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調理器


エレクトロニクスはキッチンにも入ってきています。

■電子レンジ

その代表的なものが電子レンジでしょう。
これはマグネトロンという2450MHz(2450000000Hz)の電波を発射する部品が内臓されています。電子レンジは、マグネトロンから発射される電波で食品を加熱するのです。

この電波は食品の中に入り、そこに含まれる水の分子を振動させます。
すると水の分子同士が擦れ合い、そこに摩擦熱が生じます。
この熱がすなわち加熱なのです。

電子レンジを利用する際に注意することは、食品をアルミ箔などに包んで中に入れて はいけないことです。
マイクロ波は外の金属に反射し、中の食品には入れません。ですから食品をアルミ箔などで包んではいけないのです。


■電磁調理器

IH加熱調理器というものが出回っています。IHとは誘導加熱方式(Induction Heating)の略で、磁気を利用して加熱する調理器の総称ともなっています。

しくみは結構簡単で基本的には、コイルと高周波電流発生装置だけからできています。左の図の青い部分がコイルでして、ここに高周波電流を流しますと発生した磁力が鍋に吸収されます。

鍋は鉄やニッケル等、磁石に引きつけられる金属でできていなければなりません。
すると鍋に電磁誘導の作用が働き鍋の底や壁面に電流が流れます。

この電流がジュール熱となり、加熱するのです。つまりIH調理器では鍋自体がヒーターになるのです。

先ほども書きましたが電磁調理器は鉄やニッケルなど、磁石に引きつけられる金属鍋しか加熱できません。土鍋料理などはできないのです。


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