池田山荘35年組トレッキングチーム 針ノ木雪渓合宿報告  H14.7.31--8.1
参加者:星野博明(35C)記、桜井勝(35C)、布河谷源治(35M)   顧問:丑澤經樹(28C)

 35年各位に池田山荘合宿のFAXを竹内氏から戴いたのは、6月28日付けだった。実施は7月30日集合、丑沢氏、布河谷、桜井、星野の35年卒生による。
31日;5時起床、6時出発、
 扇沢着6時40分、扇沢発6時50分、工事用道路を縫いながら、針の木へいたる山道をヘリポートまで進む。ヘリコプターが盛んにうなりをあげてピストン輸送をしている。ボッカが不要となったのだ。
 針の木小屋、乗越小屋、爺ガ岳小屋が対象だ。

 雪渓を垣間見て一息入れたら出発だ。湧き水地点に8時20分着、赤沢岳周辺からもぐりこんで湧き出した名水だ。持参のペットボトルの詰め替えを行う。大沢小屋へ8時45分に到着する。
 アイゼンを500円で貸してくれる。百瀬慎太郎氏の孫のアキラ氏が針の木小屋と大沢小屋の代表だ。主人は三大雪渓を登らん奴は針の木雪渓は登れないと変なことをいう。大沢小屋は荷物を担ぎ上げであるが、面白い会話のあとは雪渓が待っている。ギボウシとキスゲの花を見終ったら雪渓の取り付きだ。

 10時着、20分アイゼンの着装など準備をし、懐かしい雪渓に踏み入る。落石に注意しながら、立ち休みを繰り返す。今年の雪渓は例年よりやせて、汚れている。2kmのうち1.5kmが歩ける範囲だ。早い出会いの人達は針の木泊で、遅い出会いの人は乗越泊だ。 雪渓を3分の2ばかり登ると、休憩の小島が雪渓中にある。上りも下りも雪渓水を供給し、極楽気分を味わう。2時間で雪渓の終わりだ。12時30分にアはずす。目の前にキヌカサタケの大輪が現れる。そこからじぐざぐ道を踏んで針の木小 屋に14時に到着した。

 休憩15分、14時45分にナップザックを担いで蓮華岳に向かう。
 針の木岳が見える。立山、剣が左手に見える気持ちだ。蓮華第一峰あたりからコマクサの群生地だ。疑似二峰、三峰と進み、蓮華本峰に16時40分着、ガスの中を17時に蓮華をあとにする。
 針の木小屋に18時帰着、小屋泊まりとなる。一泊8600円を要す。

 8月1日:小屋5時発、針の木へ登る。ガスで遠景は見通せず。槍穂高連峰、後立山連峰、白馬、鹿島槍が岳を想像の写真に収める。幸いなるかな針の木岳への道はお花畑の中だ。ハクサンフウロ、トウヤクリンドウ、イワギキョウ、ゴゼンタチバナ、ツガザクラ、ハクサニチゲ、キンポウゲ、チングルマなどが盛り だ。

 6時30分頂上着、2821m、気温13℃、15分間の展望を終え下山する。針の木小屋着8時15分、朝食8時40分、通常は7時までだそうだ。 下山開始9時、雪渓終了11時30分、下山中は天気が回復し、雪渓上から爺が岳、小屋、赤岩岳、針の木が鮮やかに見えた。大沢小屋12じ20分、扇沢14時10分、以後大町温泉で疲れをとり、針の木岳に別れを告げる。
針ノ木雪渓
針ノ木雪渓
針ノ木小屋
針ノ木小屋
星野、桜井、丑澤
星野、桜井、丑澤
布河谷、桜井、丑澤
布河谷、桜井、丑澤
イワギキョウ
イワギキョウ
シナノキンバイ
シナノキンバイ
ウスユキソウ
ウスユキソウ