三月入荘報告

 

2005319()21()

中林(40E)、萩原(54Edu)、鈴木(会友)、相川(49S)

 

319() 晴れ

高崎(6:00)−群馬総社(6:30)(8:45)土樽(9:15)(12:15)山荘(14:10)(15:10)長ツル尾根第一展望台(15:15)(15:35)山荘

 萩原さんに高崎、総社に廻ってもらい、土樽に向かう。関越道は連休をスキー場で過ごす車で渋滞していたため、月夜野ICから乗る。途中のコンビニで食料を仕入れ、9時前に土樽に着く。デイケアセンターに向かう劔持ケンさんにお目にかかる。「暫くだネ。婆さんはまだ生きてるよ。」などと冗談を言いながら迎えのバスに乗り込むところだった。足もとは覚束ないが、お元気の様子だった。

 自宅前で雪かきをする節夫さんに挨拶して出発。例年のように線路を横切るルートを進むが、今年は雪が多い。レールは雪の中に隠れて見えない。電車が来ないことを祈りながら、スキーを外して線路を渡る。

 

 

シールを着けて出発(相川、中林)             スキーを外して上越線を横切る(中林,鈴木)

 

春光を浴びて入荘(鈴木、中林、相川)                         入荘(萩原)

 

 幸い天気は良いようだ。林道にはトレースがありラッセルもなく入荘できた。積雪は1ヶ月前と大差はないが、その重みで随分締まっているのだろう。北側の屋根からは積雪がずり落ちて、軒にはトンネルができていた。

 ひと休みし、萩原、相川は長ツル尾根に中林、鈴木は毛渡沢に向かう。

 長ツル尾根は第一展望台までのぼる。ここから、新雪を軽快に滑り降り、快適な足慣らしとなった。毛渡沢組はブリガン滝まで行って引き返し16時前に帰荘。このあと、便所の屋根の雪を払い、今日の作業を終了した。

 萩原さん持参の“旨い焼酎”が進む。ストーブも暖かく、なんとも気持ちがいい。相川は連日の睡眠不足で、7時にシュラフに潜り込んだ。


320() 晴れ

(5:30)起床―山荘(7:35)(13:15)大笹台(14:05)(15:05)山荘

 天気は良い。今日は大笹台を目指す。毛渡沢を二回右に直角に曲がってオキイノマチの出合につく。オキイノマチを詰め、右の尾根に取り付く。もう少し下から尾根に上がった方が楽かもしれない。ここで、中林、鈴木組は滑り始める。萩原、相川はここからさら登り、大笹台に出る。大笹台に出る手前の斜面はクラスとしていて、その上に薄く新雪が被りスキーのエッジをとられ登りにくい。仕方なくスキーを外し、キックステップで登る。大笹台は、一番上のダケカンバまで登る。二年前に萩原さんと登ったときもここまでだった。カンバに腰掛けて休んでいると、万太郎から見事な滑りで降りてくるスキーヤーがひとり。正面の、仙ノ倉山のシッケイ左俣にもひとり。雪と天気に恵まれて、毛渡沢界隈は山スキー天国である。

 ここから、登ってきたオキイノマチに向かって滑りおりる。沢にはいると雪は重くなったが、三月の谷川を十分に楽しめた。6時間の登りを1時間で滑り降りた。

 夕方、山荘の庭からは夕日に輝く万太郎が望めた。今日滑った大笹台もたっぷりと三月の夕日を浴びていた。

 きょうの晩餐も旨い。相川は、昨晩よりもさらに30分早くシュラフに入った。

 

 

大笹台から仙ノ倉、シッケイ沢を望む               大笹台。最後のダケカンバまで登る。(萩原)

 

321() 雪→晴れ

(5:20)起床―山荘(7:00)―群大尾根取り付き(8:30)―エプロン(10:20)(10:55)稜線(11:15)(12:15)コメツガの木(平標沢下降点)(12:30)(13:35)山荘−退荘(14:30)

 期待に反して天気が悪い。鈴木さんは小屋番。天気と相談し、仙ノ倉谷を行けるところまで行こうと三人で出発する。

 仙ノ倉谷出合に着く頃は吹雪となった。群大尾根の取り付きで中林さんは引き返す。薄日は差すもののガスは晴れない。群大尾根の取り付きは、昨日の大笹台と同様クラストしていて苦労する。この苦労の甲斐あってか、エプロン(稜線手前の、エプロンを広げたような尾根からの分岐部分)の手前頃から急速に天気が回復し、平標沢が目前に広がった。これに誘われて、一の肩の登りとなるあたりのコメツガの木まで行き、ここから平標沢を滑ることにする。このシラビソは平標沢の下降点として良い目印になる。ここからの尾根を少し滑ったあと、右に斜滑降して平標沢本沢に入れば快適なルートをとることができる。本沢に入るまではダケカンバの古木の合間を滑るので雪崩の心配はないが、沢に入ってからは常に雪崩には気を配っていなければならない。下るにつれ雪は重くなってきたが、今日もまた三月の谷川を満喫できた。

 今回は天気と雪に恵まれ、思い出に残る山行となった。(49S相川)

 

 

山荘の庭から万太郎を望む              “群大尾根”を登る(萩原)

  

平標沢上部。正面がコメツガの下降点              平標沢に刻んだシュプール