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待機電力


電力についてはもう誰でもご存知かと思います。
ワット(W)ですね。

家庭内で一番電気を食う(電力が大きい)電気器具はなんと言ってもエアコンでしょう。特にエアコンを暖房に使うと、なかなか温かくなりません。
電気ストーブは足元など、部分的に暖めるのなら良いのですが、とても部屋全体を暖めることはできません。

それもそのはず。熱源としての電気器具は大変効率が悪いのです(経費はかかるが温まらない)
暖房効率の高さは石油が一番高く、次いでガスになり、電気は一番効率が悪いのです。


■待機電力

私たちの身の回りにリモコン付の電気製品が増えてきました。
テレビ、ビデオ、エアコン、オーディオ機器・・・・照明のリモコンもあります。

リモコン付の電気製品には必ずリモコンの信号を受信する機能が付いています。
たとえその電気製品のスイッチが切られていても(例えばテレビをつけていなくとも)、リモコン信号の受信部には常時電気が流れているのです。

そうでなければリモコンで電源スイッチを入れることができません。

でも、ちょっと考えてみてください。
リモコン信号の受信部には常時電気が流れている、と書きました。これを待機電力と言います。
いつ信号が入るかわからないので、本体には電気は流しませんが、受信部だけには電気が流れているのです。

またパソコンのCRTのようにリモコンはありませんが、本体の電源スイッチ投入後直ちに立ち上がるように、微弱ながら常に電気を流しているものもあります。これも待機電力なのです。

電気製品一台だけならたいした電力ではないかもしれません。
でも家中の待機電力を全部合計したら何ワットになるか、計算してみてはいかがでしょう?
製品の取扱説明書には待機電力は何ワットと記載されているはずです。

この待機電力を合計すると馬鹿にならない結果になると思います。

待機電力をなくす方法は簡単です。
テレビなら「主電源」を切ればいいのです。エアコンなら電源コンセントを抜いておけばいいのです。

テレビは別にリモコンで電源を入れたり切ったりしなくともいいじゃありませんか。
スィッチをいれたらすぐに画像が出なくてもいいじゃありませんか。

エアコンなどは使わない季節、コンセントに入れておくのは電力の無駄遣い以外の何物でもないのです。

でも冷蔵庫や電話器のように、休みなく通電していなければならないものもありますね・・・・・ま、当然ですが。


ちょっと我家の電気製品の待機電力を調べてみました・・・・

  待機電力 台数 電力合計
テレビ 3W 3 9W
エアコン 4W 5 20W
ビデオ 3W 1 3W
携帯電話の充電器 6W 1 6W
パソコンのCRT 5W 1 5W
これを書きながら自分自身で驚いてしまいました(笑)
仮に全部接続してあったら合計43Wにもなります。これは小型電球一個分の電力です。

43Wと言うことは、一時間の消費電力は43Whです。
したがいまして、一日では 43Wh×24時間 =1032Wh
一ヵ月で 1032Wh×30日=30960Wh になります。

ではこの30960Whは電気料金にするといくらになるのか。

この計算は少々複雑です。電力会社との契約電力によっても変わってきますが、大雑把な目安として、1000Whあたり25円と考えて計算すると・・・。

一ヵ月あたり (30960÷1000)×25=774円 になります。
ビールの大瓶が2本余計に飲めますね(笑)

さらに一年間では774×12=9288円にもなるのです。
CDなら4枚買えるでしょうか。

 

電気を節約することがどんなに重要なことか。
単に家計を助けるだけではないのです。
私たちは限りある地球の資源を消費しなければ生きていけません。
ですから少しでも資源を有効に使うことは自分達のためであり、また子孫のためでもあるのです。


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