○「ワイヤーフレーム」「ポリゴン」「レイトレーシング」
(CAD・CG用語 その7)
今回は3DCGの表現方法
「ワイヤーフレーム」「ポリゴン」「レイトレーシング」です
●用語解説
「ワイヤーフレーム」
立体を線だけで表現したもの。針金でフレームを作る様にみえるところから、こう呼ばれる。各頂点の3次元座標を持ち、立体図形を描いた場合に、同じ図形を違った角度から観察することが出来る。複雑な立体でも処理がポリゴン等より重くならないが、線が重なって見にくいという欠点がある。
「ポリゴン」
ポリゴンとは多角形と言う意味。3Dグラフィックの基本単位とされる。ワイヤーフレームと同じく各頂点の3次元座標を持つため、立体図形を描いた場合に、同じ図形を違った角度から観察することが簡単に出来る。使用するポリゴンの量が増えるほど微細な表現が可能となるが、演算処理も増大する。
「レイトレーシング」
3次元の物体をグラフィクスとして表現する手法の一つで、Turner Whitted が提案したもの。視点から物体へと光線を追跡し、シュミレーションと併用して図を描く手法である。実際は光を光源に向けてたどっていき、目に像が入ってくるプロセスを光線全体について忠実に表現でき、リアルな画像表現を可能とするレンタリング手法である。
ワイヤーフレームの例
ポリゴンの例
(…とは言っても帽子以外は細かく作ってあるし光源の設定はしてあるので半分レイトレーシングと言った方がいいかも知れないです)
レイトレーシングの例
(このように質感をガラスや鏡にすることも可能です)
●用語雑談
今回は簡単なCGを入れてみました(今までCADとかCGとか言いながら、グラフィック全然載せてなかったんだもんねえ…)
えーと…ポリゴンというとバーチャファイターの「1」が思い浮かびます。これ以前にもポリゴンが使われて居るゲームはありましたが、このゲームが最も印象に残っているような気がします。しかし…このころキャラクターは、動きもカクカクしてましたし悪く言えばまるで板で出来た人形…(^^;(…と言うかポリゴン自体が板と言う概念なんですけど。)
しかしシリーズが進むにつれかなりリアルになってきました。その技術の際たるものが、前回解説した「テクスチャー」「マッピング」です。簡単に言うとカクカクした顔や体に画像を貼り付けてきれいに見せようと言うテクニックです。動きも「モーションキャプチャー」(簡単に言うと実際に人間が、関節部分にセンサーを付けて動いてその動きをデジタル化してデータとして採取する)等の技術によって進化しています。しまった…またゲームの話になってしまった。(…と言うかゲームの方が話がしやすいんですけどね…(笑))
(2000,05,31 記)