土地は凶相です。
    

正方形・三角形・隅部が鋭角になっている土地は凶相です。
 

正方形・三角形・隅部が鋭角になっている土地は凶相です。

円形・楕円形の土地は凶相です。
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