かわせみ倶楽部虎の穴 其の一

 =ルアーフックを解剖する=

PART4




フックの部位名称:図Hook部位名称



《WPoint(ポイント)=針先》





図W−1Pointの形状

W−1 ポイントの形状。
@カーバイドポイント
Aストレートポイント
Bリバースドポイント。
まず、トレブルフックの場合は
ストレートポイントが最も適している。
針先が曲がっていれば当然ながら
グルグルと回ってしまうので、
ルアーの動きに干渉してしまう。
前出の漁師針・スイミングフックなどの場合は、
フックをわざわざ泳がす為に
リバースドポイントなど針先の曲がったものを
使用する場合もある。


図W−2Pointの種類

W−2 ポイントの種類
@ ホローポイント
Aカーブドインポイント
Bスペリアーポイント
Cダブリンポ イント。
 どんなフックに於いても、最も大切なのがこの部分だといえる。
このポイントの種類の中でも@ホローポイントと
Aカーブドインポイントはルアーマンの間では
よく論議される重要な部分だ。
イワナやヤマメの縦の釣り♂a釣りでは、
バーブ(かえし)の無い針にカーブドインポイント
つまりねむり≠ェ入っている。
これはバーブレス(かえし無し)の方が貫通し易いので、
ねむり部分で魚がバレるのを防ぐ意味もある。
ではルアーフィッシングのような横の釣り
ましてや距離の釣りではどうだろう。
もちろんフックはカーブドインポイントの方がバレ難いが、
ハードルアー使用時に於いては餌やソフトルアーのように
セカンドバイト(おい喰い・2回噛む)が無いので、
あまり極端なねむりは必要ないと思える。
むしろホローポイントかスペリアーポイントのような
先端が鋭利で真っ直ぐなポイントの方が有利ではないだろうか。
ポイントがボールペンの先のように鈍いものは
研がなければならない。
ただしフックポイントを研ぐ場合三角錐に仕上げれば最高だ。
先端から押し研ぎ≠キれば多少の根掛かりでも
ポイントが曲がったり潰れたりしないので
覚えておくと便利だ。

フックポイントは研ぎ過ぎてもはいけない。
ましてや引き研ぎ≠ヘ研ぎ過ぎて中心の軟鉄を出してしまうと、
わざわざ弱い部分を出してしまうことになる。
また刃物のように研いでもいけない。
魚の口切れを起こしてしまうので、
バレの原因を作ってしまうので注意。

ここまでフックに気を使えれば、
タックル全体に変化が生まれてくるので、
ルアーフィッシングは一層面白くなるだろう。
大アワセする必要も無くなるので魚に与えるダメージも減る。
ファイトを吸収してしまうような柔らかいロッドも必要なくなる。
張りの有るロッドで手に痺れが残るようなファイトと衝撃が味わえる。
タックル全体がセンシティブに変化するので手返し良く遊べる。
したがってリリースも素早く出来る。
「フックを研げば釣り人が得するのだ。」


つづく


<文責   池谷 成就>

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