2017仙之倉谷残雪ハイキング

 

51日 

840 群馬総社駅で、中林さん、萩原さんに出迎えられ、萩原さんの車で、一路仙之倉山荘へ、

ゲートが解放されていたので、解錠は必要なく、ダム横まで比較的簡単に入ることができた。

この先は深い雪道である。残雪を踏みしめながら、小雨の道を山荘までツボ足で進む。

山荘はまだ雪深い。北側の雪除けは、雪圧で折れている。水道は細いので、最上部の取水ホースのつまりを中林さんが取り除いてくれて一安心である。

ほっとして外を見るとまだ雨が残っている。ビールを飲みながら、よもやま話が始まる。

萩原さんは、4月に定年退職した60歳、長年の教員生活の話から、この山荘への熱い思いを語ってもらった。頼もしい限りである。

中林さん持ち込みの「谷川岳」に進み、話は佳境に入る。

夕焼けの万太郎が見えるようになり、ようやく雨が止んだことに気づく。

 

 

就寝は9時ごろだっただろうか、「谷川岳」は空になっていた。

 

52

今日の二人は、小松沢から日白山登頂を目指す。彼らが渡渉点を探し始めたところで、私は引き返し、仙之倉谷残雪ハイキングを始める。

 

小松沢の入り口には、イワウチワが咲いている。足場が悪いので苦労したが、可愛い花を撮ることができた。

 

フキノトウを摘みながら、ゲートまで下り、平標山をゆっくりと眺める。毛渡沢右岸の薄緑色に染まった芽吹きもまた美しい。

 

山荘まで戻り、雪深い周辺を散策、フキノトウの収穫は、かなり多くなった。

日白の二人を出向えようと小松沢まで戻り、電話すると、長つる尾根から直接山荘に入ることがわかり、急いで山荘に戻ることにした。

ほどなく日白完登したとスキー板を担いで戻ってきた。二人とも元気な顔だったが、尾根の下りには苦労したようであった。今晩は相川さん差し入れの吞“で乾杯である。

 

53

山荘の雪除けの取り外しを手伝い、いよいよ退荘である。二人はすいすいとスキーで下り始めた。私はツボ足、彼らも途中で、スキーを外したので、ダムまでの道のりでそれほど遅れることはなかった。

楽しい3日間であった。来年もまたツボ足ハイキングができればと、新緑と山桜のピンクが美しい仙之倉谷に別れを告げた。

望月恭一