チェーンの目立刃の簡単な図説&斜角ヤスリ

チェーンの刃のAとBをヤスリで目立てして
角度を揃えて、切れる刃にします。

目立てに使う工具
@ファルイホルダー等
Aクランプ
Bデプスゲージ
目立ては工具があると割と簡単に出来ます。
慣れている人(プロの林業家等)では工具を使わず
ヤスリのみでやる方がけっこういますが、

工具を使うことによって簡単に刃が付き
良く切れる状態にすることが出来るのでとても便利です。
とても良好な状態の刃です。
この部分が上刃です。
ここと横刃で木を切るのですが、
写真の刃の先端(矢印部分)は白く見えます。
この状態では良く切れません。

ここを鋭利にするのが目立てです。
ここが鋭利になれば大体横刃も一緒に鋭利になります。
この刃は先端が潰れています。
石やくぎを引いてしまったと思われます。
これではまったく切れませんので、やはり目立てをします。

こうなった刃は目立てに時間がかかります。
しかしじっくりやれば切れるようになります。
刃の長さが4oになったら交換時期
(ハスクチェンソー教則本による)

しかし刃の長さが新品時の半分になりますと
デプスの高さと一緒になりますので
切れ味がとても悪くなります。また刃自体も劣化してきますので、
刃が半分になった時に交換することをお奨めします。
デプス

刃の前方にあるのがデプスです。
刃との高さの差で木が切れます。
この差を測るのがデプスゲージです。

刃は目立てをして減っていくとだんだんと低くなっていきます、
そして刃が半分の大きさになった時にデプスの高さと
一緒になります。
フック型の刃

目立ての際にヤスリのサイズが違ったり、
ヤスリだけで目立てをして下の方へ力を加えていると
上刃が鋭角になりすぎて、いわゆるフック型になってしまいます。

こうなりますと木に引っかかり過ぎたり、
キックバックが起こりやすくなったりします。

上刃目立て角、横刃目立て角、切削角、ともに正確に目立てをすることで最高の状態になるのですが
これを全て揃えるのは大変です。
しかし目立て工具があればこれら角度を気にすることなく木が切れる目立てが出来ます。

斜角ヤスリ
最近はこのダブルベベルというヤスリを使われる方も増えてきました。
丸ヤスリで研ぐよりも切れ味がとても良くなります。
刃の形状が横刃上刃ともにカンナ刃のようになります。


弊社で販売しております。
また横刃を丸く上刃を鋭角に研げるグーフィーヤスリもあります。

断面図では長方形のようになっていますが、実際は左右の横面は丸味を帯びていて、
横刃が丁度丸やすりで研磨したような形状になります。


通常出ている6インチよりも8インチの方が使いやすいという評判です。

在庫が全て売り切れてしまいましたので、
ただいま弊社に入れるべく計画中です。
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