コピー・ファクシミリ
コピー、ファクシミリ、スキャナは光で原稿を読み取るという点で基本は共通しています。
複写機 原稿読取 → 印刷 ファクシミリ 原稿読取 → 電話回線で送信 電話回線で受信 → 印刷 スキャナ 原稿読取 → コンピュータデータに変換 → コンピュータに取り込む
■しくみ
大変簡略した絵で申しわけありませんが、下の絵は複写機の概念図です。
原稿をセットしてコピーを開始すると光源が移動して原稿に光をあてます。光は字が書いてない部分では反射し、字が書いてある部分では反射しません。 反射した光は回転している感光ドラムにあたります。 感光ドラムは静電気を帯びていますが、光が当たった部分の静電気は除去されます。つまり字の部分だけが静電気を帯びるようになるのです。 この静電気を帯びた部分にトナーの粉が引きつけられます。この粉を移動しているコピー用紙に転写するのです。 転写して定着するには高い温度が必要です。ですからコピーしたての用紙は温かいですね。 |
■分解能
光を使って読み取る動作をいいかげんに説明するとこのようになります。
Aの文字を横に4分割してみましょう。 |
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こうなりますね。 この図では4分割ですが、分割数が多いほど精密に分解できます。 1から4までそれぞれ光の反射を利用して感光ドラムに光を照射するのが複写機です。また、1から4まで順序良く電話回線で送信できるようにしたのがファクシミリなのです。 最近は一台で複写機、ファクシミリ、スキャナになる機械もあります(複合機) (ここでは細長い四角で描いていますが、実際は四角のような『面』ではなく細い『線』で分割します。線が細いほど細かく、精密に仕上がるのです) |
今度は別の角度からファクシミリの原理を簡単に書きましょう。
円筒がありまして、そこに細いヒモをぎゅうぎゅうに巻きつけたと考えてください。 |
そのヒモの上に字を書きます。Aという字です。 |
直径が同じ円筒を用意して、先ほどのヒモを巻き始めます。 |
巻き終わると、その円筒には最初の円筒と同じAの文字が読み取れます。 この二個の円筒がファクシミリ、上の図で矢印(→)のところが電話回線です。左側が送信、右側が受信であることはいうまでもありません。 |