ゴールデンウィーク入荘、巻機山ヌクビ沢

(49S)相川

日 程:200853日(土)〜5()

メンバー:萩原(54Edu)、相川(49S)

 

53日(土)晴れ

高崎(630)(750)土樽−(900)入荘−山荘(12:15)(1405)仙ノ倉谷出合−(14:45)イイ沢出合(15:10)(16:40)山荘

 

恒例のGWの山荘に出掛ける。

天気は良好。関越道も交通量が多い。土樽の剣持宅で鍵を受け取り山荘に向かう。上越線の鉄橋をくぐると林道の両端には残雪が見え始める。思ったより残雪が多い。ゲートにはまだバーが無く、鍵は不要であった。ゲートの先の林道の真ん中に、雪解けのために転げ落ちた直径1メートル程の岩がある。杉の倒木を梃子にして端に除ける。車は日白ダムまで。新緑が美しい。

 

日白ダムより仙ノ倉北尾根

 

日白ダムより長ツル尾根上部

翌日、右の尾根を詰め日白山に登る。

 

 

小松沢出合

 

山荘に到着後、雪囲いを撤去し水場を整備する。雪囲いの20本の横板のうちの2.5本が破損していた。水場は、取水管の入り口が土砂で詰まっていた他に異常はなかった。

 

新緑の山荘

 

午後は、イイ沢の出合まで偵察に出掛ける。

毛渡のつり橋は、まだ、横板が取り付いておらず、ロープを頼りに渡る。仙ノ倉谷の流れは激しくスリル満点である。毛渡沢の出合からは雪の上を夏道どおりに進む。ノボリカケ沢手前で台地に上がる。

 

 

毛渡のつり橋を渡る萩原

 

仙ノ倉谷の急流

 

ノボリカケ沢手前で台地に上がる。

 

仙ノ倉谷出合の渡渉点では水量が多く左岸に渡れず、右岸を少し進んで、まだ谷が雪で覆われているところを拾ってイイ沢出合まで進む。ここまで山荘から2時間半。帰りは1時間半の行程だった。

 

仙ノ倉谷渡渉点

 

イイ沢出合

 

イイ沢出合より仙ノ倉谷出合方面

正面の尾根は長ツル尾根

 

 

54日(日)快晴

山荘(630)−日白ダム(6:45)(11:55)日白山頂1631(1315)(14:50)日白ダム

 

3月の入荘時には雪解けは早いと思われたが、予想以上に残雪があり、小松沢を詰めて日白山に登ることにする。30分ほど歩きシールを付ける。その後は、一度だけスキーを外してヤブを越えたが、これ以外はスキー登高で頂上に登ることができた。

小松沢より雲がかかる谷川岳本峰を望む。

 

小松沢上部より万太郎山

 

小松沢を詰め、通称「熊高尾根」を北側に回り込んでから取り付く。傾斜が急でスキーがズリ落ち、怖い思いをしながら登る。長ツル尾根に出た後は、日白山頂まで、快適な稜線歩きを楽しむことができた。

「熊高尾根」は長ツル尾根の北側にあり、日白稜線の手前で長ツル尾根につながっているが、登りは、長ツル尾根と「熊高尾根」の間の沢を詰め、長ツル尾根に出た方が楽かもしれない。

 

 

長ツル尾根の登高終了。稜線に出る。(萩原)

 

 

日白山頂(萩原)

日白山頂(相川)

 

山頂では、中林さん、荒井さんに電話で速報を入れ、ワインで乾杯した後、昼寝をして快晴の残雪の山を楽しんだ。

 

日白山頂にて(萩原)

 

日白山頂にて(相川)

 

日白山頂よりイイ沢

 

滑降は、「熊高尾根」の上部から南側の沢に入る。山頂からここまで広い稜線で、春山スキーを満喫した。この沢は、3月にも滑り、深く、重い雪に大変な苦労をしたが、1が月半を経過した今は、雪も締まり快適に滑ることができた。しかし、右岸には急峻な岩壁があり、ブロック雪崩の危険もあり注意が必要だ。

小松沢は右岸を滑ることにする。右岸には、日白ダム近くになって20mの岩壁があり高巻きが必要だが、ここ以外は順調に滑ることができた。

 

小松沢下部のブナの新緑

 

この日、山荘には布河谷さん、桜井さん、浅見さん、鈴木さんが入荘しており、ビールと茹で上がりの蕎麦で再会を祝した。

 

イイ沢偵察、日白山スキーのルート

 

 

55日(月)曇り

山荘(600)−塩沢石打IC(6:30)(7:00)巻機山桜坂駐車場(715)−ヌクビ沢1420(11:20)(13:00)桜坂駐車場

 

塩沢石打ICで中林さんと合流し、総勢7名で巻機山に向かう。天気は曇り。午後には雨との予報もある。駐車場には10台ほどの車があるが、大賑わいという程ではない。身支度を整え出発する。

3年前の同じ時期に訪れた巻機山である。この時の下りに、夏道からヌクビ沢寄りに下山ルートがあり、ここを登るつもりでヌクビ沢への道を進む。しかし、3年前の下山ルートが見つからず、結局、ヌクビ沢を登ることにする。天狗岩が聳える天狗尾根で割引沢を分け、ヌクビ沢の1420m地点で引き返すことにする。上部はデブリとクレパスがあり斜滑降で通過し、下部では広いヌクビ沢の滑降を楽しんだ。

天狗岩が聳える天狗尾根。左は割引沢。尾根の末端を右に進む。

 

ヌクビ沢1420m地点。ここで登攀終了。

 

 

越後湯沢「駒子の湯」で汗を流し、萩原さん、相川は帰路につき、布河谷さん、桜井さん、浅見さん、中林さん、鈴木さんは仙ノ倉山荘に向かった。

 

補足:

帰宅後、地図を眺めてみると、夏道の「井戸の壁」と呼ばれる急坂の西側の窪地が下山ルートで、登りは夏道を利用しなければいけないことがわかった。来年再訪したい。