かわせみ倶楽部虎の穴 其の一

 =ルアーフックを解剖する=

PART3




フックの部位名称:図Hook部位名称



《VBend(ベンド)=フックの形、曲がり》





図V−1Bendの形状
V−1 代表的な3つの形を紹介する。


@スプロートベンドAパーフェクトベンドBリマリックベンド。
ルアーフィッシングに於いては、
正直なところどのベンド形状を用いてもそれほど変わらないような気もする。
ただ、リマリックベンドのフックは美しいが、スプロートベンドに比べてYゲープが狭いので、
ほとんどがスプロートベンドを採用している。
マスタッド社3406(フォッジドセクション、スプロートベンド、ストレートアイ、ストレートポイント)や、
3366(レギュラーセクション、同細軸)、スミス社はまさしくスプロートフック、
ヤリエ社シングルフックなども採用。
がまかつ社カラフトやイーグルクロー社299などはパーフェクトベンドとなっている。
トレブルフックの場合、イーグルクロー社はリマリックベンドが多く、
がまかつ社はスプロートベンド、VMC社はパーフェクトベンドとリマリックベンドを混ぜた形状と、
各社特徴がある。有名処では、ラパラのオリジナルシリーズはほとんどがリマリックベンド。
日本のルアーに付いているフックは、圧倒的にVMC社のシェアが多く、
その価格と使い易さからほぼ独占状態となっている。
僕自身も、小番手(#12〜#8)まではVMC社製フックは大好きなのだが、
サビ止めのクロームメッキは残念でしょうがない。ブロンズのままが欲しい!!
メッキやコーティングはどうしてもポイントを甘くしてしまうのだ。


 

つづく


<文責   池谷 成就>

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