スチールチェンソーの始動方法(初めての方向け)
(MS241、MS441等のエムトロニック機は除く)

始動は初めてですと、けっこう難しいです。コツは何回もトライして慣れることと、エンジンの反発を恐れて弱く引かないことです。
弱く引くほどケッチンと言うエンジンの反発を受けやすくなります。

そのケッチンを受けないような仕組みになっているのがエルゴスタート付きタイプです。
@ A
1のハンドガードを前方に
カチッと音がするまで押します。
音がしなければすでに作動しています。

2
の安全ロックを右の手のひらで押します、
そして3のスロットルレバーを人差し指で握ります。
その後右手親指で上下出来る
コントロールレバーを一番下まで下げます。
(右図参照)

3
番のスロツトルを握らないと、
コントロールレバーが一番下まで下がりません。
もし握らずに下げると
何処かが折れることもありますので
ご注意ください。
このチョーク位置でB〜のようにして
スターターを引きます。
初期爆発音が静かですので、
聞き逃さないようにしてください。

聞き逃しますとチョークの位置のまま
引き続けることになります。

その結果シリンダー内にガソリンが
多量に入ってしまい、まったく始動しなくなります。
B C
右足を図のように差込み、
左手でチェンソーを押さえつけるように保持します。
その状態のまま、スターターを引きます。
大体肩の辺まで引くと良いです
(70cm位引き出す感じです)
(引く時は勢い良く素早く引きます)
あまりロープの最後まで引ききると、
稀にロープが切れたりすることもあります。


ただしエルゴスタート方式では軽く引いてください。

数回引くと初期爆発音が聞こえます。
これを聞き逃さないようにしてください。

プルルンという音がしますが、
聞き逃すほど音が静かな時もけっこうあります。
D E
初期爆発音が聞こえましたら、
その時はチョークによるオーバーフローでエンジンが停止しているはずですので、
チョーク位置をすぐ上のチョーク解除位置まで指で上げます。
この位置はアクセルが少し開いていますので
余分に入った混合気体を出してしまうように働きます。

そして更にスターターを引きます。
数回引けば始動が始まります。

この位置はかなり高い回転数で回りますので、
あわてずにスロットルを握って、
すぐに離してください。
その時レバー位置が自動的に上に上がり
右図の通常位置になります。
そしてすぐに回転が落ちてスロー維持状態となります。


I←この位置で使用します。

注意
エンジンが始動して暖まっている時は
再始動の際にチョークを使わないようにしてください。

もし始動が悪い時は
左図の半チョークにすると良いです。
ブレーキ動作(解除) ブレーキ動作(作動)
ブレーキの解除です。
矢印の方向に止まるまで動かしますと、
カチッという音がして解除されます。
矢印方向にカチッと音がするまで動かしますと、
ブレーキが入りチェーンが動かなくなります。
 @

ちなみにMトロニック機が始動しない場合の対処方法を少しだけ書いてみます       
 @朝一番目に始動しない場合
これは故障の可能性があります。
まずはプラグを新品にして再始動してみましょう。
     
 A使用後に停止させてから、再始動しない場合
▲位置で始動をすると、吸い込み過ぎてしまうことがあります。
コンピューターが誤作動(勘違い?)をしているのでしょう。
Iの位置にして再始動を試してみましょう。
     
 ※始動しないということがあまり無い機械ですので、
始動しない場合は故障している可能性を考えた方が良いかも知れません。
ご購入の販売店で確認してもらいましょう。
     

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