「谷川岳本峰登山」 (38C 荒井真二記)

2006.10.29(晴、夕方ガス):

山荘退荘後電車組5名でゆっくりと土樽駅に向い上越線上り12:15に乗車。

天気が良いので谷川本峰に行く事にして皆さんと別れて1人土合駅下車、天神ロープウエイ駅に向う。

警備隊本部にて頂上の様子を聞くと、雪は全く無いとの事。肩の小屋に電話連絡し16時頃に到着予定で1泊の予約を入れてロープウエイ乗り場で乗車の列に並ぶ。昨年9月新型になり輸送力は増えたが紅葉シーズンのためかなりの行列が出来ていて、約20分待ちで13:30に天神平着。時間稼ぎのためにリフトで天神峠まで上がる。観光客で賑わっている展望台を後に13:50登行開始。

山頂は良く見えていた。約30分で熊穴沢避難小屋着。天神平からのまき道登山道を使っても余り変わらず時間の節約にはならなかった。ここも下山者で賑わっていた。既に午後2時半で、これから登る人はいない。1時間弱で天神ザンゲ岩着。ガスっていて山頂は見えなくなっていた。

午後3時半に肩の小屋到着。ガスっていて何も見えない。1年数ヶ月ぶりにまたこの小屋に泊まることになった。宿泊者は自炊の1人と自分の2人のみ。管理人の馬場さん、スタッフと2人で管理していて11月5日に小屋を閉めると言う。今年は暖かく未だ雪が降っていないそうだ。ビール、日本酒をご馳走になりながら昨年の国境縦走で宿泊した時の事や、仙の倉山荘、虹芝寮など古き良き時代に立てられた学校山岳部の小屋の話などして時を過ごした。夕食は1人のみで静かに頂いた。NHK-TVの天気予報では明日は高気圧に覆われて天気は良いとの事であるが外はガスで何も見えない。

10月30日(朝ガス、その後晴れ):

ガスが濃く何も見えないので様子を見ていたが7時出発、やや寒くフリースとジャケットを着てトマの耳に立つ。しばらく様子を見ていたが霧が晴れないので下山。西黒にするか天神にするか迷ったが楽な天神尾根とする。

天神ザンゲ岩まで下った時に晴れて全天青空になったのでトマの耳に登り返す。遠くに苗場山、仙の倉、万太郎、近くにオジカ沢の頭、一の倉岳、茂倉岳が良く見える。

太陽が昇って来たが時々越後側にガスが上がりブロッケンが出そうな条件になった。山頂にて背に太陽を受け手を振ると薄く光芒が出た(写真では薄く輪が見える)。

オキの耳より9時頃に2人の「岩や」が現れた。一の倉を登り岩棚で一夜を明かしたとの事。ルートは聞かなかったが、今度は2ルンゼAに行こうか等と話しながら肩の小屋に下って行った。

当方は、ガスの様子を見ながら1時間半程トマの耳に居て写真を撮ってから、再び天神尾根を下った。今日は月曜日だが登ってくる人はそれなりに多い。 登りの時と余り変わらない1時間半で天神平ロープウエイ駅着。スキー場は未だ、冬の準備は始まっていない。ロープウエイ下の登山道には熊が出ると、注意が出ていたのでロープウエイを使って下り、警備隊本部で下山届。

一の倉沢の出合いで写真を撮りたかったが、今日は車の乗り入れ可でドライブする車が
多く車道を歩く気にもなれず、また雲も多くなって来たので帰ることにして土合駅に向った。