子持山 相川(49S)
2001年12月9日(日) 曇り 時々 風花 
子持山(1296m)
幸洋、克明

高崎(7:30)−(8:45)駐車場(9:10)−(9:45)稜線(9:50)−(10:45)山頂(11:55)−(14:45)
稜線分岐(12:55)−(13:20)駐車場(13:30)−(15:00)高崎

 いつかは登ってみようと思っていた子持山に、高校二年の次男と出かける。
 昨日は風もなく良い天気だったが、今日は冬型に戻ってしまった。高崎から望むと、小野子山と子持山は辛うじて見えるが、その間の谷川連邦は雪雲に隠れている。
 子持神社の横を通り、神社奥の院まで車で入る。こんな天気だから登山者はいないだろうと思っていたが、駐車場にはすでに3台の車。山好きはいるのだ。
 風花が舞う初冬らしい天気のなかを歩き始める。左手には登山道に覆い被さるようそびえ立つ屏風岩。完全な逆層の岸壁で、岩登りには不向きである。我々の後から登り始めすぐに追い越していった単独の登山者が、沢沿いの急登をドンドン登っていき、まもなく小さな点になってしまった。50を越えていると思われる歳格好だが、素晴らしい脚力である。
 大黒岩が立つ稜線には35分で到着。下調べしたコースタイムより随分速い。我々の脚も捨てたものではない。稜線はうっすらと雪化粧。きのうは快晴だったから、明け方からの風花が積もったものだろう。
 ここから先はほぼ平坦な山道で、会話を交わしながら楽しく登ることができた。心配されていた天気も、時々薄日が射すまでに回復した。相変わらず舞い続ける風花が雲間からの薄日に輝いて、ダイヤモンドダストのように美しかった。
 山頂では、登り口で追い抜かれた登山者がすでに帰り支度をしていた。
「随分速かったですね。」
「これから4ヶ月は山に登れなくなるもんですから出かけてきましたが、いや、疲れましたよ。」
「お仕事は何ですか?」
「谷川温泉のホワイトバレースキー場では働いてます。」
 自然の中で働くと、人間もカモシカの脚を持てるようだ。
 頂上はさすがに寒い。道の脇でツエルトを被り、暖かいラーメンとコーヒーで昼食とする。ツエルト一枚が冬の中に暖かな別世界を作ってくれる。
 食事を終え下山の準備をする頃には登山者も20人ほどになり、初冬の子持山頂上は予想外の賑わいとなった。
高崎より子持山、谷川連邦を望む (地図ソフト「カシミール」により作成 49S相川)