黒部五郎周辺縦走アルバム(2)
今回の山行は8月下旬ということであまり花は期待していなかったが太郎平小屋へのアプローチ、二日間の尾根歩き、下山時とそれぞれに沢山の花と出会うことが出来た。出合った花々をアルバムにしてみた。
・8月21日 折立−太郎平小屋
折立から三角点を過ぎて緩い高原に出ると花が出てくる。
シロツメクサを大きくしたような白い花が道の両側一面に咲いていた。
小屋のお兄さんに「イワショウブ」と教えてもらった。葉が菖蒲に似ているからとのこと。
写真は赤が混じった「イワショウブ」
咲き初めにこんな色が出るようだ。
同じところに見慣れない花があった。
「ミヤマママコナ」
「飯子菜」と書く。花の下唇に米粒に似た白い斑があるから。
中央の花に白い斑が二つ見える。
「マルバダケブキ」
オタカラコウなど似ている花が幾つかあるので自信は今一。下葉があれば同定しやすい。
太郎平小屋近く
次頁の6点は小屋周辺
「キンコウカ」 花は終わっていた 「ヤマハハコ」 この花も沢山ある
わずかに咲き残っていた「イワイチョウ」 咲き終わったおなじみ「チングルマ」
少し湿り気のあるところには何処にでも咲いて 「ミヤマアキノキリンソウ」と「ヤマハハコ」
いた。「ミヤマニンジンソウ」?他に「ヤマゼリ」
「シラネセンキュウ」の花も似ている。
山の風景もそうだが、花の写真は難しい。帰って見てみるとがっかりするものが大半、知識もテクニックもないままに自己流でやっているとこの繰り返しになりそうだ。
・8月22日 太郎平小屋−北の俣−黒部五郎−黒部五郎小舎 最初ガス、晴れ午後一時雨
稜線歩きだったが湿原や雪渓もあり花は多かった。カールの後は灌木帯、ここにも花は多い。
「ハクサンイチゲ」 歩き始めて90分 「アオノツガザクラ」 ピンボケ
「ヨツバシオガマ」北の俣の下り 「タテヤマリンドウ」中俣乗越
「エゾシオガマ」中俣乗越 「イワツメクサ」ピンボケ、ツメクサは5弁
「ミヤマダイコンソウ」黄色い花はいろいろあり 「イワキキョウ」双六小屋HPでは「チシマキキ
区別が難しい。細い茎と葉で区別するか。 ョウ」とあった。
・8月23日 五郎小舎−三俣蓮華−双六−双六小屋−鏡平山荘 晴れ、午後ガス
モルゲンロートのカールが印象的、快晴のなか大きなパノラマを楽しんだ、花も充分。
手前の「オニシモツケ」と祖父岳 「トウヤクリンドウ」双六岳 頂上からの下り
「チシマキキョウ」双六小屋 「ハクサンフウロ」双六小屋
* 「イワキキョウ」との差は花の中に産毛があるかないか、あるのが「チシマキキョウ」とのこと。
「トリカブト」双六小屋 「シナノキンバイ」双六池の先、まだ残っていた
・8月24日 鏡平山荘−わさび平−新穂高温泉 晴れ
鏡平からはこれまでとはちがう花々が現れ楽しませてくれた。小池新道には雪渓が残っていた。
「ミソガワソウ」、あまり自信ない 「クルマユリ」
「シシウド」、茎の太さからは「エゾニュウ」の 「ヨツバヒヨドリ」「フジバカマ」とは葉の形状が
ようにも思える 違った わさび平近く
写真の他にもずい分いろいろな花に出会えた。 花の山旅としても存分に楽しめた。
06年8月 山田 写真・記