五龍岳山行記録

日時:2005年8月8,9日

メンバー:望月恭一(35c)、桜井勝(35c)、布河谷源治(35m)、星野博明(35c)

行程:

8月8日

5:05丑澤宅発―6:10八方駅着―7:00ゴンドラリフト発-7:15ゴンドラ着(兎平1397m)−7:40アルペンリフト,グラートクワッドリフト着―7:45第一ケルン(1770)歩行開始―8:25第二ケルン(2000)−8:50第三ケルン(2086、外気温22℃、晴れ)−9:55扇雪渓―10:20丸山ケルン(2380)−11:25唐松山荘着(2620)−12:15山荘発―13:50大黒岳―15:25五龍山荘着(2490)

8月9日

 4:20五龍山荘発―5:35五龍岳着(2814、体感温度15℃、晴れ、ガス混じり)−5:50山頂発―6:35山荘着―7:30山荘発―白岳(2541)−8:45西遠見(2268)−9:20大遠見(2106)−11:05小遠見(2007)−11:00二の背髪―11:20一の背髪―12:05アルプス平駅(1515)−13:00ゴンドラ発―13:15とおみ駅(820)

 

 北安曇郡池田町の丑澤氏宅を二台の車が8日の5時5分に出発した。とおみ駅に布河谷車を留め置き、丑澤車に同乗して八方駅に6時10分到着した。始発ゴンドラを利用し兎平に、更にアルペンリフトとグラートリフトを乗り継いで第一ケルンに達した。

 第一ケルンからが歩行の始まりだ。ここ八方尾根はお花畑の連続だ。シモツケソウ、タテヤマウツボクサ、クガイソウ、カライトソウ、ニッコウキスゲなどがカメラのシャッターを待っている。第二ケルン、続いて第三ケルンを通過して扇雪渓を眺め、やがて、右手に八方池が現れ、目を転ずれば、天狗沢をガスが間歇的に吹き上げている。その上方を追えば天狗の頭(2812)だ。頭から左が不帰剣で、このあたりからカメラの方向は花から山へ移る。

 丸山ケルンを通過する。外気温22℃、晴れである。ガスに巻かれて白馬三山は見えない。足元にチングルマが現れたと思ったら、11時25分唐松山荘(2620)に到着した。歩行に3時間40分を要した。唐松岳登頂は雨具着用するも、視界不良で展望できずとの判断から断念した。

 唐松山荘の庭で持参のおにぎり昼食を撮り、12時15分出発、大黒岳を通過すると五龍岳が眼前に現れた。クルマユリ、コバイケイソウ、エゾシオガマ、コマクサなどが咲き誇る中を下ると五龍山荘だ。15時25分着、2490m地点、今日の泊まり場所だ。カレーライスの夕食を戴き、早めの就寝についた。10畳で11人は高待遇だ。

 

8月9日

 4時20分五龍山荘発、薄明かりの中を先行パーチーを確認しながら、岩場を這い進む。4時40分頃雲間に朝日が射してきた。鎖場を幾つか越えると五龍岳だ。(2814、体感温15℃)360度の視界は良好、剣立山方面に向かえば、ガスが適度に発生し、ブロッケン現象が体感できた。遠く南東方向には槍が見えるではないか。近くにはキレットの岩場を窓口にして鹿島槍の両耳が鮮やかだ。

 縦走体験の唐松、白馬方向はガスに包まれて50%しか見えない。武田菱の上に立った今回の山行は又新しい感動を受け、刺激的であった。山頂における堪能時間15分間で、五龍を後にし山荘に帰着した。往路1時間15分、帰路45分を要した。

 7時30分五龍山荘を出発、白岳(2541)を経由して遠見尾根に入る。振り返ると五龍らしい岩の剣が数本とがって立った姿が目を射る。足下にはイワリンドウ、タカネツメクサ、ミヤマアズマギクなどが楽しめる。尾根道に入ると熊笹とカンバ、トウヒの藪道の連続で、ひたすら高度を下げるのみである。

 西遠見、大遠見、小遠見を通過した頃より、メンバーに足の痛みを訴える者が出現した。

二の背髪を過ぎ一の背髪で五龍山荘調達の弁当を使う。12時5分アルプス平駅に到着、五龍山荘からの所要時間は4時間45分であった。

 本周辺は花の栽培が行われ、八方とあわせて、観賞地帯を形成している。ゴンドラ、テレキャビンでとおみ駅に至り、五龍山行の終了となる。本山行をサポート戴いた丑澤氏に感謝申し上げます。蛇足なれど、アンデス種の芋がおいしく、かつ又パワーを与えてくれたと記憶に残りました。