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感電


家庭用の電気は交流100Vあるいは200Vになります。
一方乾電池は1.5Vです。

この100Vとか、1.5Vと言う電圧は基準となる場所からの電圧なのです。

乾電池の場合、基準はとてもわかりやすいです。
突起凸側がプラスであって、その反対側の平らな面がマイナスです。このマイナス面が基準です。

1.5Vと言うのは、マイナスから計ってプラスの部分の電圧が1.5Vと言う意味です。
逆にプラスの部分を基準にすれば、マイナスの部分はマイナス1.5Vとなります。


さて、感電です。
どれくらいでビリビリ感じるのか・・・・だいたい50Vくらいでしびれてきます。
100Vともなれば大変なものです。

体が電気を感じると言うことは、人体には電気を流す性質があるからです。

前章で電気抵抗のことを書きました。

人間の体は一種の抵抗とみなせるのです。
ではどれほどあるのか、ちょっとテスターで調べてみましょう。

乾燥した指です。
0.823MΩ(823KΩ)と表示されています。
次に指を湿らせてみました。
84.3KΩと表示されます。
湿らせると乾燥したときの1/10になりました。

《注意》
この抵抗は人によっても変わります。


体脂肪率計というのがありますね。
体重計と一緒になっているものが多いです。

体重計にある二つの金属面に両足を乗せますが、これは両足を通して体に微弱電流を流し、体の抵抗を測定するのです。電気は微弱なので全然問題ありません。詳しいことは良くわかりませんが、体脂肪と体の抵抗は関係があるようです。

さて100KΩ(100000Ω)の抵抗なら、100Vの電圧で 100V÷100000Ω=0.001Aの電流を流します。

100Vのショックがどれほどのものか。
テストは簡単です。
金属棒を握ってコンセントに差し込めばよいのです。


本当にやってはいけませんよ(爆)

指を湿らせると抵抗値は小さくなります。

濡れた手で電気器具を触ってはいけない、と言われますが、これがその理由です。
それと電気器具が漏電していると大変危険です。


■ショート

ショートとは電気のコンセントや電池のプラスとマイナスが接触することをいいます。
オームの法則、電流(I) = 電圧(V) ÷ 抵抗(R) の式を思い出してください。

ショートとはこの式で抵抗(R)が0になることです。
割り算で分母を0にすれば、結果として電流は無限大になります。

実際にはいろいろな要素があるので無限大にはなりませんが、100Vを間違ってドライバーなどでショートしようものならものすごい電流が流れることになります。細いドライバーなら先端が溶けるでしょう。仮に溶けないまでも、発熱で変形することは間違いありません。

ショートは電気を取り扱う上で最も注意すべきことなのです。


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