○「プロッタ」「デジタイザ」
(CAD・CG用語 その8)

今回はプリンタの兄弟分出力の主役「プロッタ」
CADの入力で使うこともある「デジタイザ」です

 

●用語解説

「プロッタ」

 コンピューターにおける出力装置のひとつで、本体に付けられたペンで用紙上に図形(文字も含む)を描く機械をいう。また、3〜8本のカラーペンを持つ多色プロッタもある。形態上、フラットヘッド型とドラム型の2種類がある。前者はいわゆる「X−Yプロッタ」で、ペンが上下左右に動く。精度が高く、用紙も限定されないが、場所を取り価格も高い。後者は、紙を円筒状のものに巻き付けて上下に動かし、ペンは左右にだけ動く。多少精度は落ちるがコンパクトに出来る。
 また、プリンタと違ってペンの位置を自由に動かせるので、設計図、統計グラフ、天気図などに利用されることが多い。
 

「デジタイザ」

 コンピュータにおける入力装置のひとつで、座標読みとり装置とも言う。図形データの入力やCGを描くときに使うことが多い。(タブレットはマウス代わりに使われることもある。)もともとはアナログ量をデジタル量に変換する装置を意味していた。座標指示器で指示した入力盤上の座標を検出してコンピュータなどに入力する装置で、デジタイザは機能を表現し、タブレットは板状になっている形状を意味していたが、普通は大型で高分解能の機種をデジタイザ、小型で簡単なものをタブレットという。
 図形入力の他に、NC工作機械などの加工データの作成などにも用いる。位置を読みとるだけの簡単なものを含めた汎用小型機種から専用大型高性能機までまで多くの種類があり、通常、2次元の図形を読みとる。最近は3次元のデジタイザも登場している。
 この技術を応用したものには、タッチパネルがある。これはパネルに書いてあるメニューをペンや指で押して操作する入力装置で、分解能の低いデジタイザの一種である。
 

ペンプロッタ プロッタ(フラットヘッド型)

デジタイザ デジタイザ

 タブレット

 

●用語雑談

 プロッタって言っても見たことある人なんていないでしょうなあ…そこで今回のも画像を用意しました。

 プロッタ(フラットヘッド型)は簡単に言うとアームの所にペンが付いていて一本、一本線を引いていきながら図を描く機械です。一本ずつ線を引いて行くわけですから。普通のプリンタに比べて時間がかかってしまうのが難点ですが。(ある図面を書かせると1時間くらいはかかるのである…しかもうるさい…(^^;)
 しかし、一本ずつ引いていくためプリンタの方でありがちな「にじみ」は皆無です。精度を要求する図面では細かい描写が必要になってくるのでこの点は譲れない所です。

 デジタイザの方は板のようなものの上に(…と言うか板ですが)線を書いていくとそれを読みとってくれると言う装置です。でも最近は小型のタブレットの方がパソコン店に行ってもよく見かけるしこちらの方がおなじみかも知れません。

 ちなみに…プロッタのお値段はフラットヘッド型のA0用紙のだとウン百万と言うところでしょうか。(個人ではとても高くて買えません…(^^;)

 

(2000,05,31 記)

 

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